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日記の記事 (212)

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いんへるの

こんにちは。

鮫島”8月がもう中旬に差し掛かってるなんて信じたくない”地一です。

さて、久々にライブドローイングしましたので掲載、どーん。



――の前にコミッションでリクエスト頂いたイラストの掲載からだ!!


GriffinさんからTOTKのガノンドロフと彼女のOCのEkrah(エクラー)です。

最初の構成をどうするかの打ち合わせの時に

鮫: どんな感じにする?エクラがガノンにちょっかい出してる(Tickling)感じにする?
G : ちょえぇええぇええ!!? いやそれも見てみたいけどエクラがガノンの肩に乗ってるとかでいいよ!!!?(笑)
鮫: ……うぉおぉおおおおゴメンそういうつもりじゃなかった!!!!(笑)

(※「Tickling」には「えっちなことをする」というニュアンスもあります。多分スラング)

皆さんも英語圏の人とこちょこちょする時には気を付けましょう。


お次はこちらどーん

こちらもお友達のRueさんから彼女のOCのAstro(緑の方)、Jewel(紫の方)、AstroのペットのLeotard(帽子被ってるカニ)。

GriffinもRueもテイストは真逆と言っていいくらい違うけどどちらも素敵な絵を描かれるので、お名前についったのリンク貼っておくので是非見てみてください。



さて漸く本題です。
本日ライブドローイングで描いたイラストはコチラですドーン



紫ピクミン異能(ちから)持ち


個性が色々

タイトルは「Groovy ”Hairy” Longlegs」、ダマグモインフェルノの英語名がGroovy Longlegs だそうなのでこうなりました。ケダマグモは既にいる?知らんな。


超速ライブドローイングはコチラから↓↓

https://youtu.be/jNt6j2jrJb0

個人的にはモノクロの方が好きです、カラーちょっと失敗した感ある(ションボリ)
更に更に、本当はSUBちゃんの足も背景に描くつもりだったのにすっかり忘れやがったんですよねこの鮫島とかいう奴。許せねぇよ、俺!

と言うわけで、色々名残惜しい点が多い今回の作品ですが、全体的には気に入ってます。
紫ピクミンが描きたかったんや、俺は。


実は私はまだピクミン4買えてなくて妹が遊んでるのを指をくわえて見てるだけなんですが、こいつのテーマが頭から離れないんですよね……!!
もしピクミン4買ったら紫沢山増やしてこいつに挑みたいんですが、ピクミン見殺しにするの嫌だなぁ……


8月も中盤に差し掛かり、COMITIAの用意もしなきゃなんですが8/25がNSR発売3周年記念日なのでそれに向けてのプチイベントも企画しているのでティアどうなんだい?やれんのかい?状態です。
何かしら出せるようには頑張ります。



さて、では今回はこの辺で。
ジャマタ~ノシ

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ハヤオ・ザ・ムービーを見てきた感想(ネタバレあり)

【※映画全編の内容について触れますので、ネタバレ不可な人は見ないでください】

こんにちは。
鮫島”コミティアの進捗は進んでますか?”地一です。進んでません。

さて、タイトル通り土曜日に妹と一緒にハヤオ・ミヤザキの新作映画を見てきたので感想を書くことにしました。
感想でブログ一本書くということは肯定的な評価を下しているということです、それだけ先に言っておきます。
本編に関してがっつり語りたいので最初は(人が少ないから)有料会員用記事で書こうかなと思いましたが、やっぱり一人二人くらいには見てほしかったので一般公開記事で書くことにしました。
先日、ログが30日しか残らないからゲーム配信しながら語ろうと思ったのですが、ゲームしながらだとうまく頭のことがまとめられなかったので改めて文章で残しておきます。


あ、それと、この前のamazonサイバーセールの時に左手用デバイスのTourBoxを買いました。


最終的に


こんな感じに

最初は普通に横向きで置いてたんですが、どうしても左手用デバイスなので右手では押せないボタンが発生しまして、考えた挙句この向きに落ち着きました。


ボタンの大部分が押しにくい

縦置きの弊害としてガイドに十字キーの割り当てが表示されているものより90度傾いているので、完全に覚えられるまではキーバインドを表示して且つ一々触って位置を確認しないといけません。
左右盲の私にはこれも結構きついんですが、wacomの板タブ付属のファンクションキーのホイールがもうバカになってきちゃってズームが誤作動しまくりだったので、新しいガジェットの導入は結構助かってます。
Illustratorのキーバインドも設定したのでイラレでの作業もかなり楽になりました。

