閑談茶房 2022/05/15 22:18

町そば その3(というか天ぷら?)

本日所沢駅に行った時のお話です。

所沢駅のGEOに何故か金ちゃんヌードルが販売されていて、どうしても食べたくて買いに行きまして(金ちゃんヌードルに関しては後の記事に書きます)。
ついでに夜ご飯も食べて行っちゃえと、店を選んでいた時の事。


この店が目に付きました。
店頭に置かれたボードに書かれた”山うど天ぷら”がどうしても気になって(写真は店を出た後に撮影したら黒板の内容が変わってました)、孤独のグルメごっこ気分でつい入って仕舞いました。

山うどといったら、私的にキングオブ山菜。余りにも旨いから肉より好きなのです。子供の頃富山の祖母の家で食べた、拍子木切りにした山うどを干瓢でまとめた煮物がまぁ旨くて。
この間池袋のデパ地下で山うどを発見したのですが、小さいのに値段が1本398円。それを考えると、7~8本を1つにまとめたあの山うどの煮物、それを大量に作るのにどえらい値段掛けてたんだと大人の身になって身が震えた訳ですが…。
(前置き長過ぎスミマセン)兎に角食べたいと注文するも、「売り切れちゃって~」って、…いきなり入店の目的を失い、チューハイともつ煮を頼んで悲しみに暮れつつ店内を見渡していました。

この百味という居酒屋、コロナ禍で一度は閉店したものの復活を果たした所沢の老舗。
凄い活気、混んでる混んでる。この位街に活気が戻って来たのは喜ばしい事だなぁと思いつつ、適当に焼き鳥やら摘まんでいると…。


ん?茶そば?居酒屋で??
山うどロストでやる気を失っていた私のモチベーションが戻ってきました。
正直居酒屋のメニューで過度な期待は無いけど、わざわざ用意してるのも珍しいので、野菜天ぷらも一緒に頼んでみました。
お酒で時間感覚が分からない中そこそこ待った後運ばれてきたのかこちら。

〆の量には丁度良い感じ。茶そばを食べた事がほとんど無い為(食べたのは乾麺)良し悪しが分かりませんが、更科っぽい歯応えがする麺。あれ?生麺?と思う位には意外にしっかりした味でした。生麺とすると割と注文されてるのかな?
面白かったのは汁。手作り感が凄い。鯖節なのかな?出来合いの汁では見掛けない苦味まで感じたりする。正直酔いのせいか細かい味まで確かめられなくなっていたものの、この荒削り感ちょっと楽しくなってきました。うずら卵の使い道に迷いつつ食べていると、横のお客が茶そば頼み出したので、してやったりと思いつつ。

ざく切りの天ぷらが6種。サツマイモ、椎茸、ししとう、茄子、山芋、人参。そして削り節がちょっと入り込んでる汁(流石の手作り感に笑う)。これと言って特筆すべき事も無いかと思って人参の天ぷらを食べた所…。

甘い!?

なんとまぁ甘い事か。随分味の濃い人参。変なえぐ味も無くとても美味しい。というかどうやってこの甘さを引き出したのか!?
注文品の中でダントツに旨くてビックリした。この人参で満足感が満たされて仕舞った。

店を出て黒板にはもう山うど天ぷらの表記は無くなっていて、残念感はあるものの、あの人参で手を打つか…と駅へ向かった夜なのでした。

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