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投稿記事
新井健史&進行豹

第19回:耳で聴く!!! 『リテイク音源と差し替えよう!!!』 (進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!!!

新井健史&進行豹のお送りする 新シリーズの第一弾!
『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

をつかって、わたくしシナリオライター進行豹が、
初挑戦となる音声編集を含めてまるっと一本の無償公開バイノーラルボイスコンテンツをつくってみよう! というコーナー!

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』

前回の第18回
https://ci-en.net/creator/4364/article/330156


では、スタジオ収録しました音を、ついに編集開始しました!


今作ヒロイン、伊澄みずきちゃん役の声優、水野七海さんのお声&お芝居と、みんれっくスタジオ太田さんのレコーディングのおかげで、極めてノイズ少なく、整音ほぼほぼ不要! だったおかげではございますのですけれど!

それでもやはり、「はじめてにしてはなかなかなのでは!?」と、わたくしてきには思わざるを得ない出来でございます!


ので、ここはもう一段階レベルの高い作業!

『リテイク部分の差し替え』をやってまいりましょう!!!



リテイクとはなにか?

それは Re-テイク。

つまりは「録リ直し」のことでございます。

たとえば

「お蕎麦が食べたい! うどんじじゃいや!!」というセリフがあったとして。

声優さんが香川県出身の方だったりして。

ちゃんと読んでくださってるつもりなのに、無意識の恐るべき働きで

「うどんが食べたい! お蕎麦じゃいや!!」と発声されてしまったり――みたいなことが、現場では実際起こり得るのです!

そのとき、気づいた誰かが「セリフ違いですね」と指摘をすれば、録りなおし――リテイクが発声します。

一番最初の読みミスしたテイク(本線)がtake1ですので、一回目の修正テイクは「take2」となります。

読みミスが万一重なってしまった場合には、take3、take4――と、OKテイクがあがってくるまでリテイクが重なっていきます。

もちろん台本そのものにミスがあり。演者さんが気づいてご指摘くださっての、「台本修正にともなうリテイク」、などが発生してしまうこともあります。
あるいは、想定していたよりも演者さんが声を張ってくださり、収録ボイスが音割れになってしあう――等の、エンジニアさん都合でのリテイクが発生してしまうことだってございます。

ミスが一個もない現場はもちろん理想なのでしょうが、それはなかなか実際には難しいものですので。

『もしミスが発生してしまっても、間違ってもいやな顔をしたりカリカリしたりしない』というのは。
大変に大切なこころがけのひとつなのではないかなぁ、と、わたくしは、自分の経験からは思ったりもいたします。

台本修正にともなうリテイクいただいたときなどには本当に痛感しますが
「ミスしてしまった人間が一番いたたまれない思いをしてるし反省してる」ケースがほとんどかと想像しますので。
そこに誰かが追い打ちをかけてしまっても――ほぼほぼほぼほぼ確実に、いい結果は出ないかと存じます。



で。

そういった単純ミスの修正以外にもリテイクが発生することがあります。

それは『いただいたお芝居の方向性についてのご相談をして、<修正しよう>との合意にいたった場合のリテイクです』

これについては、言葉で説明するのがとても難しく思われましたので。

お断りされるのを当然のこととした上で、今回のヒロイン、伊澄みずきちゃんをお演じくださった声優の水野七海さん @mzn773 に

『take1とtake2を並べて聞いてもらって、その辺のご説明させていただいくのって、やっても平気でしょうか?』

とお伺いしたところ。

『よござんす』との趣旨のご快諾をいただけましたので!!!

こちら!  たいっへん貴重でありがたいことに!!!

『リテイク前』『リテイク後』の、両音源を並べてお聴きいいただきながらのご説明をさせていただくことが叶いました!!!!

この辺ご興味お持ちくださってた方がいらっしゃいましたら!

水野さんに五体投地かなんかで最大限の感謝を捧げつつ! ぜひぜひヘッドホンかイヤホンご装着の上!
お聴きいただけましたら幸いです!

