kuro 2024/03/17 21:25

【お休み回2】能登半島復興ボランティアで瓦礫撤去した話

ブッキングコムでWi-Fiの評価が低いホテルに宿泊していて、案の定Wi-Fiが切断された状態で記事を書いているゲーム作家のkuroです。
当たり前の事をなんのひねりもなく書いています。

本日は被災地で寄付した後は移動する予定でしたが、避難場所で人手が必要な状況でしたので終日ボランティアに参加してきました。
夜中の移動は危険なので、一泊して帰ります。

■知人がいないから知人を作った
私は石川県は初めてで、知人もいませんでした。
そこで知人を作りました。

どういうことかというと…
最初はクラウドファンディングで支援を募集されていた飲食店さんを目的地にして、利用しました(求めている人に支援をさせていただく)。

そして会話して知人になり、他にも求められている場所を聞き、穴水という地域を知り、向かいました。

穴水の避難場所では確かに人手の需要がありました。
予めボランティア保険とヘルメットや長靴を用意していたので、そのまま参加できたのです。

■現地の復旧の段階
実際に聞いた話を整理すると、復旧には段階があります。

段階1.生活インフラの復旧
上下水道、ガス、電気、道路、電波などの要素です。
2024/03/17現在、輪島はまだ水に不自由しているそうです。

段階2.瓦礫の撤去
この段階になって、瓦礫の撤去が行えます。
穴水はこの段階でした。
そして次の3要素がバランスよく整うことが大切。

・軽トラックとドライバー
・作業員
・瓦礫の受け入れ場所

例えば作業員が多くても、軽トラックが不足していると人の数を活かせません。これがボランティアの人数制限がある理由のひとつ。

段階3.サービス業、観光業の再開
この段階になると、経済が回り始めます。金沢駅前はこの段階。外食産業が潤えば、卸業者、従業員、彼らの家族の生活に寄与します。

■需要と供給
先の点をふまえると、需要と供給の最優先は義援金の寄付です。

特定の物品や人手ではなく、汎用性の高いお金が一番求められます。求められていることをするのが大切。

そのうえで現地と関わりたい、直接何かをしたいというのであれば(自分都合ということを理解したうえで)募集を見て、保険に加入して、宿泊地、滞在に係るコストは自前で負担し、ゴミは全て持ち帰るとしたうえで、ボランティアに参加してどうか、となります。

私は義援金を支援させて頂き、自分で全ての道具を揃えて、段取りを整えたうえで、参加しています。

それでも今回の移動費用すべてを寄付に回した方が、現地のためになっただろうなと思います。

一方で利用したホテル、飲食店、ガソリンスタンドには直接お金が流れたわけで、そこには個人が関わる意味が見つけられます。

またボランティアには段取りの説明コストもあるので、できれば連泊や複数回訪れることが出来た方がありがたいのかも、と想像しています(言われた訳ではなく私の想像。間違いなくあると思いますが)。

■できること
石川県外の方は石川県に向けてお金を動かすこと。
石川県産の通販やアンテナショップの利用や、金沢駅への観光、クラウドファンディングへの支援などです。

いよいよ当たり前のことを書いている気がしますが。

また長期的な支援に繋がるように、その土地の好きな場所を見つけるのもオススメです。

私は熊本地震を経て、毎年、大観峰という観光地に行っています(グランドキャニオン、テカポを見てきてもなお、日本が世界に誇る景色!)。

■現地の人々は最高
瓦礫になる前の家財のことを話してくれたおばあちゃんは、笑い話に変えながら最高の笑顔で過去から進んでいた。

大学を休学して復帰に励んでいる男性は、目を輝かせて地元の素敵な場所を紹介してくれたり、将来の復興の可能性を語ってくれた。

ガソリンスタンドで給油してくれた子は、車のナンバーを見て、遠くからありがとうございますと言ってくれた。

地震から三ヶ月、悲しみにくれている段階は過ぎていて、現地は活気に満ちているんですよね。

自分が見た世界が全てではありませんが、興味が向いて、必要な人の支援に繋がれば幸いです。

さて2日後からゲーム開発記事に戻ります。
明日は1日かけて家路につきます。

それでは素敵な週末をお過ごしください。

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