Huyumi 2022/02/11 22:32

自分を形成したゲーム十選

・はじめ

 こんばんは。
 夜に見てない人もこんばんは。
 そろそろCi-en更新しないと思っていたんですが、近況をまとめる前に、気が向いて書いた文章を公開することになりましたふゆみです。

 Twitterで「自分を形成した作品」や「ベストゲーム10」みたいなハッシュタグ見るたびに自分の中ではなんだろうと考え、大体同じゲームが上がって乗っかろうとするものの、いやこれ語り始めるとTwitterじゃ足りないなと思って幾度。
 我慢し切れずこちらでまとめることにしました。

"自分を形成したゲーム十選"

 という意識でタイトルとその理由を挙げていきます。
 順番はなんかいい感じに。




・本文

・MOTHER2
 当時いつの間にか家にあったタイトルの一つで、なんか英語でわかんないタイトルだし、起動してみてもよくわかんない怖い雰囲気のムービーが流れる不気味なゲームでした。
 何度か付けてはすぐに消してを繰り返していたんですが、ある日好奇心が勝ってムービーのその先へ行ったんですね。
 待っていたのは優しいドット絵で織り成す、温かい物語。
 初印象からのギャップから、そのままクリアまで勢いづいたはずです。たぶん。
 少なくとも当時触っていたゲームの中で、明確にクリア、それも何度も繰り返しプレイした初めてのタイトルであったのは間違いありません。

 わたしはドット絵が人並み以上には好きですし、物語の向こう側に自分を投射する、自己投影する没入型のゲームのプレイスタイルがとても好きです。
 たぶん、ここから始まったのだろうなと思います。
 一回り成長する度にクリアしているんですが、その度に発見が価値観の変化を感じて面白いタイトルでもあります。


・ドラゴンクエストVII
 ドラクエは3、5、7、8をプレイして、一番印象に残っているのが7でした。
 たぶんドラクエファンよりはそんなに好きではない感覚を覚えているのですが、少なくとも自分を形成した一員であることは間違いないと思います。

 ネットで評価されている「くそダルの鬱展開の連続」――であるのは正しくて、ただその救いのなさと、その中で描かれる僅かな光に吸い寄せられた羽虫のようなものが自分であると認識しています。
 性癖なんですね。人格形成中にこんなもん食らってしまったら、それが本来の人となりに好みであるかどうかを問わず、好みになってしまうんですね。適当言いました、たぶん適正あったんだと思います。

 一点、物語がとても奇妙な構造になっていて、後続含め全てのシリーズの中で一番魔王が世界を滅びに追い詰めたタイトルなんですね。
 主人公側はそれを救うのですが、じゃあそれが選ばれし勇者――なんてことはなく、身元不明の孤児です。
 追々素性は明かされるのですが、伝説の海賊の血筋とかいう凄いのか、そもそも誇れるのかようわからん肩書になります。

 仲間が凄いのでは? と思うのですが、同じ村に住むちょっとツンツンしてる女の子と、エース級として活躍するものの早急に永久離脱する王子と、元々狼の少年と、どこぞの王子の末裔と、魔王との聖戦に参加したおじいちゃんです。
 一番最後のおじいちゃんがまぁ経歴だけで見れば中々に凄いのですが、実際喋ってみると普通のおじいちゃんです。ようは全員パッとしない。

 シリーズ屈指に強い魔王と、シリーズ屈指パッとしない主人公勢から、わたしが学ぶことは、

「当人達がやると決めたら、どんな偉業でも成しえる」

 だと思います。
 まぁ今わたしが思いついたんですが、格好いいのでこれでいいと思います。
 転職で勇者にも成れるのでワンチャン制作者意識してたりしない?



