TRP_Skitマニュアル〜主なパラメータの説明

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複数のコマンドで使われるような、主要となるパラメータについて解説します。

  • パラメータの省略
  • デフォルト値の指定
  • キャラクタ名
  • ウェイトパラメータと真偽値
  • 位置パラメータ
  • スピードパラメータ
  • イージングパラメータ
  • 制御文字

パラメータの省略

TRP_Skitにおいてそれぞれのコマンドには細かなパラメータを指定することができます。
だいたいのコマンドでパラメータの順番は下のようになっています。
skit コマンド 対象キャラ ウェイト(tかf) コマンドごとのパラメータ


出現系のコマンドのslideIn(スライドイン)であれば、
skit slideIn 対象キャラ ウェイト 出現位置 スライド幅 スピード 不透明度 プッシュイン

と、たくさんのパラメータがあります。ただし、実際に使う場面としては

skit コマンド 対象キャラ ウェイト (コマンドによっては出現位置)
といった形で、残りのパラメータは省略して使うことが多いでしょう。


ほとんどのコマンドでデフォルトのパラメータをTRP_SkitConfigで設定できるので、
一度プラグインコマンドでパラメータをいろいろ試して好みの動作具合になったら、
そのパラメータをデフォルトの値に設定して、コマンドはできるだけ短い省略形で使うと便利です。


デフォルト値の指定

たとえば、先程のslideInのコマンドにおいて、不透明度の値を変えて使いたいけど
その前のパラメータである「スライド幅」と「スピード」についてはデフォルト値をそのまま使いたい場合があると思います。

その場合は、パラメータとしてdefdまたはデフォルトと指定してデフォルト値を使うことができます。

例)キャラ「シズ」を画面左位置に半透明(不透明度150)でスライドイン
skit slideIn shizu t left def def 150
スキット スライドイン シズ t 左 デフォルト 150


キャラクタ名

コマンドで対象キャラの立ち絵を操作するコマンドではキャラクタ名を指定する必要があります。
これは、コンフィグのキャラクター設定で指定した
キャラクター名
入力キャラクター名
* フォルダ名

のどれかを使うことができます。
(アルファベット表記のフォルダ名を使うと入力が早くておすすめです。)


ウェイトパラメータと「真偽値」型

一部のコマンドを除いて、ほとんどのコマンドには対象キャラに続いてウェイトパラメータによってコマンド動作が終わるまで待機するか、待機せずに次のコマンドに進むかを指定できます。

ウェイトパラメータは「真偽値」(スイッチでいうONかOFF)という型で指定します。
true:スイッチでいうON。tと省略も可能。
false:スイッチでいうOFF。fと省略も可能。

これは日本語表記がありませんので、そのまま覚えましょう。
デフォルトのdと合わせて、tfdというパラメータ指定はよく使うことになります。



位置パラメータ

出現系のコマンドや、移動系のコマンドでは位置パラメータを指定できます。
位置パラメータは0~10の数値で指定でき、0は画面左端、10は画面右端となります。
(範囲外の数値も画面外位置として指定できます。-2とすると画面左外、12とすると画面右外など。)

また、TRP_SkitConfigの「【表示位置の一般設定】> ポジションの略称設定」項目で、これらの位置の値に名前をつけて使用することができます。
デフォルトでは下のように設定されてますが、自由に値を変更できます。

左、left:2
中央、center:5
右、right:8


スピードパラメータ

おもに移動系のコマンドでは移動スピードを指定できます。
「0より大きい数」を指定でき、「1秒あたりの移動距離」を表します。
たとえば、スピード10は1秒で位置10分の距離(画面端から画面端)を移動するスピードです。

デフォルトでは、下のような設定になっています。
move(移動)コマンド:12
step(ステップ)コマンド:1.5

スピードパラメータの名称

また、位置パラメータ同様に、TRP_SkitConfigの「【動作系コマンド】>移動スピードの略称設定」よりスピードの値に名前をつけて使用することができます。

デフォルトでは下のように設定されてます。自分の好みの値、覚えやすい名称をつけて使用してください。
verySlow : 3.0
slow : 6.0
littleSlow : 9.0
normal : 12.0
littleFast : 15.0
fast : 20.0
* veryFast : 30.0



イージングパラメータ

位置や透明度、大きさなどのパラメータが徐々に変化していくようなコマンドの多くは、イージングパラメータによって緩急をつけることができます。

たとえばmove(移動)コマンドでイージングをeaseOut(イーズアウト)とすると、出だしの速度は早く、徐々に速度がゆっくりになって目的位置に到達します。


  • linear、リニア : 緩急がなく一定に変化
  • easeIn、イーズイン : 出だしが変化幅が小さく、徐々に変化が早くなる
  • easeOut、イーズアウト : 出だしが変化幅が大きく、徐々に変化がゆっくりになる
  • easeInOut、イーズインアウト : 出だしが変化幅が小さく、徐々に加速し、最後に変化幅がまたゆっくりになる

また、イージングにはデフォルトのQuad(クアッド)の他にCubic(キュービック)Back(バック)Elastic(いラスティック)という種類の緩急の付け方を用意してます。
微妙に緩急のつき具合が違うので好みの方を使用してください。
どちらを使うかは種類名以下のように指定できます。
例)easeInQuad(イーズインクアッド)あるいはquadIn(クアッドイン)
  easeOutCubic(イーズアウトキュービック)あるいはcubicOut(キュービックアウト)

(easeInのように種類名を省略した場合にはQuadが適用されます。)



制御文字

TRP_Skitのver1.08より各パラメータに制御文字が対応しました。
主に変数で使用し、「\V[1]」と記述すると変数1の値をパラメータとして使用できます。

例)変数1のキャラを変数2の位置にスライドイン表示
skit slideIn \V[1] t \V[2]

また、変数にテキストを代入するには、変数の代入にスクリプトでシングルクオーテーション(')で囲って'テキスト'のように表記します。

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