攻略サイト運営記 2023/01/14 19:00

switchで作品を出すことの影響力

筆者のメインサイトで攻略しているドラゴノーカ
steamやswitchで販売されましたが、
売れ行きを見たら、DLsiteでも少し伸びていますね。
ちょっと不思議な現象です。

ただ、switchやsteamで販売が開始されたということは、
当然、筆者のメインサイトでの閲覧数などでは
DLsiteの売れ行きどころではない変化が生じ、
そこから読み取れる情報というのもあります。

今回は、その部分についての話をします。

PCとスマホの閲覧数の変化

筆者自身は、ゲームをDLsiteとsteamで購入しています。
プレイ環境は当然パソコンです。

筆者のメインサイトのラインナップを見ればわかりますが、
PC(steam)でしか展開されていない作品もあります。

だったら、当サイトの閲覧数、
パソコンで見る人とスマホで見る人、パソコンで見る人のほうが多いだろうな
と思うかしれません。

ですが、実はパソコン、スマホ、閲覧数は五分五分(50:50)です。

そして、ドラゴノーカがswitchで発売されましたので、
現在は45:55(スマホの方が多い状態)になっています。
しかも、一日ごとの訪問者数が200人くらい増えています。

サイト運営していない人にはわからないかもしれませんが、
訪問者数が一日あたり200人増えるというのはとんでもないことです。

さらに攻略サイトは筆者のサイトだけではありませんので、
他の攻略サイトでも同じようなことが起きているであろうということなんですね。


その上で、スマホの閲覧者数の割合が多くなったということは、
パソコンは持っていないけど、switchとスマホは持っている
という人の割合の方が多いということなんです。

ですから、ドラゴノーカがswitchで出る前からも、
[Hades]とか[フェルシール:アービターズマーク]などの
パソコンでもswitchでも販売されているタイトルは、
switchとスマホの組み合わせで当サイトを閲覧している人がいた、
だから閲覧数がPCとスマホで50:50だったということです。

ゲームをプレイしている人とかは
みんなパソコン持っているだろうと思うかもしれませんが、
もうそんな時代じゃなくなっているということなんです。

steamでの売れ行きはどうなのか?

そこでもう一つ気になるのが、switchではなくsteamでの売れ行きです。
steamというのは評価の数は表示されますが、
実際の販売数は表示されません。

もちろん、買った人が多ければ評価する人数も多くなるでしょう。
ところが、少し気になる話があります。

当サイトで攻略した[サンセット・ルート]という作品があるのですが、
この作品、当記事を執筆時点で評価数が150くらいなんですね。

でも、作者さんがメッセージで「1万本突破します。感謝」
というような内容を書いています。

この作品、この記事を執筆時点で
120円で買える作品で、その割に評価が高いので
じわ売れしているのですが、
実売数の差と評価数の差はそのくらいあるということなんですね。

もちろん、値段が高い作品だと
購入へ踏み切る気持ちの差とかもあるでしょうし、
評価の内容(圧倒的好評・非常に好評・やや好評)の差でも
その後の人達がどれだけ手を伸ばすかも違ってくるでしょう。

例えば、
評価が高いわけではなく、販売から結構経過していて、
評価が日々加算されて行くペースを見たら、
全然、評価が新しく加わっていない。

そんなのは閑古鳥(かんこどり)の状態ですから、
パッと見、評価数150でも、
実売1000本も行っているのか?
という可能性もある。

おそらく、サンセット・ルート例外中の例外だと思います。
(あの値段ですから)

見極めのポイントしては、
評価の内容・評価が付いていくペース・それに販売からどの程度経っているか。
そこらへんでしょうか。


やっぱり、steamでは評価数だけではなく、
[評価の質]が重要になってくるということでしょう。

良い評価の作品は、じわ売れで
評価はほぼ毎日ついていく。
それは誰かが買っているということです。

例えば、当サイトで扱っている[UNSIGHTED]という作品は、
勢いは落ちていますが、
日々、評価は付き続けているのだから、まだ売れているということでしょう。

評価のグラフの日数経過での変化、
それに評価の質。
どういったコメントが寄せられているか、そういった部分で
作品の売れ行きを追ってみると見えてくるものもあるかもしれません。


