表紙の配色で一流のデザイナーほど避ける色とは?
同人作家の頭を悩ます印刷費
小説は、ページ数がかさみます。
ページが増えると、コストも増える。
まだ駆け出しだった私にとって、それは大きな問題でした。
それを解決するため、新書版で二段組にしてみたり、行間を詰めたりしたこともありました。
結果、即売会でこんな声を頂きました。
「文字組が読みづらいです」
そりゃあそうです。そのときの作品は、あまりに適正な1ページあたりの行数からかけ離れた文字組になっていました。
「もっと安い印刷所、ありますよ」
それは救いの声でした。
当時の私は、初めて先輩のお手伝いでサークル参加したときに目の当たりにした、色分解に失敗して配色の乱れた表紙がトラウマで、初心者にも優しい印刷所をご贔屓にし続けていたのです。
しかし、もう脱皮してもいい頃でした。
以来、イベント会場で偶然ブースに立ち寄ってくれた作家さんから教わった印刷所を利用することで、コストの問題はクリアしました。
今でも私は、印刷費を節約するために行間を詰めるなどということはしてません。
しかし、これ以外にも問題は残されていたのです。
思わぬ配色の落とし穴
「この作品が選ばれにくいのは、他にもまだ理由があります」
ブースに訪れた作家さんは、声をひそめていいました。
「実はこれ、避けたほうがいい色なんです」
閉会後、打ち上げ会場のダイニングバーで私は詳しくお話を伺いました。
曰く、本の表紙デザインには何色かの定番カラーがあって、逆に割けたほうがいい罠カラーもあるとのこと。
まさか色でそんな売れ行きが変わるだなんて、そのときの私にはにわかに信じられませんでした。
しかし、その後の頒布物ではカバーデザインの配色を変更することで、頒布数は伸びていきます。
その避けたほうがいい色とは? 記事の続きで解説します。
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表紙デザインで避けたほうがいい色と、その理由。
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