ただ、左手用デバイスを作ってる方にお願いが。
分かってます、ボタン配置等の構造上難しいのは分かってます、ですが、左利きも使える(使いやすい)デバイスが増えてほしいなと思っています。





感想語っていくよ~導入編~

さて、ではつらつら語っていこうと思うのですが、まず最初に、私がこの映画を見てる途中に思っていたのは「これ漫画版ナウシカだ」でした。
実を言うと漫画版ナウシカは大学の時に部室にあったのをチラ見した程度なので細かくは覚えてないのですが、ただその時に感じたエッセンスが似てるなと思ったのです。
主人公のマヒト君の性格とか、よく分かんないけど妙に説得力のある種族とか舞台設定とかなんか訳分かんないけどどんどん壮大になっていくとことか――

内容については妹と話しているうちに私の中の解釈に少し変化があったので後でもう少し語りたいと思いますが、とりあえず内容は漫画版ナウシカに近いエグさや迫力があると思って下さい。
知らない人は…買うか友達に借りるかして読んでみてね!映画版と全然違うから!


今までのジブリの作画技術の博覧会~作画編~

今回の映画の背景はちょっと不思議な感じで、人物や人物が使う小道具には主線が引かれているいつも通りのジブリ映画テイストなのですが、背景は厚塗りのぱっと見絵コンテ?みたいな感じの2層で構成されています。人によっては前衛芸術の映画っぽくみえるかもしれません。

最初ちょっと違和感があったんですが、宮崎さんのイラストの作風ってこんな感じだったなぁと思うと、不思議に背景含めて宮崎さんの1枚絵(と言うか漫画)に見えてくるんですよね。
宮崎さんのイラストは曲線を多用した柔らかく且つ流動的な印象を受けるんですが、今回の映画は背景からもそれを感じる場面がいくつかありました。
背景は男鹿さんじゃないんだと思いますが、背景担当は相当宮崎さんからテコ入れがあったんじゃないかなぁと感じました。
ゴッホの筆致を再現したゴッホの伝記映画がありましたが、この映画は線画をブラシ塗りで再現するという恐ろしい技を披露しています。
あくまで私がそう感じただけですけどね。

また、ジブリのCGがまるでセル画のような仕上がりになっているすんげー技術なのはもののけ姫の時代に実証されていますが、今回(あくまで私がCGだと分かった部分のみですが)CGは控えめで、代わりにこちらも「そんなにいるか?」ってくらい動いて画面の「ハヤオ感」を補っています。特に強くそう感じたのは草原の草の表現ですね。
宮崎さんの線画は細かなペンタッチを多用する靄みたいな印象があるのですが、それが画面に絶妙な揺らぎと動きを生み出しているんです。草原のCGはそんな感じで作られていました。
見る人によっては不必要にもぞもぞしてて不思議な感じに映るかもしれません。
――にしてもCG担当少な過ぎィ!!嘘やろ!?

キャラクターの描画に関しても、もののけ以降のジブリに見られるような妙につるっとしたテクスチャ感やローションかってくらい粘性強そうな液体表現とかも健在なんですが、こちらも宮崎さんのアナログテイストに寄せた箇所、特に遠景のキャラ描写に、が散見されたりするので、今までの宮崎映画とはまた違う印象を抱くと思います。

蛇足ですが、私はあの妙につるっとした描き方はあまり好きじゃありません。ドラゴンボールZを思い出すんですよね。
別にドラゴンボールZに嫌な思い出があったわけではないですしあのアニメが嫌いなわけじゃないんですが、何でもかんでもボディビルダー並みにテカテカしてるのが自分の感性に合わないんですよね。

こんな感じに、宮崎駿のアナログイラストからCG、最新の絵柄まであらゆる「宮崎駿」を網羅した作画となっております。宮崎さんこれ相当ワガママ言っこだわったんだろうなと思いました。



考えるな、感じろ~内容編~

この映画、前情報が何にもないというのもあいまってかレビューが満点か0点かみたいな極端な評価になってると評判でしたが、ストーリーがよく分からんと言うのが最も多いマイナス意見みたいですね。(俺それマリオに言ってやりてぇ)

