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2018年 02月の記事 (3)

SHA 2018/02/28 19:27

ロビンフッドを紹介してみる【緑のアレ】

ロビンはいかにして生まれたか?

ロビンフッドはイングランドの伝説上の人物
「実在したんじゃね?」という意見もあるけど、確実な証拠・資料はない
色んな伝承が合わさって「ロビンフッド伝説」になった可能性が高いそうな
12・13・14世紀には、いくつかの資料に登場するので…そこら辺の時代に伝説的なものが作られていったのかもね
ロビンの伝説の時代設定は「イングランド王エドワード1世の時代である13世紀頃」になったり、リチャード1世の12世紀頃になったり、と変容しているよ
「弓の名手で、森に住んで、緑の服で、アウトロー集団の首領で義賊」という一般的な設定(イメージ)は比較的新しいもので、19世紀あたりから描かれるようになったそうな…
『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』を書いた「大デュマ」も「ロビンフッドを題材にした作品」を執筆しているから…
昔からなんとなくあった伝説が、近代以降のフィクション作品によって、現在のイメージが作られていったんだね





▶モデル




ロビンフッドのモデルとされる人物は何人かいるそうだよ
その1人が「ヘリワード・ザ・ウェイク」だよ
彼は11世紀の伝説的人物 フランスからやって来たノルマン人の侵攻に抵抗した貴族
以前のイングランドはサクソン人やデーン人が各地に割拠していた
だけど、ノルマン人が侵攻してきてサクソン人たちは所領を追われるハメになる 「ふざけんじゃねー!」って感じで、彼らはノルマン人に抵抗
そんなサクソン人たちのリーダー的存在がヘリワード
ヘリワードは湿地帯などに隠れて抵抗を続けたが、最後はイングランド王ウィリアム1世に降伏する。
そんな彼の人生がモデルとなり、「ロビンフッド」が生まれたんだそうな
ロビンフッドの物語のほとんどは「支配者に抵抗する」というような流れのお話が多いからね


▶その他の登場人物

ロビンフッドの物語には「Merry Men」と呼ばれる仲間や「ジョン王」などの敵キャラも登場する事が多い。
まずは、ロビンの仲間たちから紹介するよ。

1 リトル・ジョン
名前に反して大柄な体型の男
ロビンフッドを題材にした作品では頻繁に登場するキャラ
丸木橋の上でロビンと喧嘩をしたことで仲良くなるよ
「お前なかなかやるな…」⇒「ふっお前こそ」っていう王道のアレですね、分かります
物語おいては、棍棒を振り回して悪党をなぎ倒すよ
基本的にロビンと行動を共にするけど、ノッチンガム代官を懲らしめるために変装して近付くなどの小技もこなす

その他、ヒロイン的なポジションでお転婆な庶民だったり、
貴族だったりする「乙女マリアン」
禿げていることが多い「タック修道士」
モブキャラの「粉屋のせがれマッチ」や「ウィル・スカーレット」などなど…
名前は統一されることが多いけど、作品に応じて性格や設定が変わったりすることも多いよ
その辺は「円卓の騎士」に似てるね
彼らも名前は同じでも、設定とか役割が変わったりする事が多いからね


まあ…円卓の方は問題児が多い気もするけど…
ランスロットとかアグラヴェインとかモードレッドとか…

2 ジョン王
悪役として描かれることが多い実在したイングランド王
史実的にも…重税を課して反発されたり、フランスとの戦争で領土を多く失ったりと、
失敗が多い
当時から現在まで評判が悪く「英国史上最悪の君主」と呼ばれることもある…
最近では「まあ、そこまで言わんでも…」って言う声もあるけどね

3 リチャード1世
物語では「ロビンたちの助っ人的なポジション」であることが多い実在するイングランド王
獅子心王とかRichard the Lionheartとも呼ばれる
ジョン王のお兄ちゃんに当たる 弟のジョンとは違い当時から今でも評価が高い
「戦上手」とか「騎士道の鏡」とか色々褒められてるけど…
「戦争しすぎ、軍事費かけすぎ、そのツケを払わされたジョン王かわいそう」といった意見もある

その他にも「ヘアフォード司教」や「ノッティンガムの代官」とか、日本で言う「悪代官と越後屋」的なポジジョンのキャラもいる






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SHA 2018/02/17 02:00

【FGO】ガウェインの台詞の元ネタ

今回はFGOにおけるガウェインの台詞(マイルーム)の
元ネタなどを解説します。
※太文字「」にあるのがガウェインの台詞です。



▶嫌いなもの




「できれば避けたいものですか? いえ、言うに及びません。
強いて言えば、そう、年上の……いえ、これ以上は」


この台詞の「年上の…」というのは「TYPE-MOON WiKi」によると…ガウェインと結婚した「ラグネル」だそうだよ。
15世紀の文学『ガウェイン卿とラグネルの結婚』において、彼は「ブサイクな女性と無理矢理に結婚」させられちゃってるからね…かなりトラウマみたいだね。
まあ、結果的には呪いが解けて美人になるんですけどねー!