では、take1=<リテイク前>を流します。

……素敵です。みずきちゃんの元スポーツ少女らしさ、快活さをまっすぐに魅力的に出してくださっています。


ただ! これは『萌えコンテンツ』であり、しかもものすごく短い作品ですので――
“できるだけ早期に、みずきちゃんを「かわいい」と思っていただく必要がある”と、わたくしは判断いたしました。

そうして、その判断をベースにいただいたお芝居を聞きますと、

「みずきちゃんの強気さと快活さが、押し付けがましさに聞こえてしまいかねない」

という懸念を覚えてしまいました。


ですので、水野さんにその旨ご説明し、

「もう少し、『両腕を骨折させちゃって申し訳ないという気持ち』がより色濃く表にでてるみずきちゃんをいただくことって可能でしょうか?」

と、ご相談してみました。

と、水野さん、すぐにわたくしがお伝えしたかったことをご理解くださいまして。

リテイクいただいたお芝居(take2)が、このようになりました。

――素晴らしいです!!! 「こういうこと!!」 って感じです!!!

~~風邪までひいてほしくないんだ。

までは、take1と同じ方向性の、スポーツ少女らしい一本気さを見せてくださり。
けれど「ぁ」と小さなニュアンスを挟むことにより、『みずきちゃんの気づき≒思いやり』を表現くださり。
そのあとの柔らかで、ちょっと恥じらいもまじってきたお芝居で『みずきちゃんの女の子としての可愛らしい一面』を出してくださる。


結果、ぐぐぐぐぐ!!!! っと! みずきちゃんの表情が豊かになり、「魅力、可愛らしさ」を表出させていただくことができました!!



で(わたくしの認識の中で)大事なのは。

このリテイクをいただいたことにより、

『わたくしが認めているみずきちゃん像』を、『水野さん』(および、エンジニアくださっている太田さんと)

『ご認識いただけ、すりあわせていくことが出来た』ということなのです。


ここでリテイクいただくことで、水野さんの中のでのみずきちゃん像にもよりやわらかな一面が加わり、そのあとのお芝居全部が、その方向に変化します。


いただくお芝居の中にはもちろん、脳内のイメージを遥かに上回る素敵なものもございますので、そうしたところはありがたく活かさせていただき。

「ここは直していただいたほうがよりよくなりそう!」という点に関しては上記のようにご相談して、その要がやはりあるならリテイクをお願いして。

そのようにして、収録にかかわる全員の共同作業として、一本の音源を完成させていくのが――スタジオ収録ではないか、と、わたくしとしては感じております。



「ん?」と思うところがあった場合に

・その都度止めたほうがいいのか
・メモ等しておいて、あとでまとめて確認をした方がいいのか

等は、演者さんや、スタジオさんの方針によって、ケースバイケースかと存じます。


ので、収録前にそこも確認しておいて、『収録の進め方』を全体共有しておくのも、とても大事なことでしょう。
(スタジオ側のディレクターさんがついてくださるなら、その辺のことは一番最初にやってくださるかと思いますので、おまかせしましょう。もしわかんないことがあったら、収録前に確認しておきましょう



と、話が盛大にそれてしまいましたが、いまやるべきは編集です。

take2の方がやはり「より、もっていきたいヒロイン像と合致する」ことが編集段階でも確認できましたので、本線の当該部分を、take2と差し替え編集いたします。

収録済みの音源をどのような形式でいただけるかも、スタジオさんとのお打ち合わせ次第ですが、今回の収録においてはこのような形式でいただきました。


01,02が収録前のテストの音源。
03が、頭からしっぽまで、まるっとtake1の音源が入っている音源(本線)。
で、04以降が、それぞれのリテイク音源です。

みんれっくスタジオ太田さんのように丁寧なお仕事をくださるエンジニアさんなら、

収録台本に、『どのトラックにどのテイクが入っているかをめっちゃわかりやすく書き込んでくださってるので』(そして何度も何度も書くように、録り音ほんっと綺麗ですので)
編集においてやることは


1: 収録台本を見て、リテイク部分がどこなのかを確認し、リテイクいただいた音源を聞いて確認する

2: 本線の音源から、リテイクいただいた部分に相当する部分をカットする

3: リテイクいただいた音源をコピーして、同じ部分にはりつける

4: 修正音源を前後通してきいて、違和感なくつながっていることを確認する

のみとなります。

万一違和感出てしまった場合にどうするかもケースバイケースとなりますが、そうならないよう

『リテイクいただいたときは、前後とのつながりをその場で確認しておく』のが、一番安全なやり方であることも、一応付記しておきます。

ただ、リテイク多くなってしまったときに全部でそれやってると、エンジニアさんのご負担も大きくなるし、演者さんをおまたせする時間も長くなるし、総収録時間=スタジオレンタル料もかさむしで、かなり厳しくなってきます。


