2023年7月30日 熱中症を「予防」しよう

熱中症を「予防」しよう
YOUTUBEの動画編集用です

コミケに行く人はそろそろ外の暑さに体を慣らしていった方が良いですよ


前回は熱中症とは何かという話をしましたが、今回は予防の話です

まず、最高気温35℃以上(気象協会で言う猛暑日)の日は昼間は外に出ないでください
どうしても外せない仕事があるときだけ出歩くようにし、時間をずらしても問題ないときは時間をずらしてください

この猛暑日という言い方も民間が勝手に言い出しただけなので国(気象庁)の正式な名称ではありません

参考:
40℃以上は「酷暑日」、夜30℃以上は「超熱帯夜」 気象協会が命名 - Impress Watch https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1429607.html



国は熱中症予防対策をあまりしていないように見えます
実際に予防対策を行っているのは
気象庁と環境省ぐらいです

消防庁は「熱中症による救急搬送状況」の発表

厚生労働省は「健康・医療関係の熱中症情報」とありますが、情報発信というより、「救急搬送された患者の受入」で「熱中症の予防」という行為は私が見ている限りでは存在しません(啓発ポスターすら作らない)



文部科学省・スポーツ庁に関しては、小中学校での体育の授業を中止するなどの対策を取るべきだと思うのですが、慣習で続いている行事も多いです(夏の高校野球などは夏休み期間しか行えないとは思いますので、何とも出来ないんでしょうねぇ)


農林水産省 農作業死傷事故の発生状況を発表
https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_kikaika/anzen/jikojoho.html
農業従事者は高齢者が多く、今までの感覚で暑さ対策をせずに頑張ってしまい、畑で倒れてそのまま亡くなるケースが多いです


国土交通省 2017.2.14のセミナー以降、取組が無い様に見えます

経済産業省 対策しているように見えません・・・
Twitterで呟いたら、「温暖化対策をやっても儲かるのは林業ぐらいしか無いので、金にならないことはやらないよ」と言われ、物凄く納得しました


観光庁は外国人観光客に向けてでしょう。日本の夏は世界的に見ても暑いですから


このように複数の省庁が絡んでいるのですが、日本の行政の悪いところが出ていて、見事な縦割り行政です
自分に関係のない仕事はしないので、「別の省庁がやってくれるだろう」という雰囲気がガッツリ出ています(気象庁と環境省除く)


ですので民間で対策を行わないといけなくなるのですが、啓発活動をするにもお金がかかります
そのお金を何処から持ってくるか・・・・となると、協賛企業や自治体から~となってますね
https://www.netsuzero.jp/


協賛企業も熱中症関連で商品が売れないと協賛できなくなりますので、売上の確保が重要になってきます


以上が今の日本の熱中症対策の現状です
農林水産省が言っている内容ぐらいしか言えません

ですが物凄く重要なことが抜けています
それが
「バランスのいい食事をする」
「睡眠をシッカリ取る」
です


保険医療でも何故かこの二つは軽視されるんですよね
特に食事は物凄く偏った食事をする人が多く、自分ではちゃんと食事をしていると言い返してきます

ですが農林水産省が出している「食事バランスガイド」に照らし合わせてみてみると、
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/attach/pdf/index-3.pdf(印刷用)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kenzensyokuseikatsu/about_b_guide.html#tekiryo 適量の話

大半の人が「バランスのいい食事」をしていません
三食コンビニ弁当や外食なんて当たり前で、人によっては一食しか食べていないこともあります

一般的に今の日本人はたんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維の摂取量が低く、糖質・脂質の摂取量が多い傾向にあります

今の日本人はたんぱく質の減少が顕著・・・でしたが最近は回復しているようです
プロテインブームの影響でしょうか???
https://tokusengai.com/_ct/17501560

「最近はたんぱく質量が減少!!」と言って2013年までのデータしか出さないところは疑った方が良いですね


ただ、意識しているのはそれなりの知識がある人が積極的に摂るようになってた感じはしますが、
未だにプロテインはたんぱく質を英語で言った物 だと知らない人も多いですし(体感7割ぐらい)
タンパク質を細かくして吸収しやすくした物がアミノ酸だと知っている人も少ないですし、必須アミノ酸に至っては一般人はほぼ知らないと言っても良いと思います