▶聖杯について

**「聖杯ですか……かつての私はそれを得ることは
叶いませんでした。我ら円卓の騎士の中で、
それを手にしたのはただ1人」
**


聖杯を手にした、ただ1人の騎士…
それはもちろん、ランスロットの息子ッギャラハッド!
ということになっているが!
『アーサー王の死』では、確かにギャラハッドだけが聖杯を手にして昇天してるけど…
それより前の作品だと、パーシヴァルやガウェインが聖杯をゲットしてるんだよね
1180年代のフランス文学『ペルスヴァルまたは聖杯の物語(未完)』やドイツの『パルチヴァール』などではパーシヴァルが。1220年代のドイツの詩『The Crown(原題:Diu Crône)』だとガウェインが聖杯をゲットしているよ。
でも、Fateの世界観だとギャラハッドだけ…みたいだね。


▶円卓の騎士サーヴァント所持時

**「間違えるはずもありません。この懐かしき空気。
誇り高き円卓の騎士たちよ。ですが、ボールスであれば
少しそこに座りなさい。教育的指導をしなくては」
**


「ボールス」っていうのは、円卓の騎士の1人だね

「なぜガウェインがボールスに教育的指導をするつもりなのか?」は、ちょっと分からなかったけど…
漫画『Fate/EXTRA CCC FoxTail』において、温泉の女湯を覗くミッションに誘ってきた間桐シンジに「ボールスを思い出す」と言っているみたいだから…
Fateだと「スケベで危なっかしい騎士」っていうキャラなのかもね…真面目なガウェインとしては、それが許せず「教育的指導」をしようとした、と…


▶兄弟について

**「私には兄弟たちがいました。
いずれも、えぇ、優れた騎士でした。
別れはみな、唐突なものでしたが」
**


ガウェインには…ガヘリス、ガレス、アグラヴェインという3人の弟がいるよ

父親は違うけど「モードレッド」も一応、弟ではあるよ
母親「モルゴース」、父親「ロット王」なのが「ガヘリス、ガレス、アグラヴェイン」
母親「モルゴース」、父親「アーサー王」なのがモードレッド
そんな彼らの「別れ」は…
アグラヴェイン ランスロットとアーサー王の妻・グィネヴィアの不倫現場を取り押さえたアグラヴェイン!
「これは大スクープになるぜ!ヒャッハー!」と喜んでいたら!
その場を脱出しようとしたランスロットに斬られちゃうよ!
アグラヴェインと一緒に現場を押さえた「ガウェインの息子・フローレンス、ロヴェル、ガングランを含む12,3人の騎士」もランスロットに斬られちゃうよ!
ガヘリス、ガレス そんなこんなでグィネヴィアは不倫の罪で火あぶりにされることに!
ガヘリスとガレスは処刑場を警護していた… そこへグィネヴィアを救出に来たランスロットに斬られてしまう
2人はランスロットを尊敬しており、万が一彼が救出に現れても傷つけないよう「非武装」だったのである…

…つまり、ガウェインは「兄弟を3人・息子を3人殺されている」ということだね…

▶ランスロット(剣)所持時


**「サー・ランスロット、貴方の言い分も分かります。
なぜなら私たちは、ともに王を救えなかったのですから。
本当に断じるべきは、貴方を許せなかった我が身の未熟こそ」
**


ランスロットの裏切りが、ある意味で王国崩壊の原因とも言えるのに…恨み言も言わず…
それどころか自分の未熟さを恥じるガウェイン…
ああ! う…美しすぎます


▶緑の騎士について

** 「かつてのブリテンのおり、緑の騎士という人物との戦いは実に過酷でした。モルガンの魔術により魔物と化した悲しき男。
あれは、私に試練を与えるために来たのです」
**

**「私は緑の騎士の試練を果たしきれなかった。
しかし、我が王アーサーは私の行いを讃えてくださった。
私こそ誉れの騎士であると。あの瞬間を、私は決して忘れません」
**


この台詞の元ネタは、14世紀のイングランド文学『ガウェイン卿と緑の騎士(作者不明ッ)』のお話だね
ガウェインが全身緑の騎士と「首切り落としゲーム」という超物騒なゲームを挑まれる
ガウェインは緑の騎士の首を切り落とすが、その騎士は死ななかった
そして、「1年後、緑の礼拝堂で待つ。そこでお前に仕返しの一撃をくれてやるわ!」と言い残し、立ち去った
こうしてガウェインは「緑の礼拝堂」を目指して旅に出た…という感じのお話だよ
ネタバレすると…その緑の騎士はベルシラックっていう人で、モルガン(モーガン・ル・フェイ)の呪いのせいで緑になっていたのだ。
モルガンって言うのは、アーサー王の父親違い(ゴルロイス)の姉だよ


