ゲーセンが一強になってはいけないワケ〜ガチとエンジョイの話もするよ〜
一強は破滅へのカウントダウン
一番を決めること、一番になること、白黒明確にすること……
時代のせいとはいわないが、どうも最近デジタルな考えが
蔓延しているように思う。
別にゲーセンに限るものではないけれど、
なんでも「これが一番なので他はなくしてしまいましょう!」的な
集約の考えが散見される。
……気がするだけだけどもね。
これって破滅への片道切符だと思うんだ。
ハッキリいうけれど、リバースに関しては
ゲーセンが減って欲しいとはまったく思わない。
増えまくって過当競争になるのも困るけれども、
全国的にゲーセンが減れば、リバースが儲かるじゃんガハハ!
とはまずもってならないことを知っているからだ。
スポーツでもそうだけど、圧倒的に強いチームがあって、
ほかのチームと試合すると大人と子ども。
そんな力の差があったとしたらどうだろう。
とても競技として成立していないから、
そのスポーツも盛り上がらないよね。
もっと悪化して一強どころか1チームしかなくなったら?
紅白戦しかできなくなっちゃう。
世の中に一強だったり、1種類しかないと
困るものっては実はたくさんあって、
この困るもの、困ることに思慮を巡らせることができない人こそが
困った存在になってるんだけど……
今回はそういうはなしをすることにしようと思う。
たとえば学校を思い出して欲しい。
学校は強○的にひとつの施設に人を集める。
オヤカタみたいな田舎者は私立なんて選択肢はないから、
原則全員公立だ。
するとどうなるか。さまざまな人間が一ヶ所に集められると、
当然に軋轢も生まれるだろう。それがイジメになったり、
価値観の違いでのトラブルになったりする。
それが人間性を鍛え上げていくよい側面もあるけれど、
同時に救い難い分断を生む可能性も持っている。
これは学校だから、もしくは会社だったら、
最終的に数年我慢したり、ほかに変われば済むけれど、
そうはいかないものだとどうだろうか。
多くの人はトラブルを未然に回避しようとするのだけれど、
そういった曖昧な選択や消極的な行動を許さない人というのがいて、
態度をハッキリさせろと迫ったりする。
冒頭で出てきた、やたらと順位や白黒ハッキリさせることを重視したり、
敵か味方かのグループ化をめざしたり、
分断を加速させる人ってのが少数でもいると、
そのコミュニティはブロック経済よろしく常に対立して、
全員が不幸になっていくんだね。
一強、1種類しかないことの恐ろしさがここにある。
ゲーム界隈に寄せて考えれば、ガチゲーマーとエンジョイ勢だろうか。
ガチの人はガチらないならやめろ、出ていけというだろうし、
エンジョイ勢はガチとか寒いから出てってくれというだろう。
どちらもしあわせにならないうえに、
どちらもコミュニティから消えることになる。
いや、コミュニティが消えることになる。
まず、ガチとエンジョイが争いあった場合どうなるか。
直接的な腕前ではガチが勝つだろうか。
勢力的にエンジョイが多ければ圧倒するかもしれない。
でも、それで負けた側が素直に軍門に下るかい?
たぶん、そうはならねえよなぁ。
そうは問屋が卸さねえ。
場外乱闘になるだろう。
もしくは、負けた側がそんな世界は存在してはならない!
とかいって、このユニバースを消す!! みたいな行動を取る。
勝ったほうも負けたほうも、勢力争いに参加してない人間も、
全員が不幸になる。
常勝不敗のはずのコミュニティやお店、ゲーム……は、
こうして壊れていくんだ。
壊れていくんだよ。
そして往々にして、勢力争いに負けた側が壊す側になり、
勝った側が守る側になるんだけど、
ゲリラ戦になったときにどうしたって守る側が不利。
こうして負けた側が最終的に破壊して溜飲を下げ、
勝った側が悔し涙を流す。
流行りのものが消えていく過程でこういうのをたくさん見てきた。
この争いに何の意味があるんだ?
いい加減、人類は気づいたほうがいいんじゃないか?
な〜んていったところではじまらないので、
仕方ないから次善策としてゾーニングっつーのをするわけだ。
お互いに棲み分けましょうね、と。
この棲み分けのためには、一強、1種類ではダメだよね。
複数、多様なものがないといけない。
そうしないと、きっと全員が不幸になるんだよ。
もし君がすべての人間をひとつに集約したいとか、
一番だと思うもの以外を排除したいとか、
自分が一番になりたい(から上の奴らをツブす)とか、
真実(正解)はいつもひとつだとか……
「1」という数字にこだわりだしたら思い出して欲しい。
それは君の好きなものを終わらせる特効薬でしかないってことを。
リバースではゲームセンター維持のための収益確保として、
こういったちょっと物議を醸すかもしれないけれど
伝えていきたいなと思うはなしをまとめた「黒本(ブラックレーベル)」の
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