コント「牛」
久々の新作コントです。
丑年になってからの構想→執筆でまるまる7か月。
執筆のスピードも、牛歩並み。
と言うのも、編集するたびに新しいネタが湧いてくるので、ネタの順序がコロコロ変わり、大変でした。ようやくオチに辿り着いたので公開できる運びとなりました。
遅くなりましたが、丑年ならではの牛コント、ぜひご堪能ください。
コント「牛」
出演 母、娘、(あと、牛)
夕方、母が帰宅してくる。
母「ただいま……って何これ、玄関どろだらけじゃない。ちょっと、どうなっ……」
母が玄関から部屋に入ると牛がいる。
母「……いやぁああああああ!」
娘が奥から鍋をゆっくり持って出てくる。
娘「あ、お母さん、お帰り~」
母「いや、ちょっとあんた、なに、うちに、なんで牛がいるの!」
娘「わたしも分からないけど、多分、手ちがいだと思う」
母「手ちがいのレベルじゃないでしょ。どこをどうなって牛が家の中に来るの!」
娘「んーとね、わたしが学校から帰ってきたら不在票入っててさ。電話したら、宅配の人が届けてくれたの」
母「宅配で来たの、これ」
娘「ドア開けたら家の前に牛車が止まっててさ」
母「はぁ?」
娘「宅配のお兄さんが、あ、牛の方ですって、つないでた車を外して、はい、って」
母「断りなさいよ」
娘「それがさ、意味不明すぎて呆然としてた。お兄さんがえっちらおっちら車を引いていくのを、ただ見送るしかなかったというか」
母「……あんた、その鍋どうするの?」
娘「ミルク飲むかなと思って」
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