上顎 2023/08/05 18:00

ロボット少女は夢を見る - 制作記その26- オリジナルの世界の作りこみ その2

ロボット少女は夢を見る の26回目の記事はオリジナルの世界の作りこみについて再びです。

以前の記事では世界の広さの話をしましたが、
今回は色々実装しているときに作ったある設定についてのお話をします。


まず、ある設定のお話をする前にサンドイッチ問題のお話をします。

サンドイッチとはパンに肉や野菜を挟んだ一般的な料理で、
ファンタジーから現代もの、近未来物まで様々な作品に出てきます。

問題は「サンドイッチ」という名前です。
サンドイッチの語源はギャンブル好きのサンドイッチ伯爵が
片手でゲームをしながら食べれるように
パンに肉を挟ませたことが由来とされています。

つまり、サンドウィッチ伯爵がいないとこの名前にはならないんです。
もし地球とは異なるハイファンタジーな世界を作る場合、
サンドイッチという名前の食べ物は生まれない可能性が高いんです。

だからと言ってパンに具を挟んだ食べ物に別の名前を付けても
創作物としてはややこしいだけなんですよね。

せっかく1つの世界を作るのですから
その世界の歴史や文化、宗教に合わせた設定を作りたいですが、
固有名詞や現実の常識から変更しすぎると分かりにくくなってしまいます。

プレイヤーが混乱しないよう
いい塩梅で設定を盛りこむ必要があります。


というわけで今回の本題は
これに近い問題が起こりそうな「祝日」についてです。

本ゲームではカレンダーを表示し、
月火水木金土日の曜日や祝日によって変わるイベントもあります。

しかし現実世界ですら祝日は国によって違いますし、
その由来を調べてみるとその国特有のものばかりです。

例えば本作序盤の大会では
土・日・祝日と休みを使って3日間で行われるものがあります。

日にちとしては10/13が祝日になっている感じです。
これはストーリー上の都合、この日が祝日になっているのですが、
実はこの日は現実の日本でも祝日だったりします。

10/13は10月の第2月曜日なのでスポーツの日です。
昔は10/10が体育の日だったのですが、
法律改正で名称がスポーツの日、日にちが10月の第2月曜日に変わった祝日です。

ただその起源が1964年の東京オリンピックの開会式の日なので
安易にそのまま使うことを避けたいです。

そこで今回はロボットバトルの日という祝日を制定しました。

この世界の意志を持ったロボットたちが
ロボットバトルという競技を作り、その世界大会が初めて行われた日!

…と私が設定しました。
なんとなくスポーツの日と由来が似ていますが、
祝日の由来は割と似たようなものが多いため現実の祝日を参考にしつつ、
その世界特有の文化を利用すれば雰囲気が出ると思います。

世界でも多いのだと
王様や偉人などの誕生日、宗教的に特別な意味を持つ日、
大きな出来事が起こった日、戦争関係などが多いです。

実際に住んだことがないため詳しくはわからないのですが
インドではヒンドゥー教とイスラム教絡みの祝日が多いため
宗派によって祝日になる日・ならない日があるかもしれません。


世界観を作りこむ話の祝日編、いかがでしたでしょうか?

祝日という概念はどんなゲームにでも盛り込めるわけでないため、
参考にならないゲームもあるかもしれませんが、
こういうのが自然に盛り込まれていると世界の解像度が増しますよね。

有名作品だと
ファイナルファンタジーXIVでは1か月が32日、1週間は8日間で
風属日
雷属日
火属日
土属日
氷属日
水属日
星極日
霊極日
と属性と極性というその世界の暦があるらしく、
さすが大企業の大型タイトルだなぁと驚くと同時に
自分の規模のゲームで曜日名まで変えると混乱するだろうなぁと思い
曜日名をその世界固有のものにする対応は行いませんでした。

これからも自分の作る世界観をより確立するために設定を作りつつ、
プレイヤーを混乱させないようにゲームを完成させたいです。

それでは、また次回!

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