kuro 2020/08/17 23:32

【290日目】【後編】2020/8/17 変わらないといけない、と感じたこと

思うところあり、1日2度目の更新です。

変わらないといけない、と感じた話

Ci-enを初めて1年くらい経つのですけれど、フォロワーは143人様。
143名の方には心から感謝いたします。

一方、多くの方に届けたいのに、結果が出せないジレンマ。
先ほど夜道を走りながら、自分に足りないものは何かを考えていました。
(そして走っている場合じゃないよねと、切り上げてきた)

作品のことを知ってもらう努力

毎日制作をする光景を伝えて、応援してくださる方に安心して貰いたいと思っていました。

でもそれは製作者のスタンスの話で、プレイヤーになる方が求めるのは、そんな話ではないのですよね。

作品でどんな感情を体験できるか。
物語ならば、どんな登場人物が作品に登場して、どんな考え方で関わりあって、どんなストーリーを紡ぐのか。
その想像の広がりを補う文章を書く方が、マップを制作していることの伝えよりもよっぽど大切なのではないかな、思ったのです。

プレイヤーさんのことを考えているつもりで、いなかった。
ここから変わらないといけませんね……と思った次第です。

こう思い至った理由は、初期から応援してくださった方、過去に実況してくださった方、ファンアートを描いて下さった方をお一人ずつ思い浮かべたときのこと。

ある方は、キャラクターの思考を想像してくださったり、
ある方は、そこはそうじゃないよね……とキャラの暴走をたしなめて下さったり

地図の時間に限らず、私の作品を応援して下さる方は、作品の中にある「こんな人がいたらいいな」「こんな思いが世界や物事を救ったらいいな」という私の願いを拾ってくださる気がします。

キャラクターの何気ない一言、行動が、作品の楽しみを広げる要素になるよう、魅力を発信するように切り替えていきます。

少し作者の話

私は子供のころから、文章を書くことが好きでした。
速筆ではありませんし、整合性がとれないこともしばしば。
でも小学二年生の担任の先生に文章の個性を褒められてから、書くことが好きになり、その思いは今も筆を動かす原動力です。

高校二年の夏休みを使い、原稿用紙350枚分の小説を書いたこともありました。
思えばそれが最初の創作体験ですね。
二世代に渡るボーイミーツガール×セカイ系の物語で、世界の洗脳を解くために電波塔で音楽を奏でる話。先代は志なかばで命を落とすけれど、意思を継いだ二人が出逢って、音楽で世界を救う……という。

いま書きながら、拙い、恥ずかしいと思いながらも、全然好きなもののテイストが変わっていないことに驚いてます。

社会的には小さな存在の二人が行動により、世界を変えようとする。
その手段は力じゃなくて、言葉だったり音楽だったり、想像の力だったり。

その媒介にスマートフォンを使い、現代の魔法にしたのが「重力ルーペ」「探求リバーブ」。
「日向と香水」「ストーリーテラー」も相手を想う力が行動になって、少しずつ未来を変えていくというもの。
外的な気づきによる成長や変化というよりも、内なる願望が少しずつ大きくなっていく、そんな気がします。
私はそういうものを書くのが好きだったみたいです。

地図の時間の話

そろそろ制作に戻らないといけないので、最後は地図の時間の話。
主人公、登場人物にも一人一人に思い入れがあります。

クラフト=マイヤー


主人公クラフトは英国紳士のイメージのルックスに、少し洒落た言い回しだったり、皮肉を織り交ぜて駆け引きもこなす欠点の少ない主人公。
けれど物語が進むにつれて、仲間を失う危険を過度に恐れたり、紳士風情とした態度は後天的なもので、本当は紳士の外見にあう自分であるために、自分の性格を矯正している歪な面があります。

自身が語る綺麗ごとの危うい面も理解しているし、ソレで世界が変わらないことも知っているリアリスト。
それを承知で、できるだけ敬語を崩さず、優しくあろうと表情を作る……っていうキャラ像。
色々なものを背負わすには、一番良い器だと思い、彼を主人公にしています。

プラニ=ウィンドミル


時間が経つほど、次回作のヒロインは普通の名前にしよう&ゴスロリ要素減らそうと思うキャラです。

プロット制作当時はルックスの素材に真新しいものを使いたい病が発症していて、可愛いながらも、少し不思議な設定です。

好きな曲の一節で「誰でも見た目ほど強くないし……」というフレーズがあるのですが、それを体現したようなキャラクター。
多くの方にわかるように書くと、感情豊かなのに、感情の出し方が最初はわからなくて、仲間と慣れ親しむうちに徐々に笑顔が増えていくという役回りです。

ウィンドミル(windmill)は風車。
外からの風を受けて、周り出す様は彼女の性質を表していると思います。

風は吹くこともあれば、止むこともあるように、辛い局面に遭遇するのも彼女の役割。
だから、色々な表情差分を用意しています。


途中で脚本術を勉強した影響もあり、一時はいかに酷い目にあわせて、立ち直らせるか……ばかり考えてました。

今制作しているのはウィンドミル嬢にまつわる物語。
浮かぶ記憶をすり抜けて、見失った彼女の心を探します。

やはり好きな歌詞を引用すると、
ヒロインにとっての地図の時間は「君が本当に笑って泣けるような地図にもない場所」を目指す物語。

台詞が入り込み過ぎないように注意しつつ、「こんなヒロインがいたら共感したいな」と思えるように制作していきます。

他のキャラにとっての地図の時間は……それはまた別の機会に。

以上、作者のスタンス、考え方から始まり、キャラクターに触れた回でした。
毎回ここまで尺はとれませんが、できる限り作品を伝える努力をしていきます。

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