ギャルとビーチと鬼退治
駅前を歩いていたら、背後から外国女子たちの楽しそうな会話が聞こえてきました。
何国語だろうと耳をそばだてていたら……
女子高生でした。日本の。
……まじかー。JKのギャル語が聞き取れない夏目です。
「MET2」制作進んでいます。
けど去年のこの時期、シホ編の取材のために佐賀の切支丹島に取材に行きたいなーとか考えてた記憶があるので、あれから1年ですよ。
芸術作品を作ってるわけじゃないので、せめて1年に1本はゲームをお届けしたいのに、ちょっとしたコンシューマ並みの開発期間になろうとしています……。
原因は分かってるんです。
1つ。若い頃は体力任せに飲まず食わず休まずにキーボード叩いていたところ、各種パラメタが軒並み減少した現在、すぐ寝る。すぐ飲む。そして寝るから。
2つ。AIが日々進化していくおかげで音声や背景について対応できることが増えて、すぐに直す。修正する。変更する。クリンナップする。こんなとこまで誰も気にしてくれないよ~~~って箇所をいじるいじるいじる。から、今日もやるべきことそっちのけで時間をくってゆくから。
参考資料のこと
「男が物を知らないと恥ずかしい」という錯誤した昭和を生き抜いた夏目ですので、夏目も錯誤してます。
今回「MET2」では酒呑童子が登場しますので、それを知らないのは恥ずかしいだろうと。
そこで「前太平記」と「御伽草子」をあたりました。
昔だったら神保町と五反田を歩き回らにゃ確保できない文献が、今じゃキンドルで400円そこらで手に入る。便利な時代になったもんです。
で、驚き感動しました。「前太平記」、エンタメ製品として最上級の出来!!
「御伽草子」の方は今でいえば「なろう系」に過ぎませんが、「前太平記」は校閲・文体・構成・演出いずれも出色の出来栄えで、現代のエンタメに引けを取りません。
酒呑童子は非実在でしょうが、それを討伐する源朝臣頼光と配下の四天王は実在の人物です。
「前太平記」では前半1/3を頼光らの出自と人となりを史実にのっとってあぶり出し、パーティの邂逅までを描きます。この段は地味である意味退屈なんですが、ここで押し出した【リアリティ】が物語全体に高い信ぴょう性を付加するので、最後の結末まで、読者の共感を牽引し続けます。
中盤1/3は酒呑童子のアジトにたどり着くまでのクエスト。
残り1/3の半分はVS酒呑童子、最後の半分は討伐後の後日談。戦勝パレードの空気感とか目に見えるほどです。
この説得力に近い現代小説を夏目は知ってます。マイクルクライトンの「北人伝説」です。ヴァイキングに同行したキャラバン商人の手記の体裁で最後まで書かれるため、ヘタクソな文章だなぁ、とか思うんですが、それこそクライトンの術中にはまってます。だって小説書いたのは小説家(脚本家)のクライトンなのに、夏目は商人の手記だと思って読んじゃってたんですから。
とりとめのない話になってきちゃいましたが、「前太平記」は面白いのでオススメです。
中学生には少し難しい日本語かもですが、古文の授業受けた高校生なら全然問題ない難易度です。
前作【MET HORROR】
【MET 2】体験版はこちらの記事からDLしてください。
https://ci-en.net/creator/594/article/854309