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脚本『願いの果実』第2章「ハニートラップ!?」その5

脚本『願いの果実』第2章「ハニートラップ!?」その5

邦洋(20♂):演出・衣装   【配役】保留
良平(20♂):小道具・舞台監督【配役】保留
浩太(20♂):脚本・演出助手 【配役】保留
香南(19♀):小道具・情報宣伝【配役】保留

 香南が謎の冊子のページをめくる。

香南「謎3。桃太郎が歩いていくと、犬に出会いました。桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけたきび団子を1つわたしにくださいな。桃太郎は、犬にきびだんごを1つわたし、自分も1つ食べました」

良平「自分も食うんだ」

香南「犬をお供にした桃太郎が歩いていくと、兎に出会いました……あれ、猿じゃないの」

邦洋「猿でなく、兎か」

良平「時計を持ってないことを祈る」

邦洋「さすがにワンダーランドには行かないだろう」

香南「桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけたきび団子を1つわたしにくださいな。桃太郎は、兎にきびだんごを1つわたし、犬にも1つわたし、自分も1つ食べました」

邦洋「この辺から謎の匂いがプンプンするな」

良平「匂いと言えば、ふくろの中身を匂いだけできびだんごとあてる動物たちの嗅覚に畏れ入るぜ」

香南「……」

浩太「どうか、しました?」

香南「桃太郎と犬は、晩御飯にうさぎを食べて眠りました」

浩太「え」

良平「仲間を食うとは、おそるべし桃太郎!」

香南「桃太郎、めっちゃブラックじゃん」

邦洋「むしろ、ちゃんとしてる。きびだんごだけでは栄養価が偏るからね」

良平「それはそうだが。子どもには聞かせられんな」

香南「次の日、桃太郎は猿と猪を仲間にし、猪を晩御飯にして眠りました」

邦洋「一日のうち最後に出会った動物が犠牲になる法則か」

香南「きびだんごって、食糧となる動物を引き寄せるためのアイテムだったの」

良平「だとしたら、猪に出会うまで、猿が晩御飯候補だったわけか」

邦洋「まあ、そうなるな」

良平「もはや鬼退治など、どうでもよくなってきた。これは食うか食われるかのサバイバルだぜ」

香南「次の日、雉が仲間になり、海辺に出ました。桃太郎は、海にきびだんごをちぎって投げ、寄ってきた魚を雉がとらえました」

良平「見ろよ、雉は必死じゃないか。食われてたまるかって」

邦洋「そんな雉を、犬と猿は高見の見物ってとこだな」

良平「世界観が怖すぎる。早く鬼退治して解散しよう」

香南「その日の晩御飯。魚を食べながら、桃太郎がこんなことを言いました。動物に出会うたびに1つずつきびだんごを食べたね。今、それぞれ何個ずつ食べたのだろう。拙者、犬、猿、雉の順にカウントしてみよう……終わり」

浩太「何だ、食べたきびだんごの数をカウントするだけか。だったら、桃太郎は犬・兎・猿・猪・雉・魚に会ったから6、犬は兎・猿・猪・雉・魚に会ったから5、猿は猪・雉・魚に会ったから3、雉は魚にしか会ってないから1だ。6531、これが答えだ」

邦洋「浩太は間違っている」

良平「だよな、桃太郎はいいとして、犬・猿・雉は、自分が仲間に加わったときの分をプラス1しないといけない」

邦洋「そこをカナが指摘してくれればいいが」

香南「ねえ、浩太」

浩太「はい」

香南「何かを得るためには、何かを失わないといけないのかな」

浩太「え」

良平「今、謎が増えた」

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