片倉九時 2019/09/01 20:03

正義の憑依

 ニコ動に国際政治チャンネルという場がある。ここではまさに日本の専門家と呼ばれる人たちが出演して他では聞けない貴重な情報を聞くことができる。しかしこの場は前身がありそれはモーリー・ロバートソンchだった。
 TVで見たことがあるかもしれない。東大やハーバードに合格したまさに天才という人が個人でやっていたものだ。時にDJをし、時事評論し、ゲストを呼んで話したりしてそれは面白かったものだ。
 しかしある日やめると言い出したのだ。その動画も残ってないから俺の記憶のまとめで言うなら、ネットで正論を言ってると現実と乖離するような気がする。あれこれにあれはダメだ等を言う病に取りつかれるかのような事を言っていたのだ。
 動画が残ってないからこれはもう俺の記憶による捏造とも言えるから流してもいいけれどだいたいこのようなことだ。そしてそれはまさに慧眼だと思った。
 正義は暴走する。正義は得にはならない。
 EUを見ると難民はかわいそうだと言って盛大にウェルカムしたにもかかわらずその膨大さに手のひらを返してまさにEUが混乱しているのだ。
 日本でいえば叩いていい存在が現れれば世間が一体となって個人またはその組織を叩く風習がある。
 俺はこれは正義の憑依と仮に呼ぶことにする。
 正しいからといってそれをしていいとは限らない。武士は食わねど高楊枝とはいかぬのだ。私たちは自分の安全が第一で、飯もたらふく食えることも大事だ。他人を救うのは、正義を為すのは余剰でしかない。

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