kuro 2023/11/23 01:45

【827日目】赤い世界:シナリオ執筆

電車の路線を覚える気がまったくなく、路線検索アプリとGoogleマップで現世を乗り切ることに決めた、ゲーム作家のkuroです。
東横線と京浜東北線の違いが、いろはすと六甲のおいしい水くらいわかりません。

赤い世界

シナリオ執筆

今日は出張のための飛行機移動+仕事+会食(という名のゴリゴリな仕事の話を4時間)していました。
そして、23:00にビジネスホテルに到着し、シャワーを浴び終えて、シナリオを書いています。
シナリオの内容はネタにできないので、作品の話をさせてください。

現在制作中の「赤い世界」は、「夕焼けのまま止まった世界」を舞台に物語を書きたいという気持ちから始めました。

「地図の時間」という、およそ3~4年かけた作品を制作中の時からの構想はありまして。
制作で作業が進まないときは散歩をするのですが、夕焼けの時間帯に重なると、いつも足を止めて夕焼けの色に魅入っていました。

海外を旅するときもそう。
夕焼けは景色に1枚の層を重ね、違う表情を見せます。
夕焼けの色なんて色はなく、時間、気温、大気の状態でいかようにも変わる。
夢のような曖昧で、危うくて、魅力的なのです。

「地図の時間」は地図の中に1つ1つの世界があるファンタジーですが、中身は現実にもあてはまる人の物語。登場人物の言葉は私が生きている中で心に引っかかった体験が影響を与えています。

「ショッピングモール」というステージは、映画のレイトショーを見終えた後のイオンモールを歩く体験から生まれました。

「図書館」のステージは、純粋に図書館が好きだから。

後日譚で「サーカス」が出てきますが「シルクドゥソレイユ」などのサーカスを見たときの感動の余韻かもしれません。

地図の時間
https://kurogamestudio.com/2020/04/25/timeofmapworks/

(最近だと「えんとつ町の踊るハロウィンナイト」のオンライン配信を見て、舞台の力、ミュージカルが持つ魅力に引き込まれました。クリエイティブにかかわるかたはオススメです!)

つまり「体験」は原動力であり、資源なのです。

世界一の星空が見たいからニュージーランドのテカポに行く。
アメリカのカルチャーを味わいたいから、ルート66(約5000Km)を走る。
それぞれ「やってみたよ」で終わらせては表現の怠慢なので本を書きました。

https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CJP17FG9

そしてあらためて。
夕焼けが見せるエモーショナルに心を惹かれたから作品を作る、です。

「赤い世界」や「地図の時間」が目指すもの

作品ごとに登場人物は違えど、共通の世界観のうえで作品を繋げます。

私は羽海野チカさんのファンなのですが、「ハチミツとクローバー」と「3月のライオン」って、美大生の物語と、棋士の物語と違っているのに、共通の世界観(魅力)が成立しているんですよね。
(恋愛模様よりも、棋士の成績よりも、キャラクターの語りの魅力が羽海野作品の良さだと思う派なんです)

作品を単品で終わらせず、生きている限り数珠つなぎにしていく。
個人クリエイターとして、シッカリと届ける努力も怠りません。

とまあ制作の裏側の話でした。

それでは良い1日をお過ごしください。

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