ケバブ童貞捨てました
昔あるフォロワーさんがタイムラインでツイートしました。
「ケバブうま」
ケバブって何?
そのときの私はケバブという食べ物を知りませんでした。
しかし一度ケバブというものを知ってしまうと、街中いたるところにケバブ屋さんがあることに気づきます。
当時の東京にはおいしいと評判のケバブ屋さんが多数出店していました。
ある夏の日のこと、くたびれた社畜の私は、「あぁ、おいしいケバブが食べたい!」と……
…………
……説明が長くなりそうなので結論を言います。
食べると体力が約100回復……
……じゃなくて、私はケバブが食べたかったんです。
その夜、新宿で私はケバブ屋さんを探し求めました。
Google Mapを開くと、ちゃんとあるではありませんかケバブ屋が。私は裏通りを歩いてケバブ屋の正面に回り込みます。シャッター下りてる。臨時休業。だめだこりゃ。
完全にケバブを食べる気満々でいた私は耐え切れず、第二の候補を探します。
Map上には、ケバブを含むトルコ料理屋がピックアップされています。
臨時休業のケバブ屋から徒歩5分。気がつくと私は怪しい雑居ビル2階の扉を開いていました。
手狭ですが本格的な異国情緒漂うトルコ料理屋。
席に着くとメニューがアベレージ2,000円オーバーな事実に気づきます。しかし今さら引き返すことはできません。私はケバブを食いにきたのです。
しかしこれ、本当にケバブか?
ケバブってなんかこうもっと肉をパンに挟んだようなものじゃなかったっけ?
私は代わりに別途パンらしきものを頼みます。
だめだこりゃ。ケバブじゃねぇ。
代わりに私はラク(RAKI)というトルコの地酒をオーダーします。
氷で割ると白く濁るという魔法の液体。
完全に白濁します。
しかしおそろしいことに味はジンを100倍香草くさくした感じ。あれです。HUBにあるニガヨモギのカクテル、「天国への階段」にそっくり。
何が天国への階段だよここは地獄の一丁目一番地だ。
メニューに書かれていたのはてっきりお湯割りの提供温度かと思っていたのですが実際にはアルコール度数のことだったらしい「50度」の文字を読み返しながら私は気合で飲み干し、予定していた5倍の金額を払って店を出ました。
高級ソープで童貞を捨てる気分? おいしかったけど求めていたのはこれじゃない。
ちなみに翌日の昼、用事で秋葉原に出かけたのですが普通に数百円で買えるケバブ屋さん営業してました。
一晩待てばよかったやん。