人生で初めて行った喫茶店がドトールだった話

「こんな暑いのにホット飲むの?」

先輩は驚いで眉をひそめました。
八月某日、夏コミ帰りのドトールにて。
そりゃあそうです。こんな真夏日にわざわざホットコーヒーを注文するだなんて正気の沙汰じゃありません。
でも仕方なかったんです。私にはまだそのとき理解できていませんでした。

ブレンドコーヒー=ホットコーヒー

という、この等式を。
アイスコーヒーはアイスコーヒーでブレンドコーヒーとは別に独立したメニューがあるのです。
少なくともここドトールではそうでした。
なのに私は夏だからメニューの一番最初に載ってる「ブレンドコーヒー」とやらを頼めば自動的にアイスコーヒーが出てくると思い込んでいたんです。

冬が終わり春が始まる頃に自販機で何も考えずにコーヒーのボタンを押したら出てきたのはホットコーヒーで、よく見たら確かに「あったか~い」って書いてあったけどそんなの気づくわけないじゃんねって話です。

せめてメニューが「コーヒー(ホット/アイス)」となっていれば、コーヒーを頼んだ時点で温冷どちらか選ばせてくれたかもしれません。というか、少なくとも自動的にホットコーヒーが出てくることはなかったでしょう。
ところがどっこい。ドトールではブレンドコーヒー=ホット。これが現実……現実です……っ!

てなわけで私は先輩に怪訝な目をされながら真夏の暑い日にホットコーヒーを汗ばみながらすすったのです。
仕方ないですよね。それまでドトール入ったことなかったんですから。
ドトールどころか喫茶店に入るのが初めてでした。席について注文するスタイルなのかそれともカウンターで注文するのかすら分かっていなかったレベルです。
東京から遥か西、往復割引が適用できるレベルのド田舎から上京してきた大学一年生だったので仕方ありません。きっと地元にドトールはなかったに決まってます。

……と思って調べてみたら、当時からありました。
さすがドトール。一流の喫茶店チェーンですね。
まぁ私はサンマルク推しですけど。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

記事を検索