エローン大君 2019/07/20 21:00

「平安京エイリアン(ダイソー版)」 (Windows) 感想

前の記事で「平安京エイリアンに関しては全ての日本人が知っていることを前提とする」とは書いたのですが、割と知名度高いのか低いのかよく分からんゲーム(移植版多いから高いとは思う)ので、感想を書いていきたいなと思います。
今回取り上げるのはあくまで「ダイソー版」(というよりフリーウェアでも配信されてるハイパーウェア版)です。オリジナル版やアーケード版ではありません。

平安京エイリアンは1979年に開発された固定画面型アクションゲーム。
簡単に纏めると、
・平安京にエイリアンが攻めてきた!
・検非違使は落とし穴を掘り、エイリアンを埋めて倒すことにした!
・検非違使はエイリアンに食われると天使の輪を付けて昇天するぞ!」
いう感じ。
なんというか改めて考えると、変なキノコ食ってトリップしたかのような設定。

東大生が作ったゲームとして話題になったとか色々書くべきことはあると思うんですが、個人的に注目したいのは「守り」を超重視したゲームシステムというところ。
ゲームシステム自体が「落とし穴を掘ってエイリアンが落ちるのを待つ」というものということもありますが、テクニック的にも「如何に自分の身を守るか」が重要になってくるのが面白いところ。
穴を掘って敵を埋めると言いますと、「ロードランナー」(ブローダーバンド)とかそこあたりを思い浮かべると思いますが、ロードランナーが一瞬で床に穴をあけるのとは異なり、平安京エイリアンでは段階的にわっせわっせと穴を掘るため時間がかかるのです。
そのため、穴を掘っている間にエイリアンに食われて死ぬことも多々。
それを避けるために、自分の周辺に予め穴を掘っておくことが、このゲームの重要ポイントとなっております。
そして、エイリアンが穴に落ちても安心はできません。
時間経過で這い上がられたり、他のエイリアンに助けられたり、無駄に広範囲に穴を広げるとせっかく掘った穴が無意味になってしまうことも。
このシステムが、平安京エイリアンのゲーム性をより深くしている部分だと思います。

AC版平安京エイリアンの攻略について

Steam版平安京エイリアンのガイドを見ていただくと分かりやすいですが、様々な掘り方のテクニックが当時からよく言われております(スペースインベーダーとかにも色々ありましたね)。
「隠居掘り」(2つ穴を掘る)は一番簡単な陣形ですが、仮に伊藤掘りを併用したとしても防御力は最悪。
「イゲタ掘り」(8個穴を掘る)が一番防御力が高いですが、前述した通り穴を掘るのに時間がかかるため、陣形のが完成しきっていないうちに複数のエイリアンになだれ込まれると悲惨なことに。
ステージが進むごとにエイリアンの数やスピードも増えていくため、様々な掘り方を使いけないといけない戦略性もあって非常に面白いゲームだと言えましょう。

伊藤掘りとかは平安京クライシス(同人ゲーム)でも重要テクとして扱われてたようなーと思いながらも、ふと上のガイドを書いた方の名前を見たところ、平安京クライシスの作者さんやんけ!となりました。

「何故わざわざダイソー版と書いたのか」と言いますと、恐らく(というか間違いなく)移植度が低いからなんですね。
守りがメインのゲームなので、根本的なゲームシステムこそきちんと味わえるのですが、エイリアンのスピードなども違いますし、効果音に至っては穴に落ちたエイリアンがなんかセミの鳴き声みたいな音を出します。
穴を掘る音もオリジナルが「ドン!ドン!」と力強いのに対して、こっちは「コッコッコッコッ」なので違和感がすごい。

ダイソー版は中古以外入手不可、まあ一応ダイソー版から効果音を抜いたフリーウェア版もあるとはいえ、きちんとした移植&新モード付という点でもSteam版を強くオススメいたします。

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