小見出しでなんとなくお察ししたかもしれませんが、確かにこの映画は人によっては全然シーンがつながらなくて意味が分からないストーリーになっていると思います。
実際妹はよく分かっていませんでしたし、唐突な場転は何回かありました。
私だってあくまで「分かった風な」だけなのですが、私の中ではストーリーがちゃんとつながっているので、よく分からなかったという方はこういう取り方もあるんだと参考にして頂ければ。

  • ざっくりとしたあらすじ

戦時中の日本。

空襲によってお母さんの勤め先が燃えてしまい、お母さんも巻き込まれてなくなってしまった。
悲しみを抱えたまま主人公のマヒト君は東京の住居を離れ、第2のお母さんの待つ「人が神隠しに合ういわくつきの塔」が離れに建っている田舎の大きな屋敷に引っ越すことになった。

周囲になじめない、新しい母親が受け入れられないマヒト君は学校のガキンチョと喧嘩をし、それを隠ぺいするために自ら頭を石で打ち、見事学校に行かなくても良い権利を勝ち取る。
お母さんが助けを求める悪夢にうなされつつ療養生活を過ごしていると、屋敷の池にいるアオサギが明らかにマヒト君を挑発するような行動を見せ始め、遂には人語を話す等明らかにただの鳥ではない様子を見せ始める。

不可思議で妙にイラつくおっさん声の鳥に業を煮やしたマヒト君がお手製の弓を手にアオサギ探しをしていると、身重の義母さんが森の中に消えてしまうのを目撃する。
女中のばあやが止めるのも聞かずに弓を片手に森に入っていくマヒト君(とばあや)。
そこで見たのは、一面が棚で埋め尽くされた大きなトンネル状の通路。
中ではアオサギが待ち構えており、まがい物の義母さんを見せてマヒト君を挑発する――が、偶然アオサギの弱点を突いたマヒト君の攻撃に飛ぶ力を殆ど奪われ、義母のもとに案内するように逆に脅される。

建物の上層部から「お前が案内しろ」と声がかかると、アオサギは渋々ばあや共々マヒト君を不思議な世界に引きずり込んだ。

何故か若返って船乗りになっているばあや、不思議な生き物たち、生態系の破壊者として君臨する飽食なペリカンやインコ、火を操る不思議な女の子、そして塔の上層部からアオサギに声をかけた不思議な老人。
そもそも何故義母さんはこの世界に連れてこられたのか――?

不思議な世界でのマヒト君の冒険が始まる。


――とまぁ、導入部分はこんな感じです。
ここから摩訶不思議ハヤオワールドがてんこ盛りで、観ている人は段々追いつけなくなっていきます。恐らく。
序盤の現実世界でも場転のカットが抽象的過ぎて「?」になってる人は結構いたんじゃないかと思いますが、大体はこんな感じで理解しておいて大丈夫と思います。


  • アトレーユが物語を終わらせる話

私はこの映画を見ている最中ずっと漫画版ナウシカだと思いながら見ていました。
が、妹に(私が感じた)世界観を説明するにあたり、この作品のストーリーはミヒャエル・エンデの「果てしない物語」で説明する方が分かりやすいということに思い至りました。

果てしない物語は映画の方を知っている方もいるかもしれませんが、1で書かれたのはあの本の第1部、バスティアンがアトレーユの物語を追っていく内に本の世界に呼ばれていることに気づき、虚無に飲まれた本の世界を彼の想像力で以て再構築するお話です。
すごーいハッピーエンド。

しかし、第2部は憂いの沼が可愛く思えるくらいエグくなっていきます。
本の世界を再構築したバスティアンは、月の子(モンデンキント/幼心の君)から本の世界を更に豊かにするようにと、この本の象徴でもあるアウリンを渡されて想像力のままに世界を作っていきます。時には銀細工の涙を流す芋虫が空を飛べるように計らったり。
最初は順風満帆なのですが、実はこの世界創造には制約があり、何かを一つ願う(創造/想像する)度に記憶を一つ失っていきます。
それを知らないバスティアンは横暴になり、悪い魔女にほだされて暴走していきます。
この辺りは是非胸を重くして苦しみながら読んで頂きたいので割愛しますが、最終的に彼は自分の名前すらもほぼ思い出せず、散々な思いでどうにか出口を見つけるのですが、帰るには自分が想像した世界をちゃんと終わらせる必要があると拒否されてしまいます。
そこで駆けつけるのが第1部の主人公でありバスティアンのこの世界での数少ない友人になったアトレーユです。
彼はバスティアンの代わりにこの世界を引き受けると告げ、バスティアンをもとの世界に帰します。

