チャーチルの『第二次世界大戦回顧録』を読んで

ずっと本棚の肥やしになっていたウィンストン・チャーチルの『大事に世界大戦回顧録』、やっと読み終わr……

失礼しました、『第二次世界大戦回顧録』ですね。

ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに読み始め、アニメ化した『スパイファミリー』を見ながら読み進め、『プリンセス・プリンシパル』を見ながら読み終りました。そして今、『スパイファミリー』の2期が始まろうとしています。

ロシアはヤベー国です。

この記事の原稿を書いているのは10月初旬。
記事が公開された頃にも戦争は終わっていないと思いますが、まだ核が撃たれていないことを祈ります。

話を戻してチャーチルの『第二次世界大戦回顧録』、そのハイライトは何といってもソ連との対立、そして核開発でしょう。
本書を読むと冷戦(に続く対立)は二次大戦が終わる前から始まっていたことが分かります。
ヒトラーが相手だから仕方なくスターリンと手を組んでいたチャーチル、世界を地球儀みたいにくるくる回しながらあの暴君に手を焼いていた苛立ちがありありと伝わってきます。

こんな激おこぷんぷん丸な電報、ほんまに送って大丈夫なんか? とドン引きするレベルのやり取りが赤裸々に綴られています。

そういえば二次大戦の40年ほど前には、日露戦争のために我が国もレーニンに手を貸しているんですよねぇ……

ソ連を出し抜いて核開発に成功したアメリカは、イギリスとともに二次大戦を勝利に導き、後のNATOへと繋がる大西洋憲章なる構想を立脚します。

しかし、その後わずか4年でソ連が核実験を成功させ、アメリカの核の優位性は霧散します。

二次大戦終結後の冷戦や核開発競争云々のくだりは本書では語られていないのですが、その予兆となる部分がありありと描かれています。

その他、気になる部分をピックアップ。
※内容間違ってたらすみません。

■フランス侵攻
マジノ線で防衛された独仏の国境を避けてベルギー、オランダを蹂躙しながらフランスへ侵入したドイツ軍。
銀英伝でイゼルローン回廊を通れないからフェザーン回廊を突破した帝国軍のことを思い出しました。歴史上このような出来事は多いのかもしれませんが。

■ダイナモ作戦
英仏海峡を隔てての撤退戦。全編を通して一番印象的な戦いです。
歴史をあとから振り返れば二次大戦における英仏は間違いなく「同じチーム側」の国家なのでしょうが、戦時中に他国の軍隊が突然軍港に押し入ってきて片っ端から艦船を徴発していくっていう、スピード感がすごいです。「書類は後追い、実務を先に勧めよう」のレベルMAXがこれって感じ。

■バトルオブブリテン
イギリスの本気。二次大戦の雌雄を決した点の一つはここじゃないでしょうか。
英国空軍は緊密な情報連携により本土上陸を目指すドイツ空軍を退けました。
航空管制って大事なんですね。

■Uボートのパラダイス
全編を通じて度々語られているのがドイツ潜水艦による通商破壊。後述の通りアメリカは大西洋を隔てて英国と欧州に物資を輸送してましたので、これは当初かなりの成果を上げていたようです。
よく日本は潜水艦を艦隊決戦に用い、ドイツは通商破壊に用いたって言われてますけど、それもそうなのかもしれませんね。たぶん、大西洋と比べたら太平洋にはそれほど輸送ルートがないでしょうから。

■アメリカ参戦
日本が太平洋戦争を始めるまでアメリカも対独参戦しなかったっていうのは本書を読むまで知りませんでした。もっと早くからやってるもんだと。
それまでのあいだアメリカは大西洋を隔てて英仏の支援に専念するんですね。武器の供給とかで。これは2022年のロシアによるウクライナ侵攻とまんま同じ構図です。言い方は悪いですが、どれだけ自分の手を汚さずに相手を消耗させられるかがアメリカの作戦構想。

■イタリア上陸
シチリア島だったでしょうか? 連合軍がイタリア上陸の橋頭保にした拠点。ノルマンディー以前はこれが史上最大の作戦だったことを思わせます。
なんとなくですがイタリアのほうが国土の形状があれだから上陸作戦っぽさが増しますよね。

以上です。
『プライベート・ライアン』でトム・ハンクス演じるミラー大尉が甲子園の土みたいに戦地の砂を缶に詰めてて、それがそれぞれ「アフリカ」、「イタリア」、「フランス」って書かれてるんですね。
本書を読むと連合軍は北アフリカ、イタリア、フランスという順に進撃しているので、「あー、だからあの3つだったのか」と納得しました。

この記事では詳述しませんでしたが、東部戦線についても語られていますので、未読の方は是非。

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