ここのサイトでは「体重kg×1.3g=1日に必要なたんぱく質量g」と紹介していますが、この量を毎日摂ろうと思うとかなり大変です
高齢になってくると脂身の消化が出来なくなって胃もたれを起こして食事量が減ってきて、そのまま衰弱・・・ということも多いです

昔と同じだけの物を食べるのは難しくなってくるので、足りない分は高齢者向けの商品(出来れば保健薬)で補ってください
私も昔は揚げ物でも平気で食べれていましたが、最近は無理になってきて、揚げ物は控えるようになりました

食物繊維は野菜やキノコ類を切って炒めるだけで十分ですので、チャチャっと作ってください
食材から作らないと、市販のそれっぽい商品だと高価なだけで栄養価や食物繊維量は怪しい商品が多いです
特に安い食品は安くするために何らかの工夫がされていると思ってください
必要な栄養素を吸収しやすい形で必要量入れると、保健薬の値段になります
保健薬の半額以下のサプリメントは必要量の半分以下しか入っていないと考えて良いです(ひどい商品はほとんど入っていないこともある)


個人的にはカロリーベースよりも栄養価ベースで話して欲しいのですが、ややこしくなるのでこれで話しています
現代人は機械化が進んだ影響で昔ほど体を動かさなくなったので、糖質(主食)は減らしても良いと思いますが、他の栄養素はシッカリ取るべきです


睡眠ですが、都市部は連日熱帯夜が続いているのでエアコンを使わないと寝れないと思います
早朝も暑くて寝てられないと思いますので、睡眠時間が短くなりがちだと思います
睡眠時間が短くなると体力を回復しきれなくなりますので、疲れがたまってきて体調不良を起こします


睡眠は大切なのは知ってるはずなのに、睡眠を取れとは言われないのは不思議でなりません
寝不足はいい仕事と美容の敵だと空を飛ぶ豚も言ってます

冷房を入れて寝ると足が冷えるという人も多いです
足が冷える理由は明確には分かっていません
サイトを検索すると色んな情報が出てきますが、明確な論文から引用された物は見当たりませんでした

ただ、冷房をつけると足が冷える という人が多いのも事実なので、仮説を立てるとすると、
「毛細血管がエアコンで冷やされて収縮し、血行が悪くなったことにより足が冷える」
と考えられます

日本では昔から足湯の文化があり、足を湯につけることで血行を良くして足先の冷えを解消してきました
この理屈で考えればどうでしょう?


水分補給で注意して欲しいのは

・100ml程度を飲む
・一時間程度置きに飲む

です
500mlを一気に飲んでいる人が多く居ますが、一気に飲んでも吸収出来ません
スポンジのように少量を少しずつ入れてください。一気に入れても溢れてしまいます

溢れた状況で胃腸の働きが悪くなって、水分補給が無理になる場合もあります


・カフェインの摂り過ぎに気を付ける

多少なら問題ないのかも知れませんが、無意識にカフェインを摂っている人はかなり居ます
特にエナジードリンクを常用している人は注意

・アルコールで水分補給は出来ない

エチルアルコールはバソプレッシンを阻害するため、腎臓での水の再吸収の増加を阻害され、尿量が増えます
ビールを飲んだ時にトイレに行きたくなるのは水分量が増えるのとアルコールの薬理作用のせいです


俗に言うスイカやキュウリは夏場には必要な食べ物ですが、腎機能が衰えている人にはカリウム過多になりますので、医者から控えるように言われた人は控えてください。通常の人は意識してに食べてください。と言うと必ず食べ過ぎる人が出るので、スイカは1/8カット、キュウリは3本程度なら問題ない量になる計算です

カリウムよりもナトリウムに気を付けて欲しいのですがw


長くなってきたので、今回は予防の話で終わりにします

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