――と言うのが果てしない物語のバスティアンとアトレーユに話を絞ったおおまかなあらすじなのですが、今回の映画のファンタジックなワールドに関する説明は、この「世界を創造した人」「終わらせに来た人」を主人公のマヒト君と後に出てくる大叔父様として見ると大分すっきりすると思います。

数十年前に飛来した不思議な隕石と、隕石に魅入られて消失してしまった大叔父様、これが果てしない物語の冊子とバスティアンになります。
マヒト君が訪れる不思議な世界は大叔父様が隕石との契約で想像した自分の理想とする世界で、大叔父様はつまり隕石と彼の想像力によって造られた世界に想像力を供給し続ける為、元の世界に帰りたくないが為にとらわれているのです。

それを終わらせたのがマヒト君。

実際には世界の崩壊は大叔父様の創造物の暴走が招いたのですが、大叔父の創造物した世界を元の世界(日本)にリンクさせ、あの世界を(大叔父様の思惑とは違う形で)引き継いだのがマヒト君、と言う感じです。
大叔父様としては折角の世界も隕石も無に帰したくないし、理想の世界で幸せに暮らした方がいいだろうという思いがあったのでしょうが、マヒト君は敢えて戦争真っただ中の、先の見えない暗い影を落とす世界に帰ることを望みます。そこに愛すべき人達がいるから。
恐らく彼にそういう思いを抱かせたのは、亡くなったお母さんが彼に生前彼に宛てた「君達はどう生きるか」の本、そして大叔父が見せてくれた命の生まれる原初の世界とそこに生きる生き物達だったんだと思っています。

個人的にはエンデの「ファンタジーに教訓とか、あんまり盛り込んで作ってないよ。あれはああいいう世界なんだ」という意見を推したいんですが、宮さんは一貫して戦争は酷い、人間は素晴らしいという感じのテーマで作品を作っているので、ざっくばらんというか、俯瞰的にみるとこの映画は若い人達そして全ての人達に向けた人間賛歌、応援歌なんだろうなと思っています。
行動次第で世界は平和になるんだよ、と。
最後がハウルばりの半ば強引なハッピーエンドだったのは個人的にはんん~と思ったのですが、もう宮崎さんはあの世界のキャラ全てが愛おしくなっちゃってったのかもしれません。その割に鳥しか生き残ってる描写ねーじゃんという突っ込みはナシで。

――と説明するにはマヒト君の感情が見えなさすぎるんでもやっとする人はいるんだと思いますが、個人的は「ナウシカならしゃあないな」と思ってみてました。割と原作のナウシカも命は大事なんだ的なこと言いながら半面冷酷にばっさばっさ殺したりしてたり、妙に達観しすぎてて冷酷に思えるところが結構あったので。

それに、マヒト君は映画の序盤で「お母さんが火事で死ぬ」「お父さんが速攻お母さんに激似なお母さんの妹と再婚する(当時のお家相続の関係で割と当たり前だったらしい)」「既に第2のお母さんのおなかに赤ちゃんがいる」「引っ越し先の田舎でガキンチョ達から洗礼を受ける」「そもそも戦時中」「お父さんがオラオラ系」というてんこ盛りな状況なので、心が死んでてもやむなしという感じだと私は感じました。オラオラ系はまぁ、蛇足だけど、鬱陶しくはあった。
証拠に、バターとジャムたっぷりのパンにめちゃくちゃ顔を輝かせてかぶりつくシーンは全然別人レベルの仕草をします。あんなてんこ盛りのバターとジャムみて心が躍らなかったら多分あの世界には呼ばれてなかった。

個人的には不思議部分のおおまかなストーリーはこの構図でとらえるのが一番しっくりくると思います。
マヒト君は、隕石と大叔父が望む素質を備えた少年だったので彼等に見出され、呼ばれたわけです。


  • 飽食の鳥達

宮崎さんは良く貪欲の象徴として豚を描いていましたが、今回の飽食の象徴は鳥類でした。
野生の、或いは野生化したインコはめちゃめちゃ増えて農作物などを食い荒らす飛蝗みたいなことをするとして害鳥扱いされている地域もあるので、そういう部分に着目したんじゃないかなと。
ペリカンも漁業関係者から害鳥扱いされる鳥です。デカい、沢山食う、めっちゃ長生き。
ただペリカンはキリスト教ではシンボル的な扱いを受けるともあった(wiki調べ)ので、今回の鳥達にはそういう面も何かしら含ませていたのかもしれません。
飛翔する生き物というのも、生命を重んじる今作のテーマには豚よりあってたんでしょう。
飛ばねぇ豚はただの豚ですからね。