ドラゴノーカのsteam版も
評価の流れと評価の質で追って考えていく必要があるでしょう。

ただ、ドラゴノーカの場合は、
既にDLsiteで12000本売れていますし、
その人達はsteamで買うことはほとんどない。

DLsiteではあれだけ高評価で売れていますが、
高評価をつける人たちはDLsiteで買っている分、
steamでの評価は厳しいものが多くなる可能性がある。

もしも、DLsiteで販売されてなく、
全員、steamでみんなが買った場合、
DLsiteで高評価を付けていた人たちがsteamで買うことになるから、
ちょっとマイナス意見が出ても高評価で押し切ってくれた可能性がある。


ですが、人というのは不思議なもので、
その場の雰囲気というものが流れを決めることもあります。

例えば、DLsiteで出すものは、ほのぼのしていてもいいけど、
steamで出すものは本格的くさくないといけないとか。

DLsiteで出さなかったとしても、
そこの差で同じ結果にはならない可能性もあります。

DLsiteとSteam、どちらがいいのか?

DLsiteは販売数が目に見えます。
100本も行かずにストップしていたら、その数値が見えるという状態が
作品にトドメを刺して、売り上げがそれ以上伸びない
ということもあるでしょう。

ただ、DLsiteはマイナスのコメントが却下される傾向にあるので
そこまでマイナスのコメントはつかないです。
(ですが、ここに一人、外から正直にコメントを言う人間(=筆者)がいますけど)

当サイトで扱っているMeine Reiseとかは、
steamで販売していたら、完成品じゃないと気が済まない人が
メッタメタに叩いて潰していた可能性があります。

ちなみに、[Meine Reise]は
2022年の9月22日のアップデートのあたりで2750本程度で、
この記事を執筆している2023年の1月14日で3000本くらいに到達していますから、
250本くらいは売れているということです。

[Meine Reise]自体は2016年の12月28日に販売開始ですから、
6年経っています。
3,4か月程度で250本くらい売れるようになったということは、
また勢いがついてきたということです。


対して、Steamもマイナスコメントは消えやすくはなっているようですが、
正直に書く人が多いので、それを突破する必要があります。

それにSteamは海外がメインなので、英語なしで販売した時にどうなのか?
日本人オンリーで売るときの訴求力はあまり無いかもしれません。

そもそも登録のやりとりや
ゲームを登録すること自体にお金が必要だったり、
中々と大変なようです。
(そこらへんは各自で調べられてみてください)

それにパブリッシャーが間に入ってきたら、
ゲームが売れた時のsteamと製作者での分配率は良心的でも、
パブリッシャーにもお金を払うことになって、
結果的にはDLsiteの分配率と大差なくね?
となる可能性もあります。

それを乗り越えてでも海外の人にも作品を届けて
売れてゆく自信があるか?
そこらへんが分かれ目になるでしょうか?


ただ言えるのは、厳しい話になりますが、
学校の課題提出レベルの延長上だと、売れる数字は知れていると思います。

DLsite、Steam、どちらで売るにせよ、
向こうにいるのは購入者という声を持った人間です。

その人達を相手に、突き抜ける覚悟があるかどうか、
へこたれずにそこから先も進めるかどうか、
ちゃんと手に取ってもらうための宣伝、
わかりやすいための説明もしているか、
そういった部分も含まれるでしょう。

購入者の財布というのは限度があるわけで、
その中からお金を自分の作品に使ってもらわないといけない。
「おう、このゲームやってみろよ」
と言えるものを作れるのか?

「努力の結晶だから買ってください」
だと、すべての作品を購入者が買わないといけなくなる。

下手に夢を持ってしまうと後が怖いです。
「これから先、待っているのは事実(結果)なんだぞ」
という覚悟、それでも続けるかどうかの精神力も必要になるでしょう。


それに、売れた後に調子に乗って、
ファンが離れた作者とかもいます。

続けるというのは本当に難しいことです。

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