kuro 2019/12/31 17:28

地図の時間について

「地図の時間」これまでと、これからについて

制作中のオリジナルRPG「地図の時間」について、気に入ってくださる可能性がある方に言葉を届けたく、書きました。

「地図の時間」ってナニ?に対する、2019年12月31日時点の作者の思いと言葉です。

私の作歴については、こちらのプロフィールをご覧ください。
https://ci-en.net/creator/4244
企画参加が増えましたが、私の活動の源泉は自分の作品づくりにあります。

それでは「地図の時間」について書きます。

「地図の時間」とは

2016年12月に初期バージョンを公開したオリジナルRPGです。

・もしも地図の中に世界が広がったら(=異世界ファンタジー)
https://twitter.com/rpgmaker_kuro/status/1210895329391833093?s=20
・もしも知らない人同士が不思議な縁で集まり、旅をしたのなら(=旅物語)
https://twitter.com/rpgmaker_kuro/status/1079746411846094848?s=20

この二つの「もしも」から始まった冒険譚。

登場人物は記憶をなくした状態で出会い、多種多様な地図の世界を旅する中で
自分たちの存在理由を知り、自分たちの道を歩む……そんな物語です。

オリジナルRPGで目指していること

・遊び心
調べたところに思わぬ反応が返ってきて笑えたり、
敵と思ったら和やかに話しかけられて戸惑ったり、
お金が不足していても同情でアイテムをもらえたり。

奇をてらうわけではなく、面白さに変わるよう心がけてます。

・フィクションの中にある人間らしさ
誰でも嬉しいときもあれば、ふさぎこむこともあるように、
登場人物にはいろいろな表情をさせています。
でも底にあるのは人間臭さ。

シリアスとかコメディといったジャンルの物差しではなく、
「なんか雰囲気がいいよね」と言ってもらえるように丁寧に作ります。

・「地図の時間」ならではの体験があること
私は他の作品の影響を受けています。
サガの漢らしさと尖りの美学、ペルソナのスタイリッシュなジュブナイル世界観、MOTHERの人の裏を読んだテキスト。
FF9の舞台劇をゲーム全体で表現しているのは、今でも素晴らしいと感じています。

そんな素晴らしい先人の影響を受けながら「地図の時間」を制作しています。
完全に新しい発明品ではなくとも、構成比率は自分らしくあるように意識しています。

「地図の時間」のお約束ごと

・全年齢対象
多くの方に触れて頂ける表現を選びます
(全年齢レーティングな作風は私は楽だったりします)

・ハッピーエンド
これを書くのは楽しみを一つ以上削ぐわけですが、それでもあえて言いたいことです
過去の拙作でも「ハッピーエンド以外は認めない」というような台詞をキャラに言わせていますが、私のささやかなポリシーです

あとはSteam進出を手段にしている以上、海外で戦える力をつけなければと考えてます。
お約束ごとというより、私の課題ですね。。

登場人物について

・主人公は私のTwitterアイコンでもある、クラフトさん。


心温まる物語の語り部として生み出した大切なキャラです。

本が好きで、紳士風情な物腰で、掃除が苦手で、そして温かい心の持ち主です。
実際にこんな人はいない、と笑われそうな人物像です。
でも私はゲームだからこそ、日常から離れた馬鹿で嘘なことを真剣にやりたい、そう思います。

・相棒のスケールくんはクラフトさんの苦手なことを引き受ける、良き相方。


同性で年齢が離れても、心置きなくモノを言える関係性って、私は素敵だと思っていて、そんな気持ちが投影されているのかもしれません。

・ヒロインのプラニさん。


キャラクタージェネレーターで悪魔のハネをつけたヒロインなんてどうだろうという出来心から生まれたゴスロリファッションガールです。

私は精神的に独立している人が好きで、彼女はそれを体現するシンボルなのかもしれません。
一方で強くても、可愛いものが好きだったり、甘いものが好きだったり、セロリが好きだったりするような、誰もが持っている他の表情も魅力の一つ。
割り切れないなら割り切らなくていいよ、的な思いが乗っかっています。

・トリックスター役のキルフィさん。


役柄上、あまり書くことができませんが、「人は見た目ほど強くない」「喋らないのは喋ることがないからじゃない」という、誰もが通過した感情や記憶を体現しているキャラクターです。

初回公開時「はじめは好感を持てなかったけれど、徐々に好きになった」と感想をいただいたことがあり、まさにそうなって欲しい、結果、最後に本人も幸せになって欲しいなと思わずにはいられない役回りです。

現在遊べる「地図の時間」シリーズについて

・地図の時間(2016年公開開始版)
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm868

シナリオ、システムと色々と拙いですが、とても大切な原点です。
現在制作している新版が完成したら非公開とする予定です。
実況してくださった方々、応援してくださった方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。

・地図の時間 影泥棒と魔法の手記
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm11770

2016年版のその後、本編の幕間にあたる短編RPGです。
バトルシステムが洗練され、RPGとしての特色を強めました。
(現在は更に次のバージョンへと変化させています)

・琥珀の道具士
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm11599

仲間の一人にスポットライトを当てたスピンオフ的な短編RPGです。
本作でゲームコンセプトの重要さを学びました。

これらの制作経験を経て、今制作しているのが「新・地図の時間 151の言葉を探す冒険譚(仮)」です。

今後について

私の活動指針は「新・地図の時間」をSteam、DLSiteに乗せて多くの方に届けることです。
2020年内に公開・発売したい思いです。

でも感情や決意表明だけでモノは作れません。
1日1日、今流れる時間を大切に、応援の力に感謝を絶やさず、丁寧に作り続けていきます。

Ci-enの記事はできる限りこまめに更新します。
目的は先の通り、時間の大切さを意識すること、感謝の思いを見える形にするためです。

2019年12月31日だから書くのではなく、今、届けたい思いを言葉にしたく、筆をとりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

他の作品について

「嘘つきのノブレスオブリージュ」
http://fanblogs.jp/tabirpglab/archive/1212/0

RPGツクールMVTrinityで制作した、私の2019年最新作です。
上に書いた私のゲーム作家ポリシーが反映されている長編RPG(クリアタイム8時間~)です。
今一番推したい作品です。

「日向と香水」
http://fanblogs.jp/tabirpglab/archive/1054/0

ラノゲツクールMVで制作したハートウォーミングな青春群像劇、ノベルゲームです。
プレイ時間は3時間ほど。

本作を通じて、シナリオを勉強するきっかけになりました。
ただ、未熟ゆえに文字数n万文字を売りのひとつにしたため、ボリュームが優しくありません。
文体、世界観は良くも悪くも私が表れています。
けちょんけちょんですが、でも大切な作品です。

「ストーリーテラー」
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm7720
RPGツクールMVで制作した日向と香水の後日談のADVゲームです。
プレイ時間は1時間ほど。

「重力ルーペ」
http://fanblogs.jp/tabirpglab/archive/394/0

現代SFRPGです。
私が企業企画にお声かけ頂くきっかけになった、思い出深い作品です。

これらの作品を通じて、なにかひとつ、良い思い出ができたなら嬉しい限りです。
地図の時間にもご期待ください。

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