中国に伝わった飛梅伝説
「飛梅」とネットで検索してもこの内容の記事が見当たらなかったので、ここに書こうかと思います。
元代の王逢の『梧溪集』巻四の「寄題日本国飛梅」にこう記されています。
国相の管北野なる者は剛正にして有為であった。庭には紅梅がありその優雅さを好んだ。ある日、讒言されて宰府に流されると、まもなく梅が夜中に飛んできた。北野は結局、配所で死んだ。国人は祠を梅の傍らに建てた。
北野は北野天神からでおそらくは諱を避けたのでしょう。菅が管になっていますが、この程度の誤伝は正史でさえもよくあることで。