カサデルガポは、かつて存在した日本の飲食店

カサデルガポは、かつて存在したスペインバルです。
池袋西口からちょっと歩いた先の、うらぶれた路地にありました。

カサデルガポとの出会いは、時を遡ること7年……2014年のことでした。
当時、私は印刷会社で働いていて、新規顧客開拓リストを与えられていました。
その中に、クリエイト・レストランツという会社があったのです。同社は、今も存在する飲食店を運営する企業です。
傘下の店舗をどんどん増やし、五反田の本社も行くたびにどんどん社屋が豪華になっていく、そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの会社でした。
そんな会社に何とかして入り込めないかと考えた私は、商材の調査のため実際にクリエイト・レストランツ傘下の店舗に客として足を運んでみることにしたのです。

そこで選んだのがこの、カサデルガポでした。

看板メニューは、このマッシュルームの鉄板焼き。アヒージョほどオリーブオイルひたひたではないですが、まぁアヒージョのようなものです。
私はこのメニューに出会って以来、「アヒージョうますぎでは?」とアヒージョは元よりスペイン料理全般の虜になりました。

一番おいしかったのが、中央やや右のお皿に三つのっているデーツのベーコン巻き。デーツはプルーンみたいなものだとおもってください。
デーツの甘味とベーコンと塩味が最高のハーモニーを奏でます。
後述する渋谷の姉妹店カサデルブエノにはこのメニューがないのが残念でした。

飲み物はサングリアが名物でした。果肉がたっぷりのっててとても美味!
あと、うろ覚えですが確かブランデー入りコーヒーもあったような。ブランデーは自分で好きなだけ入れるタイプの奴です。ストレートでワンショットついてきます。なのにコーヒー一杯分の値段で飲めるので超お得。
この他、写真はありませんがイベリコ豚の生ハムがとてもとても美味でした。他の豚とは違った濃厚な味わいです。これは多くのスペインバルやイタリアンでも登場するポピュラーなメニューなので、メニューに生ハムを見かけたら一度はイベリコ豚のものを頼んでみてください。ややお値段は張りますが、本当に美味しいです。

以上のような名店だったのですが、ここはもう閉店してしまいました。
姉妹店だった渋谷スペイン坂のカサデルブエノも閉店。メニューの互換性はありませんでしたが、カサデルガポと同じムードを持った店の存在はとても心強いものでした。しばらくすると店名も路地裏ワイン酒場ブエノとなってリニューアルしたようですが、今では閉業しています。

正直、悲しすぎる……スペイン風オムレツやタコのガルシア風も美味でしたのに。

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