ASMRを愛着理論に通してみた妄想の話。
https://twitter.com/koh0019/status/1381018060706865152
朝起きてYoutubeを見ていると、LINEの広告が流れてきまして。『LINEミュージックでASMR!波の音!』みたいな内容だったのだけれど、それを見てるとなんだか醒めてしまいました。
なんというか「こんなリア充御用達のモノじゃない!!」みたいな拒絶反応というか、完全に面倒なオタクというか、ギークの反応なんだけれど・・・。
で、それについて考えてたら思いついたことが今回の本題。
「心地いいこと以外に、ASMRの効用はあるのだろうか?」
トランセルのCi-enでは、作品にしなかった“ちょっと新しい視点”をまとめています
人付き合いに関する悩みの話
心理学の世界には、愛着理論(アタッチメント)と言われている考え方がありまして。人間関係における“安定型”、“不安型”、“回避型”という言葉が一番知られてるかもしれません。
「急にどうした?」って話ですが、誰しも悩み得る人付き合いについての話題なのでまあ読んでみてください。
愛着というのは端的に言うと“幼いころから形成されてきた人との関わり方のクセ”のことで、クセの付き方によって人との関わり方を分類できるよね、というのが愛着理論。
詳しくはWikiへ
https://ja.wikipedia.org/wiki/愛着理論
クセは大きく2つ(支障の有無)に分けられて、片方がさらに3つ(支障の種類)に分けられます。
まずは支障のない方。
これは、適度に愛着を育み自分も相手も尊重できる「安定型」。
普通に生活できてる人はこれに当てはまると言っていいかもしれません。心理学の世界では基本的に“その考え方で生活で致命的な問題が起きうるか?”というのが初めの問題なので、上手く機能してるのならそれでいいんです。
内臓のある個所が動いてない、とかとは、問題の次元が違います。といっても、この記事を読んでいてCi-enに居る(多分人づきあいが上手くない)あなたは、安定型というより次の二つのどちらかに近いんじゃいかと。
そんな人づいあいが苦手、支障があり得る方。
支障の種類が3種類あって、
●他人との関りが途切れることを極端に恐れる「不安型」。依存したりメンヘラになりがち。
●つぎは、他人に関心を持たず関わりを意図的に避ける「回避型」。人を信じてないからそもそも関わらないし、関わろうとしないレアキャラ(はぐれメタルみたいな)。
●最後が「未解決型」。人がどう動くのか予測をつけられず、自分で物事を決められない。人と関わるとしても依存的になってしまう。
自己診断ではすこし頼りないので、診断サイトのリンクを貼っておきますね。試してみて下さい。何なら本を読んでもらえると。
https://attachmentstyletest.web.fc2.com/
・・・当然ながら完全に安定型な人はいなくて、不安か回避、もしくは未解決な傾向があります。なんなら不安と回避を両方持った“不安・回避型”という特性もあったりします。
ちなみに、僕の診断結果はこんな感じ。不安強めの回避型、って感じですね。はぐれメタルです。
安定型愛着スコア 7 B
不安型愛着スコア 16 C
回避型愛着スコア 22 D
未解決型愛着スコア 10
といっても、人付き合いの傾向のことなので別に病気ってわけではありません。このテストの結果は腕の付き方と違ってその時々の気分で変わるものだし、生活できないほどの支障があるわけでもありません。(機会損失は大きいんだろうけど。)
ただ、そういう考えかたのクセがあるから知っといた方が良いのでは?というだけ話。
で、この愛着理論というのは生まれよりも育ち方に大きく影響を受けています。なぜなら、幼いころに、学んだ「根本的な人付き合いってどういうもの?」に沿って物事を解釈するから。
初めに「人は信用できない」って思ったならその証拠を探して生きてしまうし(不安型の傾向)、「人は何をするかわからない」と思ったなら他人の行動を予測することを止めてしまう(未解決型の傾向)。「自分を裏切ってどこかに行ってしまう」と考えるとそれを恐れてしまう(不安型の傾向)。
根深いものなので完全に変えることはできないけど、やり方によっては何かしら良い変化をもたらすことができるものでもあります。
ASMRとの関連
「で、それとASMRと、どう関連があるんや?」とヤジが飛んできそうですが。ふと、ASMRって回避型の緩和にはすこし役に立つものなのかもしれないなーと思った次第です。(思っただけだから。)
というのも、回避型の人ってそもそも人が近くによることを避けるわけです。でも、近寄らずにASMRって無理じゃないですか。疑似的にそれができるのなら、少しは暴露療法になるのではないか?と。
音声作品の中には砂糖を吐きそうになるほど甘々な作品もありますが、そういうのは回避型を和やらげる目的では良いのかもしれない(無粋ではありますが、そもそも回避傾向のある人が好んで聴くことはないハズなので。)
人とキャラは別物だからそれはそれ、これはこれなのは違いない。でも、解釈を変えて刺激になれるという意味ではあながち間違った方法でもないんじゃないか?というのがこの話でした。
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ここまでお疲れさまでした。
はたして読んでもらえたかは分からないけど、しばらくはこんな感じでCi-enを運営してみようと思います。(作ってる音声作品もテキスト多めな似たような感じだから、ここまで読んでくれる人なら気に入ってくれるかも、とも思いつつ。)
Twitterでネタをストックしてたりすると思うので、気に入っていただけたらフォローして頂けると幸いですm(__)m