ハックルベリー 2023/08/23 02:01

『STORY's』EP.1 chronicle of truth【物語の歴史4】そして現在へ至る

━━━新たな時代の第一歩

十英雄と領主達が政府設立とアイギス警軍発足に注力している頃、時を同じくして新たな時代の一歩というに相応しい発見をした者がいた。

歴史研究家で古代遺跡の発掘に人生を捧げる男。
名を『インディ・ウイングロード』
彼は古代文明にロマンを感じ、かつて栄華を誇った文明の痕跡を追って様々な古代遺跡を発見、発掘し歴史的価値のある文化財を発見していた。

そしてとある遺跡にて、かつてない重大なものを発掘したのだ。
その鉱石は七色の光と鈍色の輝きを交互に繰り返すモノであった。

【アウディ】そう名付けられた鉱石はインディの研究の中で特定の振動を加えることで、光を発して強い輝きを放ったり、高熱を発して燃えることが出来たりした。
そうこの鉱石はエネルギー足り得るものだったのだ。

夜の闇夜を照らすために用いたランプはアウディのお陰で更に明るい光を手に入れて照らし、薪をくべて焚いた暖炉はアウディを用いてさらなる火力と調整する便利さを得た。

この発見は世界に衝撃を与えた。

この発見を受けて政府も人々の生活を豊かにする新たなエネルギーとしてアウディの発掘と運用に必要な機構開発に資金を投じていった。

政府設立より更に2年が過ぎた頃、人々の生活はアウディによりより豊かにより便利になっていった。

そしてアウディを発見したインディ・ウイングロードの研究していた古代文明など過去の遺産を学ぶこと『考古学』という学問として認定し、インディ本人を初の考古学者として世界は称えた。
ここに【考古学の祖】が誕生したのだ。

━━━━しかし、形あるもの壊れるのが必然の如く
資源もまた無限ではない・・・。
アウディ発見から2年、世界中の遺跡や鉱山から発掘されたアウディも少しずつ数が減少していき、アウディをやり取りする金額がどんどん上がっていった。
薪より長持ちするアウディは生活の資金的部分に貢献していたが、値上がりしていくことで価値が上がってしまっていた。

金銭的余裕のない層はアウディを買うことが出来ず再び薪などを必要としたがアウディが生活に浸透していた為に薪を売買する店が少なくなっていて、薪等のかつて使われたエネルギー源もまた需要高騰により値上がりしていったのだ。

これにより金銭的余裕のない層はエネルギー源を確保するのが難しくなり不自由な生活を送るものが増えていった・・・。

これを憂いだインディはある遺跡を目指していた。
とある遺跡より出土した文献に記されたロストテクノロジーを求めて。

曰くそれは“無限”のエネルギーを生み出す
曰くそれは“有限”の影より生まれし力・・・。

光を生む為に火を起こす、その為には薪という有限の資源を必要とする。
しかし闇はどうだろうか?
有限の反対側にある無限というモノ。
正と対をなす負のモノ。

【ネガティブマター】

それは禁忌の存在・・・。

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