宇宙鉄人 2022/04/09 11:42

AIで着色!?

春めいてきましたね夏目です。

タイトル通りAIによる着色をトライアルしてみました。

と言っても「線画を着色する」ヤツは皆さん既に色々お試し済みかと思います。今回夏目が試したのは「白黒写真をカラー化する」方です。

トライアル1


こちら、パブリクドメインの写真を夏目が加工して「MET HORROR」中で使用している画像です。
これを演出的にカラー写真にしてみようかなぁ、と思い立ったのがきっかけで。
昭和の観光地には、モノクロ写真の上から顔料塗ってカラー写真ぽく見せてる絵葉書って物があったんですが。せっかくの21世紀、エライエライと自慢してるAI様にソイツをやってもらおうかなって。
いくつかソフトを試してみて箸にも棒にもかからないヤツを除いて、残った2枚がこちら。


いかにも古写真、ってカンジが文字通りにじみ出てますよね。揺らぎをにじみで表現して誤差をボカシで騙すのがAI画像の常套手段なので、2022年春現在ではコンナモンなんだろうなぁ、と納得するしかないですね。

トライアル2

先程の写真は元々が白黒の古写真なので、着色加工された画像の品質を元画像と比較検証できませんでした。
で、今度はカラー元画像の存在する画像で試してみます。これも「MET HORROR」作中で使用してる画像です。
【元カラー画像】


【フォトショでモノクロ加工】

このモノクロを各種AI先生に着色してもらいます。

【VanceAI先生の作品】


赤いっすね。

【筑波大学のAI先生の作品】


日に焼けたモノクロ写真みたいっすね。元々古写真の着色用に研究開発されてるらしいです。

【DataChef先生の作品】


一見マトモそうですが、昭和マンガの見開き2色カラーっぽいですよね。圧倒的に「G」と「B」が足りない。

【ColorSurprise先生の作品】


ユーザ自身がパラメタ調整することができるのですが、それでもこの精度。パラメタを与える画像部分がきちんと判別できてない印象です。

【MyHeritage先生の作品】


ぶっちゃけこれが今回のグランプリでしょう。
色の印象作成、色範囲の獲得が他AI先生と比べたらダンチです。

総評

解像度変更のAIの先進性に比べたら色彩の推測はまだまだ、という印象です。

全般に赤っぽい傾向は輝度の性質上仕方ないかもです。
ピクセルあたりの輝度Yとピクセル色(RGB)の比は
輝度Y=(3R + 6G + B)/10
という式で示されます。この式から何が分かるかって言いますと、
■濃い青も薄い青も、白黒にしたらなんか黒っぽい(違いがあんまし出ない)
■赤成分は青より強く影響する
■緑成分はほとんど明るいか暗いかを決めるのにしか使われない
ってこと(だろう)ので、輝度だけは決まってるモノクロ写真を逆算しようとしたらどーしても赤っぽくなっちゃうと。

本日の記事は夏目自身があまり満足できていないので、各AI様への直リンはナシにしておきます。

「GOT HORROR」も遊んでくだされだすずらまんねんだっちゃべしごわすじゃん。

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