【無料記事】リバースが「ゲームセンター」にこだわる理由を聞いてほしい!
ゲームを置いておくだけにはしたくない
ゲーム機の保存、展示、博物館的な利用。
これが現実的であり、また同時に社会一般に受け入れられやすいということは承知している。とても価値のあることのように感じるから。事実、価値があると思う。
だったらNPO法人にして寄付を受け付けろって?
……う〜む。
実際に筐体を引き受けて修理、展示する博物館的な運営をしているけれど、それだけをやるのはオヤカタは嫌だなぁ、と思うわけなんだ。経営が苦しいならゲーセンの営業をやめて修理業になればいいのにっていわれたりもするけどねぇ。それなら丸ごとやらないよな〜って。
筐体もゲーム基板も、元々はゲーセンで触れるための「オモチャ」だ。それを普段使いとして設置できないのは悲しい。気軽に遊びに行って、ああでもない、こうでもないとやるのがゲーセンの魅力なのに収蔵品のようにガラスケースの向こうにあるのは味気ないじゃない。
まあ、そもそもリバースが博物館を名乗るなら500台とか1000台とか、途方もない台数のゲーム機を持ってないといけないと思うし、50台に満たない規模では名乗ることもおこがましいけどね。
あとはやっぱり、新しいゲームを入れたいってこと。
リバースは新しいことを一切なにもしなければ黒字転換できると思う。
でも、「それってどうなんだ?」と思うんだ。
オヤカタがお客さんの立場ならゲーセンは残ってほしい。だから「いちプレイヤー」として通う側であれば、せっせと応援しに行っていると思う。でも、なにも変わらない、なにもしない、新しいゲームは入らないしメンテもしない。ゆっくりと朽ちていくだけな環境だったとしたら。
興味は失せていくだろうと思っていてね。
応援し続けるのは難しいんじゃないかな。
オヤカタが極度の飽き性なだけかもしれないけれど。
ゲーセンを昔の思い出を何度も反芻するためだけの場所にしたくないんだ。若い子、次の世代にも受け入れてもらいたいし、可能であれば受け継ぎたい。ゲーセンがおもしろい場所だと知ってもらいたいし、人との繋がりやゲームを自力で攻略する楽しさを実感してもらいたい。
そのためにどうするか。
そのためにリバースは無茶なゲームを導入する。
そのせいで赤字になっているだけで、なんにもしなければ黒字になりうるんだ。心配しなくてもいいよ。
ただ、繰り返しになるけれど、なにもしないゲーセンなんて徐々に消えていくしかないもんね。黒字化を目指して未来を食ってしまったら。体力の前借り、タコが自分の足を食うのとなにも違わないわけだ。それじゃあダメだよね。終わりが明確に見えている。だから新しいゲームを導入する。最後までゲーセンがゲーセンであるためにね。
海外の投資対象として買われる前にリバースが買ってみんなに遊んでもらう。それにアーケードゲームに途方もない夢を抱いて開発している人たちを少しでも応援したいし、ゲーセンという場所に価値を見出しているみなさんの恩義に応えたいと思ってるってだけなんだ。
たったそれだけよ。
そんなに難しいことはないんだ。
バーチャロンを入れるのも、exa-Arcadiaを入れるのも、全日本プロレスを入れるのも、もじぴったんを入れようとしているのも、オモシレー未来のために代金を先払いしているに過ぎない。
だから、どんなにがんばってもゲーセンはどうにもならない、リバースですらダメなんだからゲーセンは終わりだ、みたいに思わないでほしい。
リバースは意図してバランスを崩しているだけだからね。
ま、なんにもせずに一時的に黒字になろうとしたところで、学生の夏休みのバイトほどにもなんねえけどな!!!!!
ガハハ!!!
そんなわけで、リバースはもうしばらく意図してバランスを崩してまいります。みなさんの応援があれば、ますます機械は直るし、ゲームも増えるし、バランスも崩れるはず。
ゲーセンでしかない人やゲームとの出会いのために、もうしばらくオヤカタは踏み外し続けるよ!
応援よろしくおねがいします!!
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