『STORY's』EP .1 chronicle of truth 【物語の歴史1】
本編の時間軸より遡ること10年前
現世界地図のオーウェン領にあたる大陸を治めていた
大国があった。
皇帝オーギュスト・キャデラックの統治する
【リーランド帝国】である。
皇帝オーギュスト・キャデラックは才覚ある武人で政も武芸もその才でこなし国民からも愛される人格者であった。
周りの領地の領主達とも良好な関係を保ち帝国を中心として世界は統治され人民の平和は揺るぎないものだと誰しも思っていた・・・
しかし、皇帝オーギュスト・キャデラックに不治の病が発覚し帝国は揺れることとなる。
懸命な治療も虚しく、国民に愛されたオーギュストは天に召されることとなった・・・。
オーギュスト亡き後、臣下達は焦り帝国のこれからを検討するための会議を開くことにした。
遅々として決まらぬ今後の方針、そこに現れたのは本来世継ぎとしての権利を持っていたオーギュストの子息である皇子ラスティーであった。
彼は目に余る横暴な態度と好戦的な性格ゆえに父オーギュストより世継ぎの資格を剥奪されたのだ。
そのラスティーが父亡き今、その資格剥奪を無効だと主張し帝国の次期皇帝としてリーランド帝国の皇帝に名乗りを上げたのだ。
臣下達はオーギュストの意志を尊重しラスティーの皇帝継承を却下したが、ラスティーは帝国の資金を餌に兵士達を懐柔しクーデターを起こした。
ラスティーに逆らう臣下達は皆殺しとなり一部の臣下はラスティーに忠誠を誓った。
こうして後に鮮血の暴君(ブラッディ・タイラント)といわれるリーランド帝国の新たな皇帝が誕生した・・・。