ゲームを完成させる方法
こんにちは、犬と猫の小夏です。
インディーズ、または個人制作ゲーム。
ここ数年で市場は大きく拡大し、今ではかなりの数の作品が出回っています。
しかしそれと同じぐらい、あるいはそれ以上に制作が途中で終了してしまったタイトルも多いのではないでしょうか。
犬と猫では毎年1本を目標にゲームをリリースしていますが、
実は過去にゲーム制作が頓挫した経験もあります。
今回はそのへんの経験も踏まえて、
ゲームを完成させるコツについて考えていきたいと思います。
ゲームを完成させる3つのポイント
さっそくですが、自分が考えるポイントは以下です。
・ゲームの規模を大きくしすぎない
・制作スタッフを増やしすぎない
・自己満で完結しない
1つずつ簡単に説明していきます。
ポイント1:ゲームの規模を大きくしすぎない
自分が過去に頓挫した経験なのですが、
それは一番初めの作品『水色の塔』のリリース前の話になります。
その時作っていたゲームは、後にリリースされる『晴れたり曇ったりN』の原型となる物でした。
晴れ曇Nは主人公のフィルが大都市イシュワルドで生活をするというシミュレーションゲームなのですが、ゲームの規模が比較的大きかったため、完成する目途は当時まったく立っておらず、友人に制作段階のゲームを見せると『このゲームが完成したら凄いと思うよ(ニチャァ)』みたいな事を言われたほどです。
そしてその友人の予言通りにこのゲームはポシャってしまったのですが、
しかしこの時の経験を生かして『次はもっと規模の小さい物にしてみよう』とか『使いまわせるデータは使いまわそう』という考えから『水色の塔』が生まれました。自分の場合、このへんでだいたい制作のコツを掴めたので、後は流れで、という感じでしたね。
というわけで何事も出来る範囲の事からやるのが大事で、規模の小さい物を作りつつ、慣れてきたら大きい物、というのがいいのかなと思います。
昔の犬と猫のゲーム容量は10Mを切る極小サイズでしたが、
今では240M程度とだいぶ大きくなりました(?)
ポイント2:制作スタッフを増やしすぎない
当然ながら人数が多いと意思の疎通が難しく、互いの連携が取れずになぁなぁで終わってしまいます。
実は自分も『水色の塔』リリース前には、とあるフリーゲーム制作コミュニティに参加していて、そこは自分含めスタッフが10人以上いるようなところでした。メンバー構成としては…
・制作進行+シナリオ(リーダー):1人
・プログラマ:2人
・ドット制作:2人
・背景制作:1人
・声優:数人
・イラスト制作:数人(←自分はここに所属)
みたいな感じでした。あまり記憶に無いですが格ゲーとか作ろうとしていたようなコミュだった気がします。週1でチャットに集まりみんなでワイワイしながら楽しんでいたのですが、無償の集いですし、リーダーも途中で飽きてしまったのでしょう。いつの間にかチャットに顔を出すことも無くなり、コミュニティは自然崩壊しました。こんなのはよくある話だと思います。
敗因としては、やはり人を多く集めすぎたことによるキャパオーバー。
個々人のやる気ももちろんありますが、結局それ込みでの大人数をコントロールできる制作進行能力が問われますし、大所帯サークルにおいてはそのへんの自分自身の適性をよく見極める必要があるのかなと思います。
関連記事:インディ / 同人 / 個人ゲーム制作形態 4つのタイプ
自分はあれこれ人に指示を出すのが苦手なので、極力少人数思考です。
ポイント3:自己満で完結しない
個人制作ゲームは自己満の塊だとは思うのですが、自己満だけだと頓挫する可能性があります。
自分が中高生の頃の話なのですが(古い)
当時はRPGツクールで身内ネタのゲームをよく作っていました。ただ毎回完成することは無く、ある程度制作して満足したら友達に見せてギャハハと笑う、そんなレベルでした。
制作は最初はおもしろいですが、途中からだんだん飽きが来たり、思ってたのと違う…みたいな自分のイメージとのズレが生じてきて辛くなってしまいます。ここを乗り切るためには『ゲーム完成後のイメージ』が凄く大事で、水色の塔リリース前の自分は『ゲームを完成させて絶対感想を貰うんだ!』という強い承認欲求に突き動かされていたように思います。実際水色の塔の感想はフリーゲームだったこともあってか、けっこう頂けましたし、そのへんがモチベーションになって次の作品『レミュオールの錬金術師』へ繋がったんじゃないかと感じています。
そういう意味ではあの時感想がまったく無かったら今の自分は無かったかもしれません。当時感想を送ってくださった皆様、ありがとうございました(_ _)
まとめ
ゲームを完成させるポイントは
・自分のキャパを超えないスタッフ人数で
・身の丈にあった規模のゲームを構想し
・完成後のイメージを持ちつつ取り組む
でした。
自分は今でもこのへんを意識してゲーム制作をしています。
長文でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました!(_ _)