MV形式のコマンドを使用【TRP_SkitMZマニュアル】

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MV形式のコマンド入力はコマンド名やパラメータの順番さえ覚えればより高速に入力することが可能です。

また、MV形式の方が表示されるコマンドの行数が抑えられてイベント全体の処理を見やすいのも利点です。

中長編のゲームを作る場合はMV形式のコマンド入力方法を試してみるのも良いでしょう。


プラグインの導入

付属の「PluginCommandMVInScriptArea.js」プラグインを導入することでスクリプトコマンドの入力エリアでMV形式のプラグインコマンドを実行可能になります。

プラグイン素材フォルダ(materials/plugins)内のPluginCommandMVInScriptArea.jsをコピーし、対象プロジェクトのプラグインフォルダ(js/plugins)にペーストしましょう。


このプラグインでは、スクリプトエリアの先頭に「cmd」をつけて続けてMV形式のプラグインコマンドを入力します。
「cmd MV形式のプラグインコマンド...」

ただし、プラグイン設定で登録したコマンドを使う場合は先頭の「cmd」を省略可能です。

デフォルトで「skit」「スキット」が登録されているので、MV版TRP_Skitのプラグインコマンドと同じ感覚で使用可能です。


英語コマンドと日本語コマンドが用意されてます。

コマンド内容は「キャラ名シズをウェイト無しで左位置に表示」


MV形式プラグインコマンドの使い方

MV形式のコマンドを使う際には、あとで紹介するコマンドチートシートを見ながらパラメータを順に設定すればよいのですが、いくつか覚えておくべきお約束ごとのようなものがありので紹介します。


基本のコマンド形式

コマンドは

「スキット コマンド名 パラメータ1 パラメータ2 …」

の順に入力します。

例)スキット 表示 shizu f 左
→キャラ名「shizu」を左位置に瞬時に表示


コマンドは英語表記にも対応してます。
英語に苦手意識がない場合は英語入力がおすすめです。(true / falseといった半角英語で打ち込まなければならないパラメータがあるため英語入力の方がストレスが少ないと思います)

英語表記例)skit show shizu f left


紹介したshow/表示コマンドのように、キャラクターを対象としたコマンドの多くは

「スキット コマンド名 キャラ名 ウェイト パラメータ…」

の順番となってます。

キャラ名はキャラクターのフォルダ名で入力します。

直後のウェイトというのは、動作完了まで待機させるかを指定するパラメータです。
trueとすると完了まで待機、falseで完了をまたずにすぐ次のコマンドを実行します。
(trueはスイッチのON、falseはスイッチのOFFに相当します)

また、trueはt、falseはfと省略することが可能です。

実際には瞬時に完了するコマンド(たとえばshow/hide)においてもダミーでウェイトのパラメータ項目が存在してますが、「キャラ名 ウェイト」のパラメータ順を維持してコマンド順を覚えやすくするためのものです。


パラメータの省略

「スライドイン/slidein」コマンドのパラメータを見てみましょう。

スキット スライドイン キャラ名 ウェイト 位置 スライド幅 スピード 向き イージング プッシュイン

「キャラ名 ウェイト」までは基本通りですが、その後にずらっとパラメータが並んでいます…

これを毎回全て打ち込むのは大変ですが、入力を簡単にする機構が用意されています!


パラメータの省略

パラメータは途中で省略することが可能です。

スキット スライドイン shizu f left

とだけ入力しても問題なく動作しますし、最低限キャラ名を指定すれば

スキット スライドイン shizu

だけでも動作します。

この場合、省略されたパラメータには全てデフォルト値が指定されます。

例えば位置のデフォルト値はleft/左となっているので、上の省略コマンドでは左の位置に表示されるわけです。


コマンドごとのパラメータのデフォルト値の多くはTRP_SkitConfigMZで設定することが可能です。

一度パラメータを細かくいじってお気に入りの動作を見つけ、そのパラメータをコンフィグでデフォルト値に設定しておいて、普段使う分にはパラメータをガシガシと省略して入力すると良いでしょう!


デフォルト値の指定

また、例えばプッシュインをfalse(off)にしたい場合、その前のパラメータを順に入力しなければなりませんが、defまたはdと打ち込むことでデフォルト値を使用することが可能です。

スキット スライドイン shizu f left d d d d false

これで、スライド幅、スピード、向き、イージングのパラメータはデフォルト値のままで、後ろのプッシュインの値をfalseに指定することができました。

(プッシュインがtrueだと、キャラ登場時に近くに表示しているキャラを自動的にずらすことができます。あえて重ねたい・近づけたい場合にはプッシュインをfalseにする必要があります)


マクロの活用

ここでマクロについても触れておきます。

例えば、プッシュインをfalseにしたスライドインコマンドを何回も呼び出すのが面倒な場合に、その動作に新しいマクロ名をつけて呼び出すことができます。

TRP_SkitConfigMVの「マクロの登録1~4」を開き、以下のようにマクロを追加します。

名前:スライドインNP
マクロ:スライドイン shizu f 左 d d d d false

マクロ項目にはスキット/skit以降の登録したいコマンドとパラメータをそのまま入力します。

プラグインコマンドで「スライドインNP shizu f 左」で実行するとプッシュインなしのスライドインが実行できるようになります!


このように、マクロはパラメータの組み合わせに名前をつけたものです。

呼び出す際に更に上書きすることも可能なので、登録したキャラ名と他のキャラや位置を指定してもちゃんと動作します!

スライドイン yuna f 右

マクロは「シーケンス/sequence」コマンドを組み合わせることで複数の動作に名前をつけて実行することもできます。

詳しくは上級コマンドの解説を参照ください!



MV版のマニュアル

基本の使い方はMV版のTRP_Skitと同じですので、いまいち要領がつかめない場合にはMV版の導入マニュアルも一度読んでみると良いでしょう。

「TRP_Skit」の導入から立ち絵操作まで
[TRP_Skitマニュアル〜主なパラメータの説明]https://ci-en.net/creator/2170/article/29302




チートシート(印刷用のコマンド一覧)

マニュアルトップページにコマンドごとのパラメータをまとめたチートシートがありますので印刷して手元に置いておくとパラメータ順をすぐに確認できるのでご活用ください。

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