・アルトネリコ3

 いわゆる土屋暁作品群の中で、どれか一つ選ぶとなったらこれかなと。
 音楽とビジュアルは飛びぬけて良いんですが、なんか他の要素に粗が多くて花丸は認めづらいものの、今後作者追いするきっかけになった作品であるのは間違いないので。

 というかシリーズ通して粗が多すぎる。

 アルトネリコ1はRPGとしてはシステムが良い物の、シナリオの掴みに問題があり、一番古い作品でもあるので加点要素が少ないです。

 アルトネリコ2はゲーム部分中々面白く、人の黒い部分を少しでも面白く描こうと上手くまとめられていたので好きです。

 シェルノサージュは直近までVITA専用+タッチパネルオンリーという意味のわからない仕様で、集金形態や目立つ低予算感から粗粗の粗。
 キャラや、ビジュアル、音楽、シナリオ面の総合力自体は凄いと思います。
 ぼくはイオンちゃん恋人としては無理だなと思ったのでどうしても加点抑え目になるんですが、恋人じゃなくてもお風呂一緒に入ってくれたのでそこは最高に評価しています。

 アルノサージュは総合力高く、いい感じになるかと思いきや飛び抜けて気に入るとがった個所も見つけられず、シナリオ等の一部要素が受け入れがたく喉に小骨が刺さったままです。今も刺さってる。

 拡張少女系トライナリーはメタフィクションとして最高に好き。キャラも一番好き。
 それ以外は……うん。
 アルノ3から見えている、マーケティングの弱さ直してくれないかなという気持ちが一番です。


 この作品群を語ると、どうしても毒が入ってしまうのは何故なんでしょう。
 めっちゃ好きなんですよ。でも多分人には勧めにくいこの感じ。
 次回作待ってます。粗あっても、致命的な地雷踏もうとも相変わらず作家推ししてプレイし続けると思います。



・装甲悪鬼村正
 これは――ドラクエ7の系譜!!
 鬱展開好きなのもそうなんですが、正義とは何たるかについて人生観根っこから変えられたのが一番大きいです。
 たぶんfate好きな人は同じ理由の人も多いと思うのです。

 時折私制作が自罰的な様子が魅力的と評されることがあるんですが、まぁこの作品が主要因だと思います。
 意識してオマージュしているとかそういうのではなくて、わたしの根っこの価値観がこれで染まっているだけ。
 これって本当に正しいのかな、これって本当に悪いのかな、そう思いながら毎日を生きている。

 商業エロゲNo1のポジションを維持し続けています。たぶん更新されることはないかもしれません。
 興味あったら触ってほしんですが、色んな意味でおススメはしにくいです。
 体験版クリア出来たお前なら最後まで楽しめるはずだ。ずっと同次元の新しい地獄が続くので。









・SEKIRO
 尖った作品作る企業が、万人受けするようになったタイトルの最新作ですね。そろそろエルデンリング出ます、めでてえ。
 十年ぐらい昔と今では売り方に変化があって、商業作品だと多くの人に受け入れられる万人向けの作品を作る必要があったんですね。
 それに対してフロムソフトウェアは基本ずっと尖った作品、作りたいものを作って来た。
 その在り方がいま万人向けになったということは、コンテンツ飽和している現代、一芸持っていればそれだけで目立つし需要があるんですね。
 ユーザーが選び放題の現状、ユーザーは欲しいものをその時々で選んでお金を出せる。ポジティブな評価を出すに値する。
 たくさん作品が存在し、それらの情報を当たり前に手に入れることが出来る現代において、個性があるということは目立つ、そして次なにをプレイしようかなという時に率先し て選ばれる理由になる。
 まーここまではマーケティングとしての意識ですが、本題は別で機会があったので語っただけになります。

 さて、SEKIROがこのラインナップにある経緯はほかとちょっと違っていて、わたしがゲーム制作しようという意欲を得た点、こうしたゲーム制作は面白いのではないかと着眼点を得た点が一番ですね。
 これが無かったら「最果てを目指す」なんて、今のわたしなんてなかったんですよ。

 もちろんSEKIROはゲームとしても優れています。
 それはもうあらゆる要素で満点あげます。
 このゲームは凄い! 一生クリア出来ない人も多そうだけど!




