今回はFGOのマイルームにおける「ナポレオンと他サーヴァントへのボイス・台詞」の元ネタなんかを解説してみるよ。
なお、解説はあくまで「推測」だから、間違っている可能性があります。
ご了承ください。
アレキサンダー、イスカンダルのいずれか所持時
「マジのイスカンダル……アレキサンダー大王なのか!?
何てこった、こりゃ参った……
ついに、幻でも残像でもない、本物とご対面かよ!」
ナポレオンはアレキサンダー大王を尊敬しており…
っていうか、ハンニバルもカエサルも有名な軍人の多くがアレキサンダーを尊敬してんだよ!オラァン!?
さて…ナポレオンがイギリスへの「戦略的嫌がらせ」の為にエジプトへ遠征した時は「自分とアレキサンダーを重ねていた」そうだよ。
アレキサンダーもエジプトに遠征した事があるからね。
それから、アレキサンダーの伝説をマネして「クフ王のピラミッドの“王の間”で一晩過ごしてみたww」という逸話があるよ。
翌朝…ナポレオンは真っ青な顔で現れ、部下たちにも心配されたが「ぜ、絶対に信じてもらえないから(白目)」と何も話さなかったという…
この時、ナポレオンはアレキサンダーの亡霊と対面したのだと伝えられている…
・クフ王「俺じゃないのかよッッ!?」
そんなわけだから、カルデアでリアルガチなアレキサンダーと出会って興奮したんだね。
エドモン・ダンテス所持時
「巌窟王ねえ。そうか、エドモン・ダンテス……。
いや、ご対面は後にしておくぜ。
ガチのドンパチが始まっちまうかもしれないからな。
オレは奴を監獄から救わなかった。憎悪の対象だろうさ。
……え? 今の奴はオレに襲いかかったりするようなタマじゃない?
そうなのか?」
エドモンちゃんの原典『モンテ・クリスト伯』はナポレオンが失脚して間もない頃が舞台だよ。
――――――――
――船乗り時代のエドモンは、エルバ島にいたナポレオンの家臣ベルトランから手紙を受け取る…。
エルバ島というのは、ナポレオンが諸外国の包囲網などによってヤバい状態となり、追放させられていた島のこと。
ちなみに、史実のナポレオンが島から脱出するのは、1815年2月26日だよ。
さて…航海から戻ったエドモンは、「上司のモレル」から船長への昇格を約束される。
しかし、彼の出世を憎んだ「会計士ダングラール」の陰謀にはまってしまう。
その陰謀とは、「嘘の密告書」を検事に送る事だった。
その密告書の内容は――
「エドモンがミュラからナポレオン宛ての手紙を託されて、エルバ島にいるナポレオンに届けた。そして、ナポレオンから彼の支持者に向けて送った秘密文書を預かった。」
…というものだった。
「ミュラ」とは、ナポレオン配下のジョアシャン・ミュラ元帥のこと。
そして、この小説内における時代背景は…フランス王政復古の時代…。
皇帝ナポレオンを追放し、新しい国王が即位していたので、「元皇帝」のナポレオンを支持する事は、色々と問題なのであった。
…そんなわけで…この出来事が、後に「エドモンが冤罪で投獄されるきっかけ」になっているよ。
結果として「“ナポレオン支持者”という汚名を着せられた」わけだから…ナポレオンさんが気にする気持ちは分かるけど…
悪いのは陰謀を企てた会計士ダングラールだし…そもそもフィクションだし…
ナポレオンさんが気に病む事じゃないよ、うん…。
シャルル=アンリ・サンソン所持時
「サンソン!サンソンってあの、サンソン!?
ムッシュ・ド・パリか!
