凡人(以下のため)のゲーム上達法

オヤカタは凡人以下のテクニックだ

ハッキリといおう。
オヤカタは間違いなく、有野課長よりゲームが下手だ。
濱口さんより下手かもしれん。

じゃあなんで格ゲーで勝ったりするんですか?
シューティング(グレ魔)や上海をクリアできるんですか?

とまあ、こうなるだろう。
結論からいえば、技術以外の部分で勝っている。
ただそれだけのことなんだ。

だから、凡人以下のオヤカタがゲームを
上達するために必要なことを思いつくままに書いておこうと思う。

これからゲームを上達したいと考えている人たちの一助となれば幸いだ。


シンプルな答えはコレだ

数をこなせ。

これに尽きる。

ただ、努力しろよということじゃない。
突き放しているわけでもないし、むしろその逆だ。
凡人で、天才肌ではないみんなを大切に思っているから、
数をこなせといっている。

オヤカタのパナしは当たる。
一番3rdをやっていたときは一切の布石なしに2回転投げの成功率が
8割を超えていた。みんな毎回吸い込まれて死んでいく。
対空投げもおもしろいように決まる。

いまほどゲームの技量があったわけでもないのにだ。

どうして決まっていたのかは単純で、
実践でしか磨かれないカンが冴えていたからだ。

オヤカタは「絶対」といっていいほど練習をしない。
攻略サイトは読まないし、動画も見ない。
自分でやられてはじめて覚える。
それも覚えが悪いから、何度も何度も食らう。
そうやって体に染み込んだ知識は、いざというときの読みになる。

異常なまでの当て感のよさは、結局のところ数をこなしたからなんだ。


相手の動きが決まっているゲームなら別段苦労もないが、
格闘ゲームとなれば相手の数だけ動きがある。
間尺に合わないこともしょっちゅう起こる。

オヤカタは東京にいた時間が長いから、そこで無差別に乱入していた。
特に腕前が上であろう人には許す限り乱入し続けた。
結果、おそらく1000人くらいはいろんな人と対戦したハズだ。

これは大きな大きな財産だと思っている。

やったことのないゲームでも平然と乱入し、
経験者と案外渡り合ってしまうのは、ゲームの内容はいざ知らず、
対人経験の豊富さが成せるものだと思っているんだ。

1000人、1000通りのプレイスタイルを知っている。

みんなはどうだろう。人生でどれくらいの人と対戦したかな?
オンラインで会う連中ってのは無しにしようや。
ゲーセンという鉄火場で100円を入れて、
切った張ったやるギリギリの緊張感、真剣味。
そこでの経験は確実に自分のためになっていると思う。


ああ、この人はあの人と同じタイプだなとわかれば、
そうやって相手をプロファイリングしていって、
ここでこうすれば勝てるよね、みたいなのを掴むのが得意なんだ。

だからまあ、セットプレイが必須のゲームより、
出たとこ勝負の一発ゲーのほうが得意ではあるのだけれど……

いずれにせよ、信じられないほどゲームが下手でも、
こういう努力をすれば勝てるようになる。


技術を磨けったって、センスのある奴には敵わない。
知識をつけろったって、技術が足りなきゃどうせ勝てない。
知識なんてやってればみんな同じくらいになるからね。

だったら、数をこなすしかない。
練習の数をこなすんじゃなくて、
本番の数をこなす。

コンボ練習をするのではなくて、
痛めつけられて骨髄に染み渡るまで本番をこなす。
これで感性を磨き上げて、同時に読みと知識も手にするんだ。


これが凡人以下の戦略だ。
要領よくやってやろうだなんて思わないことだ。

要領よくやってる奴、センスのある奴でも、
ソコソコ程度であれば圧倒的な量的積み上げで押し切れる。
コンボなんか1つも知らないゲームでも。
1つたりとも覚える気がないゲームでも。

金の草鞋が擦り切れるまで、
突いた巻き藁が千切れ飛ぶまで積み上げた試合感、
経験と読みでどうにかできるようになる。

まあ、そこから上は知らねえがな。

ただ、このカンの部分は無駄にはならないはずだよ。
技術的裏付けは後からでも間に合うと思う。


本当に怖い相手ってのは上手い奴じゃないしね。
勝負事で怖いのは、上手い奴より強い奴なんだ。

理屈が通った強さなんて怖くもなんともない。
得体の知れない運、理解不能な読み、
間尺にあわない行動からくる敗北のほうが
ずっとコタえる。

あそこをこうすれば次は勝てるな!
という方策が立てられないからね。

シーズン通して.280打つバッターよりも、
.200しか打たないけれどホームランが40本の
バッターのほうが不気味に怖い。
ここぞというときに勝負したくないのは後者だろう。


自分に才能があろうがなかろうが、
人知の外にあるような不気味な強さはつくれるし、
それを得るためにはくだらない浅知恵というか、
負けないための努力というか、
敗戦から逃げる行動ってのは慎まないといかんよな。


敗北なんぼのものぞってスタイルは、
理屈で生きている連中には嫌われる。
嫌ってるっつーのは、結局は怖いんだ。
自分の生き方と違うから遠ざけないと恐ろしいんだよ。
自分の価値観を否定されかねないと感じてるんだね。


オヤカタはそんなもん持ってないから、
どれだけ負けたって怖くない。
どんな相手でも受け入れるし、
どういう理屈で生きようが知ったこっちゃない。

相手にして怖い、相手にしたくない、
二度と顔を見たくない。


こんなふうにいわれるのも、
最適化されていない強さを磨いてきた結果だと思う。
いびつな存在はそれだけで鬱陶しいからね。


もしキミが才能がなくって、
それでも諦められないのであれば。


小綺麗に勝とうとするな。
筋道立ったサクセスストーリーにノセられるな。

その先にあるのは、才能ある連中にボコられる未来だよ。

だって、才能がないのに真っ当な道を行けば
「出来損ないの天才」になっちまうのは
火を見るより明らかじゃないか。


だったら他の道を探さなきゃ。

そして、少なくとも「出来損ないの天才ども」を
轢き倒してやろうじゃないか。

座学で得たであろう知識、
経験や痛みに裏打ちされていない技術、理論……
そういうものを「桁違いの敗戦」で轢き倒すんだ。


凡人なればこそ、数をこなさなきゃならない。

それも、同じ人とやったってダメだ。
見ず知らずの人、口も利かないような相手、
いつもと違う環境で、徹底的に鍛える。

無頼な戦略、無骨で粗忽な作戦だけど、それしかないし、
それこそが一番怖いんだ。


トッププレイヤーのなかの弱キャラ使いとか見てみなよ。
不思議な力で勝ったりするだろう?

ああいう力はね、王道では身につかないよ。
邪道を正道を歩んでこそだね。


キミがやるべきことは決まった。
あとはいつはじめるかだ。

思い立ったら吉日。
その日以降はすべて凶日というぜ?

なにかを変えたいと思うなら、今日からはじめてみよう。
ゲームだけじゃなく、人生という部分でもプラスになるかもしれないぞ。

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