・四人の王国
 MOTHER2で植え付けられた「自分はゲームに没入感を求めるんだ」という事実を認知したゲームですね。
 この開発規模でここまでプレイ体験を高められるのはとても素晴らしいと思います。
 ついでに自作で挑んでみようと思ったんですが、とてもじゃないけど敵わないことを痛感した作品でもあります。いやこれめっちゃ凄いのよ。
 本当にやりたいことをやる、やり続けるという強い信条が無ければ、ここまで隙なく仕上げることは出来なんだなと感動しました。
 次回作同じコンセプトに見えるし、開発規模増して徹底的に研ぎ澄ましているので、どんな作品に仕上がるのかとても楽しみです。



・Undertale
 自分にとっての、没入感、メタフィクション、ドット絵の価値を再確認する作品ですね。
 ついでに、好奇心のためならば手段を選ばない新しい自分を見つけました。
 凄い優しい世界なんですよね。
 敵として排除しにくるモンスターと、みんな仲良くなれるんですよ。
 誰も殺さなくていい、この世界なんて敵なんていないんだ。

 ……でもこの愛しい友人達が、敵に向ける殺意、憎悪、悲しみ、見たくない?
 わたしが敵になれば見れるんだぜ?

 とても完成度が高く、独特の個性を綺麗に作品として調理している作品です。良い。



・Chrono Ark
 比較的直近ですね。
 デッキ構築型かつ、RPGとしての完成形の一つだと思います。
 ゲームデザインが優れていて、なおかつビジュアルやユーザビリティも満点でいいよ。
 シナリオは今後具体的に作られていくのだろうけれど、まぁ微妙でも無かったことにして良い思い出のままに居られる次元。現状結構期待してアプデ待ってます。

 結構「気づき」を得られる作品でもあったりします。
 この開発コストで出来る範囲はここだとか、
 RPGの構造で、面白いと感じる個所はこうなっているとか、
 良い演出の見せ方の手本はこうだとか。

 あまりにも良い作品は、どうしてそうなっているかが理解出来ない次元だったりするのですが、この作品は手が届く範囲の星、って感じでとてもお気に入りです。
 まぁこの記事で一度でも名前が出た作品は大概上から数えた方が早いお気に入りなんですが。


・エンチャントファーム
 そう、こいつが「どうしてそうなっているかが理解出来ない次元」だッ!

 VIPRPG+ソウル系+ポケモン+他諸々のパロディ
 爆発すると思うだろ? しないんだ! 世界観しっかり出来てる!

 ポケモン算でバランス取れるわけないだろ!
 でも取れてる! デザインも秀逸!

 古いツールを最大限に活用し、マップも尋常じゃなく探索しやすく、走りやすい。
 そう、どういう理屈でこれが成り立っているがさっぱりわからないのである。

 RPGの完成形の一つ。
 あと見下ろしマップデザインも。
 これとか、ネフェ系とかあるのに、どうしてマップ作らないといけないんですかという意見を目にしたけど、激しく同意しかない。
 勝てない。勝負したくない。お前らが一番だ。



・BLACKSOULS
 同人エロゲ+童話+ソウル系+クトゥルフ

 要素が多すぎる!
 いつ爆発するかわからない危険な調合を今すぐやめろお前ら。
 それかどうして作品として成立するか内約を教えろ。

 マップデザインや、ゲームバランス、オマージュの在り方の完成形の一つですね。
 また、わたしが同人エロゲにハマり、作ろうとまで至った主要因になります。
 あぁ、こういう在り方ってありなんだ。
 創作者として、あるいは生き方として、勇気をとても貰えた作品です。


・ おわり

 自分を形成したゲームとして挙げさせて頂いた10タイトルでした。
 これがベスト10や、印象に残ったゲームでも全然違うタイトルになるでしょうし、なんなら各ジャンルといった括りでも複数タイトル挙げるのが楽しそうだなと思います。
 流石に多分やらないけど!

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