ナントカ堂 2019/11/10 16:07

世宗実録地理志を訳して

訳していてなんとなく思ったことは
各道である程度癖があって、それを整合しないで載せているな、ということです
語句が微妙に違うのと、著者の好みで偏りがあって
忠清道や慶尚道なんて「霊異」の項目が全然無いのに
平安道は「霊異」の項の『檀君古記』の引用文がかなり長い
例えば『三国史記』だと河伯と海慕漱は会っていないのですが
地理志引用の『檀君古記』だと本当の天帝の子か確かめるために

そこで河伯は庭前の川で鯉と化すと、流れに乗って泳いだ。
海慕漱はカワウソと化すとこれを捕らえた。
河伯が鹿と化して走ると、海慕漱は豺と化してこれを追った。
河伯が雉と化すと、海慕漱は鷹と化してこれを捕らえた。

とかやっていたり
松讓が朱蒙に降った件でも

朱蒙は西に狩りに行って白い鹿を捕らえると、蟹原にてこれを縛りつけ、このように祈った。
「天が雨を降らせて沸流王の都を水没させるなら汝を解き放とう。この危機を逃れたいのであれば、汝は天に訴えよ。」
鹿が哀しく鳴くと、その声が天まで届き、七日間雨が降り続いて松讓の都は水没した。
朱蒙が馬に乗って葦の綱を流すと、松讓の民はその綱に捕まった。
そこで朱蒙が鞭で水を打つと、水は減っていった。
松讓は国を挙げて来降した。

とか書いてあります。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

最新の記事

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索