【悲報】○○さん、ついに**してしまうwwwwwww/「~してしまう」の用法について
改めて「~してしまう」について考えてみた。
ふと「~してしまう」を「~しちゃう」とする表現ってなんなのか、
と疑問をもって調べると日本語の学習系サイトが多く出てきた。
改めて「~してしまう」について考えてみた。
完了
彼女はすーぐ実家に帰ってしまう。
彼女はすーぐ実家に帰っちゃう。
様態
街が燃えてしまう!
街が燃えちゃう!
命令(勧誘)
この問題、解決してしまいましょう。
この問題、解決しちゃいましょう。
など、元々の「~してしまう」にはたくさんの用法があるが、
何かを意識的に終わらせたという「完了」以外の「~してしまう」は、
「乗り過ごしてしまった……」「宿題忘れてしまった……」
のように失敗に対して後悔するニュアンスが強い。
その他、どんなときに使うか考えると、
可能
彼は軽々と大岩を持ち上げてしまう!
彼は軽々と大岩を持ち上げちゃう!
みたいな、能力的にできるをこと示すパターンがあった。
これには、伝え方や文脈・シチュエーションによって
「余裕でできてしまいますw」
みたいな嫌味を含むニュアンスがあって面白い(興味深いの意)
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ほったらかしで月100万円稼いでしまったwwwww
ちょっとズレるけど、それに近いニュアンスで最近見る「~してしまう」
【まとめサイト】
【悲報】○○さん、ついに**してしまうwwwwwww
また単純に用法として「やつ一人で一国を滅ぼしてしまうぞ!」みたいな
過剰さを含ませた上で「可能」を示す意味合いでの「~してしまう」も面白い。
個人的に好きな「~してしまう」
祖父はペットに中指を立ててしまいます
トムは都合が悪くなると偽名をつかってしまいます
校長先生は卒業式をVRで済ませてしまいました
トムは校長先生の培養に成功してしまいます
祖父は家族に内緒でペットを競売にかけてしまいます
校長先生は体育館の天井に挟まってしまいました
本来「やっちゃいけないことをやってしまった」と
失敗に対して残念に思う・後悔する意味合いでの「~してしまう」を、
あえてシュール・ブラックユーモア路線へ持っていくことで
コメディなのかホラーなのか?という微妙なラインに位置させ、
「奇妙・不可解」や「病的・狂気」を生み出すという、
この手法が自分は一番好きらしい。
※もっとも上のはギャグ漫画をイメージして考えたけど