【MET2】工夫について その1
夏目です。今日から何回かは、開発にあたって工夫していることをお話してこうかと。
背景制作の工数を下げる工夫(その1)
ご存じの通り【GOT】以来夏目作品の背景は実写またはCGです。素材はおのずと実在する風景写真になりますが、イメージ通りの素材を入手するのは至難の技です。「現代の住宅街」ならまだ見つけやすいですが、「100年後の東京の心霊写真」素材はたぶん世界の素材サイトに存在しないんじゃないかと。
で、実在の素材をこねくり回して自分のイメージに近い画像に仕立て上げていくわけですが。
いやまあ相当時間がかかるわけですよ、これが。
イメージに近い素材写真を探す時間もかかりますし、それを加工するに天下のPhotoShopもってしても。
簡単な例として【35編】で使った「金網にしがみつく少女」の加工例でお見せします。
1)元絵
2)180度回転
3)輝度調整
さて、御覧のとおり、この絵は金網に少女を足したんではなくて、もともと少女が金網つかんだ写真でした。
少女が消えた画像がほしいので、少女を消すことになります。これまでのPhotoShopでは「コンテンツに応じた塗りつぶし」で消すのが一番簡単な方法でした。試してみます。
4)コンテンツに応じた塗りつぶし
よく見ると方々で金網がつながってませんね。
以前の夏目は、これを「人力でつなげたり」「金網の中ひとつひとつを手作業で塗りつぶしたり」してました。そりゃ時間かかるわ。
しかしAdobeのFireFlyというAI技術の登場のおかげで、これが数秒でよろしくやってくれるようになったですよ。
5)生成AIによる塗りつぶし
なんかすげー見事です。
10月まで体験版出せなかった理由は、当時FireFlyが商用不可だったからで、それが9月から通常PhotoShopに実装されて解禁になりましたので。今はフォトショBetaで作った画像を通常フォトショで作り直すって空しい作業を繰り返しております。
次回もAdobeさんきゅーなお話になるかと思います。
体験版のDLはこちらから!