上顎 2023/08/12 18:00

ロボット少女は夢を見る - 制作記その27- バックアップは大事!

皆さんはパソコンのデータが飛んだことってありますか?

突然の停電で1日作成したデータが吹き飛んだ…なんてよく聞く話です。

ですがこれがパソコンの故障で
数ヶ月、数年の作成データが吹き飛んだ…と言うならどうでしょう?

そんなことになったら多くの人がやる気を失い、
場合によっては開発費が無駄になり洒落になりません。

なので個人制作のゲームであってもバックアップを取ることは必須で、
今回はそんなバックアップのお話です。


まず個人でバックアップを取る場合、
ポータブルHDDなどの外部記憶に保存する方法と
ネットのクラウド上に保存する方法があります。

ポータブルHDDは
容量や種類によりますが購入に5000円前後かそれ以上が必要ですが、
その分容量も数百GBからTB単位であるのでかなり保存できます。

クラウドは
GoogleドライブやDropBoxのような無料で利用できるものの、
その場合容量は少なくて増やす場合は月額課金が必要です。

さらに各々に利点があるため
私の自作ゲームでは購入したポータブルHDDと無料のクラウドの両方を使い、
HDDの方は容量が大きいのでかなり古いデータまで保存し、
クラウドは容量が小さいので最新のもののみ保存しています。


では企業ではどうやって保存しているのでしょう?
私が働いていたゲーム会社では、
どこでもバージョン管理ソフトを使用していました。

バージョン管理ソフトとはGit、SVN、Perforceなどのソフトで
原理としては先ほどのクライド保存と似ていて、
ネットからアクセスできる場所にデータを保存し、
作業をする人たちがそこからデータを落としてきます。

そして何かしら作業を進めて一区切りついたところで
自分の変更をアップロードして、

他の人たちもタイミングを見計らって
アップロードされたデータを落としてくることで
複数人が同時並行で作業を共有します。

バージョン管理ソフトは
このアップロードやダウンロードを管理してくれるソフトで
誰が?いつ?どのような内容を?変更したかを記憶してくれるため、
バックアップを取るだけでなく、
バグった際にいつ頃にそのバグが発生したか?なんでバグったかを調べるのに有効で非常に便利です。

準備が面倒なうえサーバーを用意する必要があるため
個人製作では準備さえすればバグを追いやすくて便利…程度ですが、
複数人でのソフトウェア開発においては必須と言える存在です。


バックアップのお話、いかがでしたか?

バックアップって面倒ですし、
やっても結局使わずにゲームが完成する事もあります。

ですが世の中何が起こるかわかりませんし、
Steamなどで販売するためにガッツリ長期間作るのなら
バックアップはきちんと取った方が良いでしょう。

それでは、また次回!

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索