あの世界に鳥しかいなかったのは、恐らく大叔父様が鳥好きだったんでしょう。
アオサギが「大叔父が持ち込んだのが増えた」的なことを言っていたので。


  • 嘘つきのアオサギの存在の有無

マヒト君の住む世界に来ると、漏れなく不思議世界の住人、というかインコだけだけど、は元の姿に戻ります。
でもアオサギだけは何故か普通に人語も喋るしおっさんバージョンと鳥バージョンの2つの形態を使い分けています。
作中、アオサギについては全てのキャラから「覗き屋」「存在自体が嘘」「嘘しか喋らない」「愚かな鳥」と常にやることなすこと胡散臭くて信用ならない存在として扱われますし、実際マヒト君にやられて以降は序盤のミステリアスな感じもどこへやら、性格が甲六で頭の顔が付いたハエドリみたいな愛すべきキャラになり果てます。

が、彼はマヒト君を連れてくる任を任されたり大叔父の世界の案内が出来るほどの存在、更に唯一どちらの世界の影響も受けずに自分の好きな姿で行き来できるキャラなんです。

これに関しては、彼が嘘か本当か分からない曖昧な存在だからというのが私の意見です。

嘘つきアオサギの本当の話は嘘か?は天丼ネタとして複数回出てきた話題なので、多分をこにひっかけたかったんだろうと思っています。

或いは狂言回し、世界の第3者として描きたかったか。
いずれにしろ、面白い立ち位置のキャラです。多分宮さんが今回一番気に入ってるキャラなのかもしれない。

もし大叔父様の創造物の一人が彼だとしたら、彼こそ最高傑作なんじゃないでしょうか。ブッサイクなおっさんですけど。
或いは、彼は隕石サイドの生物、或いは隕石の一部かもしれませんね。彼だけマヒト君の心の中で語りかけるような描写でラストを締めくくってますから。


  • 不思議ワールドの意義

不思議ワールドには不可解なことが多すぎてついていけないというレビューを見かけたのですが、個人的にこの「分かるような分からないような」感じは私が子供の頃によく読んでいた児童文学を想起させる感じで非常に懐かしかったです。
なが靴下のピッピが世界一強いのに説明は必要ないし、モモがどうして孤児なのか、人の心を癒すのに長けていたのかに理由は必要ないんです。「こうあったら素敵だな」「こんな世界があったら怖いな」というもしもの世界がファンタジーの重大要素であって、そこに付随するその国の歴史や魔法の発動条件も、ストーリーの進行に必要でなければ、それ以外の部分は読者が勝手に想像する、想像できるべき余地に過ぎないんですから。

――あくまで指輪物語もゲド戦記もナルニア国も読んでない私の意見ね!
ミヒャエル・エンデとリンドグレーン、P.L.トラヴァースが私のファンタジーの基盤です。

そうであっても不可解なところは多かったと思います。
主に出産小屋?産屋?の下りは義母さんの反応も含めて私もん~と思うところはいくつかありました。それを踏まえても良いシーンだったとは思いますけどね。
ただ、あの映画は「あ~宮さんここ多分勢いで作ったな」みたいに思ったシーンがいくつかあったので、意味が分からない部分は素直に「そういうのもあるのか」で終わらせといたほうが良いのかもしれません。
個人的に、宮さんがインタビューで「あのシーンにはどんな意図が?」とか聞かれた時に「知らないよ!でもあの世界ではああなんだよ!」ってキレるシーンが見たいというのも一つ。


漫画っぽいカットと動きまくるモブ達~構成編~

この感想文全編を通して私は「この映画は宮崎駿の漫画をそのまま映画にしている」と言っていますが、シーン構成に関してもそれは結構見られました。

顕著なのがこういうシーンや

こういうシーン

モブがわらわらと集まって何かつぶやきながら主人公に群がるシーンとか、直接見た記憶はないんですがなんか見たことあるような気がするんですよね。ナウシカで。

説明が難しいんですが、他にもちょこちょこ「あ、ここ漫画っぽいな」と思ったカットがあったので、もしかしたら漫画でプロットを描いて、それをそのまま再現したシーンがあったのかもしれません。