▶モードレッド所持時

**「モードレッド……あの叛逆者がなぜ英霊などと……。
いや、私怨で物は語れまい。
善であれ悪であれ今は力を合わせなくては」
**


原典(アーサー王の死)におけるモードレッドとガウェインの関係は…なんか微妙
円卓の騎士「ラモラック」を「自分の父親の仇の息子」という理由でガウェインは暗殺するんだけど…
その時のメンバーが「ガウェイン、ガヘリス、ガレス、アグラヴェイン、モードレッド」なんだよね
「4人で仲良く暗殺したな~」と思ったら、ランスロットが裏切って…モードレッドも裏切って…
そしてガウェインはランスロットとの一騎打ちで受けた傷が回復しないまま、モードレッド軍と戦い重傷を負ってしまう
彼はアーサー王に「自分の強情がモードレッドの反乱を引き起こしたことを反省し…ランスロットへの謝罪と援軍を要請する手紙」を書き残して息絶えたのである…



ガウェインの他、ランスロット、パーシヴァル、マーリンについて


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SHA 2018/02/04 20:07

『ポプテピピック』を紹介してみる

●『ポプテピピック』を紹介してみる




クソ漫画…もといギャグ漫画「ポプテ何とか」は「まんがライフWIN」にて2014年11月から連載がスタート。
とても好きな作品なので、いくつか解説・紹介をしちゃいます。

▶作者について
作者の名前は「大川ぶくぶ」
年齢性別不明。

2007年に漫画『3LDKM』で「第8回電撃コミックグランプリ少年マンガ部門優秀賞」を受賞。
その後、竹書房の『まんがライフWIN』で連載した『ポプテピピック』が人気になる。
その他『スーパーエレガント』などの4コマ漫画を描いており、基本的にはギャグ漫画家?のようである。
ちなみに、イラスト投稿サイト「pixiv」やツイッターでも活動している。

▶まんがライフWIN
「まんがライフWIN」とは、指定暴力団の竹書房…ではなく、
クリーンな出版社「竹書房」によるウェブコミック配信サイト。

2009年4月にオープンされ、ポプテピピックを始め『メイドインアビス』や『あいまいみー』などの漫画がある。
ちなみに、最初の「ポテピピック」の連載は2015年11月に終了している。
そしてその後…2016年2月にラブコメ漫画『☆色ガールドロップ』として復活する事を…その時はまだ誰も知らなかった…。
実際は『ポプテピピック セカンドシーズン』なんだけどね。

▶何故人気に?
主にSNSなどを中心に人気を獲得していった…っぽい。
「何故人気になったか?」これは色んな意見があるね。
単純に「シュールなギャグが皆に受けた」とか
「“さてはアンチだなオメー”などネタ画像としての使い勝手の良さ」とか
「なんかTwitterやLINEスタンプのおかげで盛り上がった」などなど…。

「原作は知らないけど、この画像・台詞は知ってる」っていう人も多いみたいだし…「原作の画像・パロディ絵なんかがネットで広まって人気になった」っと、個人的には思います。

▶作風
作風は基本的にはギャグ?漫画で…
時事ネタ、パロディ、あるあるネタ、風刺、最終回で出版社を破壊…などなど。
パロディだったら『銀魂』とかがやってるし、時事ネタならネット上にいくらでもあるけど…ポプテピピックの場合は、そのシュール雰囲気が特徴…のはず。

▶アニメ化
アニメは2018年1月から放送。
そのあまりのクソっぷりと強烈さに放送直後…
1 公式サイトがアクセス過多で落ちる
2 Twitterで世界規模でのトレンドに上がる(しかも1位~3位までを関連で独占)という現象が発生
3 ニコニコ動画では1日で100万回再生達成、一週間もしないうちに200万回再生到達、10日経たずに300万再生突破

他にも「30分枠でメイン2人の声だけ変えてほとんど全く同じ内容の15分アニメを再放送」したりと…なんか…もう…
まあ、でも面白いからイイよね!



** *[

『ポプテピピック』と比べて
面白くない作品を作りました←](http://stylish1history.b.dlsite.net/archives/71445132.html "クリックする気だな、オメー")***
[




](http://stylish1history.b.dlsite.net/archives/71445132.html "何も言わず買ってくれェい!")


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