こんばんは、ここ数日「遊星からの物体X(原題：THE THiNG)」にドはまりしている鮫島地一です。
普段はああいうグロイモンスターが出てきてｳﾞｧｰ!みたいなのは見ないんですが、あれはモンスターが出てきてｳﾞｧｰ!なシーンはあんまりなく、ひたすら閉鎖空間で追い込まれて疲弊していく人間達の攻防が描かれているので推理小説を読んでいるような感じで面白いです。
それと、実はモンスターものにあまり興味がないんですが、ツイッターでフォローしてる方が貼っていたブレアモンスターの画像が妙に格好良かったので、どうしてもみたくてBD買ってしまいました。
ブレアモンスター本当に3秒くらいしか出ないんですけどね。ウルトラマンかよ。
ちなみに私はキレやすいマッチョ(着こんでるので分からないけど設定上)の黒人チャイルズが好きです。
遊星からの物体Xは是非コメンタリーがついてるバージョンを買ってください。
監督と主演のカート・ラッセルが楽しそうに当時を振り返って色々話しているので見終わった後本編見るとまた違った向きから楽しめます。
やっぱ映画はコメンタリー特典付きだよ兄貴！
(蛇足ですが、もう一つ前から欲しかったので一緒に買ったロッキー・ホラー・ショーも素敵な映画でした。ティム・カリーがめっちゃセクシー)
さて、前置きが長くなりましたがタイトル通り再起行の最新刊(第4話)のこぼれ話を。
今回の巻では新しいキャラとして錬金術師のレニィと相棒のヴァディミィールというのが出てきましたが、私のツイッターを知ってる方なら耳タコな感じにおなじみのあのクソ錬金術師，クヴァッチの英雄ことレニィン・グラッドその人です。
TESレニィ(左)と再起行レニィ。
再起行自体は中学生の時に大筋を作り終えているのですが、その時のバージョンではバラ(2巻で仲間になった黒いの)が仲間になってすぐ次は別のキャラが仲間になる予定でした。
当初はレニィを仲間にすること自体考えてなかったんですが、そのキャラが仲間になっても話のテンポがよくならなさそうだったので、急遽レニィ――この世界に明るくある程度人をまとめられるガイド役となる大人――をメンバーに入れることにしました。
再起行1巻を出したときは大地(メガネのやつ)がレニィのポジションにつく予定だったのですが、彼はリーダーシップをとれる役ではありませんでした。
1巻の２P目で既に押しに弱い大地。
レニィでなくとも大人なキャラであれば誰でもよかったのですが、奴とは6年近い付き合いで動かしやすいのもあり、また、彼の為に色々収集していた錬金術の資料や設定が再起行でも話を回すのに非常にやりやすかったので、こちらの世界にも来てもらったという次第です。
又、ツイッターではちょろっと言ってますが再起行のレニィとTESのレニィは同一人物です。TES版のレニィを知ってる人はそっちのレニィも想起しながら見てくれると色々面白いと思います。
TESではやんちゃな黒い錬金術師。
錬金術に関して少し。
3巻でエメラルドの塔(叡智の炉)という名称が出てきましたが、エメラルドとは錬金術の祖とされるヘルメス・トリスメギストゥスが作成したとされる錬金術の教科書(原理の書)、エメラルド版のことです。再起行では大意として緑色＝エメラルド＝知性の色としています。表紙カラーでレニィの服に緑色が使われているのはこの為です。
(尤も、中世で緑というと不浄な色、恋の色黄色と並ぶ愚者の色であり、錬金術的にも緑というと金や赤への成長段階を指すようですが)
エメラルドと緑は違う、ということで。
漫画が白黒なので説明しないと分かりませんが、レニィが死んでいる時に出ていた液体、途中で変色していますが、あれは「黒→銀(水銀)」に昇華したのです。
漫画が白黒なのでわかりませんが。
分かりづらいですが服も若干膨らんでいます。
錬金術の中で水銀とは賢者の石に匹敵する万能物質を指します。一括りに水銀といっても示している物質が違い、又多岐にわたるので(自分も把握しきれてませんし)ここでは割愛しますが、再起行で水銀という場合大体「賢者の石一歩手前の素材」ということです。
従ってレニィの髪も銀色です。白髪とかロマンスグレーじゃありません。
死んでから3日で蘇るのはキリストをモデルにしてたような気もしますが、よく覚えてません。ただ、最初は三日死病ではなく3日病という名前でした。語呂がいいので三日死病になりました。
……と、設定上はすげー錬金術師感を結構出しているのです、レニィは。
このすげー設定がどう関わっていくかは、どうぞ今後の展開をお楽しみに。
このショットがお気に入り。
もしこの記事を読んで気になった方は、BOOTHの方で冊子の通販をしていますので是非。
BOOTH
たまには宣伝したっていいよね。
今回はこの辺で。
また次回お会いしましょう～。