へえ、そりゃまた奇遇というか何というか。
あいつ、オレを陛下と呼ばないんだよなぁ……」
晩年のサンソンは、ナポレオンに謁見する機会があったそうな。
ナポレオンが「革命が起こったら君は私のことも処刑するのか」と尋ねたところ、「私は国王を処刑した男ですよ」と返したため、ナポレオンは気味悪がったという…
他にもナポレオンが「3000人以上も処刑したそうだが、夜はよく眠れるのか?(笑)」と尋ねたら…
「王、皇帝、独裁者がよく眠れているのに、なぜ執行人の私が眠れないと思うのですか?」
と「お前もたくさん殺してるくせに、よく眠れてるだろバーカ!」というような意味を込めた皮肉を言ったそうな…
ちなみに「サンソンがナポレオンを“陛下”と呼ばない理由」だけど…
はっきり言って――
わからんッッ
まあ…これは恐らくだけど…
史実のサンソンは、フランスの王政を支持する「王党派」で、ルイ16世を崇拝していたし…
FGOにおいても、フランス王妃マリー・アントワネットを敬愛しているから…
「軍人から皇帝になったお前なんざ陛下なんて呼ばねーよ!バーカ!」ってことなんじゃない?
あとは「単純に息が臭い」からとか?
マリー・アントワネット所持時
「ん?……何!?マリー・アントワネット王妃!?
そいつはまた……うぅん、なるほど。
王権の象徴、白百合の……そういうことか。
オレが言えたことじゃあないが、
あー……やりきれん、な」
マリーちゃんが処刑されたのが1793年。
この時、ナポレオンは「トゥーロン攻囲戦」に出征していて、この戦いで活躍した24歳の彼は、砲兵隊司令官となるよ。
ナポレオンはマリーちゃんに会ったことはないけど…
いわば「フランス革命」のおかげで出世したナポレオンにとって、革命のせいで処刑されたマリーちゃんの事は、色々と思う所があるのかもね…。
新宿のアーチャー所持時
「おうオッサン!アンタだアンタ!
アンタ確か、随分と面白い二つ名があるんだったよな?
犯罪界の何だかって言う。
……ハッハッハッハッハ!
で――実際のトコどうなんだ?アンタ」
ネタバレ行くぞォォォォォ!!!!!!
新宿のアーチャーの正体は、シャーロック・ホームズの宿敵「モリアーティ教授」だったんだよッ!!!!
さて…原作では、ホームズがモリアーティについて「彼は犯罪のナポレオンだよ、ワトソン君。この大都会の半分の悪事、ほぼすべての迷宮入り事件が、彼の手によるものだ」と語っている。
モリアーティが登場する「最後の事件」が発表されたのが、1893年なんだけど…この時にはもうナポレオンは亡くなっているよ。
まあ、多分、サーヴァントになった時とかに、読んだか噂で聞いたかしたんだろうね。
ちなみに、史実のナポレオンは読書が好きだったけど、飽きっぽいせいで読破した本はほとんどなく、妻のジョゼフィーヌに毎晩読んでもらうのが日課だったらしいよ。
そういえば、なんか「実際のトコどうなんだ?アンタ」っていう台詞が、トゲがあるというか強い言い方だったけど…
これはたぶん、自分の名前が「犯罪界のナポレオン」なんてネガティブな使われ方をしているのが、気に入らないんじゃないかな?
あるいは、「自分の名前が二つ名に使われている男がどんな奴か興味がある」、それか「その名にふさわしいか見極めたい」…とかかな?
あとは単純にモリアーティの息が臭いとか?
ヘクトール所持時?
「おお……!おお!!
トロイア戦争の英雄!
最高だ、オレはイリアスが大好きなんだ!」
ナポレオンは「トロイア戦争」を描いた『イリアス』を愛読書としていたらしいよ。
もう1つは、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』で、エジプト遠征の際に持っていったり、その生涯に7度も読んでいる。
叙事詩から恋愛系まで…結構幅広いジャンルが好きみたいね…
そんなナポレオンさんを見習って、このブログもFateネタからゲームネタ、子猫の可愛い写真まで!幅広い記事を投稿するZO!