『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』2:企画草案をたててみよう!(進行豹
新井健史&進行豹のお送りする 新シリーズの第一弾!
『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html
をつかって、わたくしシナリオライター進行豹が、
初挑戦となる音声編集を含めてまるっと一本の無償公開バイノーラルボイスコンテンツをつくってみよう! というコーナー!
『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』
本日は、第1回であった『想定される全作業内容を一覧にしてみよう』
https://ci-en.net/creator/4364/article/251491
につづく、第2回 『企画草案をたててみよう』でございます!
ここまででやってきたことを整頓しますと
+「商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音」をリリースした
+その紹介と、わたくしが音声作品をより深く理解することとを目的として。同環境音を試用したバイノーラルボイスドラマを1作品、音声編集まで含めてまるっと一本制作・リリースしようというプランを立てた
+上記プラン実現のための第一歩として、『想定される全作業内容をリスト化』してみた。です。
制作しましたリストはこちらとなりますので――
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企画立案
予算編成
プロット制作
シナリオ執筆
声優さん探し
ジャケット準備
収録/ディレクション
音声編集
音素材準備
効果音・環境音編集
音源チェック→修正
作品公開準備(告知宣伝含む)
作品公開
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今日は、一番上の項目「企画立案をしよう」というところをやってみます。
企画立案というのは
「どんな作品を作るのか」
を決める作業です。
最初の方にたてる「これでいいのかな? どうかな? とりあえず立ててたたき台にしてみよう」という案を、
「草案」と称しますので、今回の記事タイトルが
『企画草案を立ててみよう』となっております次第です。
さて。
今回とりくむ制作においては
・使用する環境音が確定している(温泉湯船)
ことが、一番特異な条件となってまいります。
お話の舞台が、自動的に温泉湯船に固定されるわけです。
その上で、バイノーラルボイスドラマとしてきちんと機能する=近接性が活かせる作品……となると、
『混浴』――一択しか、わたくしには思いつけませんでした。
男風呂の女風呂の高い壁越し――とかも風情あるしたのしそうなのですが、声の方向がどおしても遠く、同じ方向に限定されてしまうので、
バイノーラルであることを活かせなくなってしまう……と考えたからです。
ですので。の。混浴。
わたくしは同性同士というお話を書いた経験がまるでないので、
リスナーさんを男性と想定するならばヒロイン。
リスナーさんを女性と想定するならばヒーローとの混浴……というのが、一定レベルのクオリティを期待しつつわたくしに書き上げられるシナリオ――となりそうです。
異性同士が混浴をする。
そこにつながりそうなシチュエーションを思いつくまま整頓しますと
A群(近接を自然に描写できる関係性)
・恋人同士
・夫婦同士
・親子
・兄弟
・サービスの提供側と受け手側(性的なもの)
・強烈な利害関係
B群(近接させるのに工夫が必要となりそうな関係性
・いとこ同士
・他人(なんらかのハプニングで混浴することに)
・友人・知人(同上)
・同じ団体に所属(同上)
・サービスの提供側と受け手側(看護・介護等)
――とか、こんな感じでございましょうか?
で。
どうせ作るのであれば、たくさんの方に聞いていただける確率がちょっとでもあがる方向にわたくしは振りたいです。
ので、このようなアンケートをとってみました。
https://twitter.com/sin_kou_hyou/status/1253549596015353856?s=20
最終結果はまだでてないのですが、途中経過では、かなりの大差をつけ、
『B群』の方が優勢です。
ので、ここでは「距離感があるものの他人ではない関係の異性同士が混浴し、なんらかの理由で近接する」という方向性でお話を組みたいです。
この辺まで定まれば、あとは自分の性癖に素直に――
もっとマシな言葉で言い換えますと「自分が読者になったときに読みたい/リスナーになったときにききたい」お話を考えていけばいいだけです。
わたくしの場合は、いまのところ(初案として)は、こんな感じになります。
【ジャンル】 温泉背中流しバイノーラルボイスドラマ
【形式】 演者さんによる一人芝居
【想定するリスナー】 男性もしくは女性 (演じてくださる方次第)
【シチュエーション】 ひとりぐらしのリスナーが両手を骨折してしまう。困り果てていると昔は仲がよかったものの数年間諸事情であえなかった異性のいとこが助けに来てくれる。→入浴介助
【異性のいとことの距離感】 お互いに異性としての好意をほんのりもっていた。数年ぶりの再開で、お互いがどストライクに成長していたので、その好意がふくらみそう。
【シーン数】 1シーン。風呂場の中で終始。か、1シーン+プロローグで、プロローグだけリビングで、そこから風呂場に移動か。
【必要となりそうな効果音、環境音】 (効果音)湯につかる、湯からあがる、石鹸あわだて、背中流し、お湯かけ、タイル足音 (環境音)温泉ゆぶね
って、ダメだ!!!
これだと温泉湯船を使えない(ご家庭の風呂になっちゃう)ので、環境音とミスマッチしてしまいます!!!
ので、そこを修正して二案をたてます
【ジャンル】 温泉背中流しバイノーラルボイスドラマ
【形式】 演者さんによる一人芝居
【想定するリスナー】 男性もしくは女性 (演じてくださる方次第)
【シチュエーション】 異性の同僚との出張中にリスナーが両手を骨折してしまう。幸い仕事には支障がないので出張継続だが、せっかくの温泉につかれない。が、同僚が家族風呂での入浴介助を申し出てくれる。
【同僚との距離感】 信頼しあえる頼もしい同僚だが、リスナーは異性としてはそんなに意識してなかった。→入浴介助を申し出てくれるくらいなので、同僚の方はそれ以上の好意を多分もってる。
【シーン数】 1シーン。風呂場の中で終始。か、1シーン+プロローグで、プロローグだけ旅館客室で、そこから風呂場に移動か。
【必要となりそうな効果音、環境音】 (効果音)湯につかる、湯からあがる、石鹸あわだて、背中流し、お湯かけ、木の床足音 (環境音)温泉ゆぶね
――こんな感じでよさそうですかね! 変わるかもですが!!!!
ここまでできたら、企画の前半分は終わった感じです。
同人の場合は、自分で予算のことも考えなくっちゃでございますので、次回、『予算をたてよう!』で、企画制作の後ろ半分をやって、簡単な企画書を整えるまでできたらいいなと思います。
次回更新はあさってかしあさって!
もしよろしければご期待ください!
それでは、また!!!