ナントカ堂 2016/09/22 01:56

王継昇

『宋史』巻二百七十六の論賛に「太宗が即位する以前、側近には必ず忠義に厚く能力のある士を求めた。即位するに及び、これらの者に対し王であった頃から仕えていた功に報いた。陳従信・張平・王継昇・尹憲・王賓・安忠の六人はみな要職に就き、共に軍事と食糧問題で大いに頼りとされたが、各々自身の職務を果たし、称賛すべき人物であった。」とありますが、この六人の中でも最も信任されていたのが小字で呼ばれていた王昭遠でしょう。
弟の王昭遜は列伝ではほとんど事績が記されていませんが、『宋史』巻百七十六の「食貨志上四」に駐泊都監として屯田を開発していることが記されており、民政にさほど力を注がなかった兄とは対照的に専ら文官として仕えていた人物です。王継昇・王昭遠と武官として高い地位についていた王氏ですが、その子の世代には武官から外れ、その後の世代については何も判っていません。

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