というかこの映画を漫画で見たい。

パンフレットの販売が映画公開後で、未だに販売されてないのはハヤオ・ミヤザキの描きおろしイラストか漫画かインタビューの制作が遅れてるからだと思いたい。


それはさておき、今回の映画で結構嬉しかったのは動きまくるモブがまた見られたことです。

いや今までの映画でもそうだったんですが、私は千と千尋以降まともに見てない古の(作品が好きな)ジブリファンだったので最近のモブの動きは分からんのです。
宮さんのモブは全員が違う動きをするというのが良く言われているのですが、セキセイインコが思い思いにわちゃわちゃ動いてるのを見た時はちょっと感動してしまいました。

更にこの映画はコミカルとシリアスが絶妙で、明確なギャグシーンがあるんですよ。
好きなギャグシーンが2つあるんですが、マヒト君の父親が「マヒトがセキセイインコになっちまったぁ~」と呆けるシーンだけ挙げておきます。
こういう時々に挟まるギャグ、好きなんですよね。ラピュタの、ドーラ団の息子たちが厨房でシータの手伝いしてるシーンとか紅の豚のマンマユートのボスが写真撮影の時に全員殴り倒してたりとか。
最近(もののけ以降)にはあまりない気がしてちょっと寂しいなと思ってたんですが、今回はそれが結構見られたので、そういう点も個人的には評価が上がってます。

でも、ハヤオ・ミヤザキ作品でまさか天丼ネタを見るとは思わなかったなぁ。

1つ残念だったのは、あれだけキャラが立ちそうな、というか登場時にあれだけキャラが立ってた女中のばあや達の活躍シーンがなかったこと。
ジブリお得意の強いババア(若返ってたけど)が見られたのは嬉しいけど1人だけだし、あれだけ沢山妖怪みたいな面白ババアがいて、やることがお父さんに昔話するだけなのはちょっと惜しかった。
アオサギに全部出番持っていかれた説すら考えたくなる。


これでおしまいです

オタクの鬱陶しい早口妄想語りにここまでお付き合い頂き有難うございました。

個人的には、戦争というテーマを前面にだした説教臭い且つ宮さんの頭の中をぶちまけただけのわけわからん映画というより、無条件に存在を肯定しちゃえる昔の児童文学に近いハヤオ・ミヤザキの漫画作品かなと思いました。
あくまでwikiのあらすじをかじった程度の知識で申し訳ないのですが、程々に原作の「君達はどう生きるか」を踏襲して全編作られてるみたいですし。(そもそもハヤオ・ミヤザキ作品はオリジナル作品のエッセンスなんかほぼ入らないから…)

正直マリオがほぼ未プレイ(子供の頃任天堂ゲーム1つも持ってなかった)だったので全く刺さらなかった上に制作会社のイルミネーションのギャグセンスが口に合わず、上映中に体が椅子から崩れ落ちるレベルで退屈してたので今回のも(評価が評価だけに)あまり期待してなかったのですが、俺の好きなジブリがここにある、みたいな気分で見終えることが出来て良かったです。
DVDに是非特典映像としてメイキングとかコメンタリーを付けてほしい、宮さんが喋る奴。ダラダラとオタク全開で自分語りしてほしい。

あと、ジブリの過去作品のオマージュが出てくるから今までのジブリが好きな人は刺さるよ!みたいなレビューも見ましたがあれはちょっと違います。
個人的には「オマージュが分かる人はニヤッと出来るよ」です。マリオと一緒ですね。
あそこは宮さんからのファンサービスだと思っています。

個人的にはジーナのプライベートな庭が出てきたときは思わず赤い飛行機を探しました。



――ふぅ。

では、今回はこの辺で。
ご清聴ありがとうございました。

ジャマタ~ノシ

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Valma

こんばんは。
鮫島”描かなきゃいけないものはあるんだけど、どうしても腕慣らしとして落書きをしてしまう”地一です。言い訳長ない?

と言うわけで今回はコチラでございますどーん。



ヴァルマ


モノクロ版

名前とシチュエーションに今んとこ特に意味はありません、生首持ったなんかを描きたかっただけです!

今回はイラストの提示だけです、ごめんねごめんね~。
NSRの七夕漫画とかコミッションとか溜まってるので(落書をしている場合ではない)

描いたやつ一々記事にするの面倒臭いっすね、もうちょっと頻度とか掲載優先度とか考えます(無計画)

と言うわけで今回はこの辺で。
ジャマタ~ノシ

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