ので、「あ、ここ前後のつながりどうだろう」というのを、エンジニアさんや、いてくださればスタジオディレクターさん、あるいは演者さんご本人にお伺いして、その辺の感覚磨くというのも(わたくし自身が出来ているかは別の話として)大変に大事なことかとも思います。



で、そのように音声トラックが修正できたら、
前回ミキシングしたトラックの旧音声トラックと差し替えて、ミックスしたものをきいてみます。


<修正前>

<修正後>


うん!!! やはりぐっと良くなっていると、わたくしとしては感じます!!!

これこのような感じでリライク音源を本線音源に実装していって、ペラ音等のノイズもあわせて除去していけば『ボイストラック』は完成します!

けれど、『ボイストラック』『環境音トラック』だけでは、ASMR作品としてはなかなかに成立しづらくなってしまうでしょう。

なんとなれば。
ASMR要素の、ボイスと並んでのキモとなる。

『効果音トラック』が、すっかすかだからでございます!!!


のでので次回は 

「足りない効果音を録ってみよう!!」をやりたく思います!

ただ来週はお仕事ぎちぎちにつまりますため更新まで、間あいちゃうかもしれません!!

一番遅くても24日水曜までにはと思いますので、どぞ、のんびりめにお待ちください!!!


それでは、また!!! 

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新井健史&進行豹

第18回:音声編集してみよう!!(整音とミックス) (進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!!!

新井健史&進行豹のお送りする 新シリーズの第一弾!
『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

をつかって、わたくしシナリオライター進行豹が、
初挑戦となる音声編集を含めてまるっと一本の無償公開バイノーラルボイスコンテンツをつくってみよう! というコーナー!

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』

前回の第17回
https://ci-en.net/creator/4364/article/330156


では、ついに! 『スタジオ収録』を行いました!!!!!

水野さんの素晴らしいお芝居とお声と魂と!
みんれっくスタジオ太田さんのめっちゃ綺麗でテイク整理もわかりやすい録音をいただきました以上!!!

あとはもう!!!!

『編集』をやっていくしかございません!!!

というわけで、ソフト立ち上げてやってみましょう!!!!


たいがいのスタジオ様では編集・静音に「プロツールズ」というソフトを使ってらっしゃるような気がします。

あらけんさんはプロツールズも使われますが、より使い慣れてらっしゃる「Cubase」というDTMソフトをメインにされているようです。


わたくしにそういうソフトはかんっぺきに「オーバースペック」でございますので、あらけんさんにご相談したところ、
そのタイミングでくっそ安くなるセールがかかってた

『VEGAS PRO』というソフトをおすすめいただきました。

VEGAS PROは動画編集ソフトなのですが、もともとは音声編集ソフトだったとのことで、音声編集も一通りのことができる、とのことでございます。


と、わたくしは効果音録音はしますので、SONYのリニアPCMレコーダーを買ったときについてきた「Sound Forge」というソフトの最新版も、整音には使うこととしましょう
(理由:いくらかは使い慣れてる)



ので、わたくしの音声編集の流れは

1: Sound Forgeでボイストラックを整音する

2: VEGAS PROで、整音したボイストラックと、環境音トラック、効果音トラックなどをミックスする


――となっていくかと存じます。


では実際にやってみます。

まずは 『整音』。

これは録音されたままのデータから、ノイズやらなんやらを除去していく作業です。

まず、『録音されたままのデータ』を(できればヘッドホンかイヤホンで)お聴きください!!!

――いや、もう、この時点でとても綺麗でございますね!!!! 素晴らしすごです!!!

水野さん+みんれっく太田さんでの録音いただけましたことは、まさに『編集初心者にとっての天佑』であったように感じます!
ただ、00:45あたりにペラ音(台本をめくる音)だけははいってますので、そこは除去することにしましょう。


除去の仕方は、ペラ音のところの波形を選択して→Del です。


とても簡単!!!

これで、ペラ音を除去した「整音済み」の音声データができました!!!


次はミックスです!!!

まず、VAGASに「ボイスデータ」をドラッグ&ドロップし。

ついで、
『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

に収録されてる
「温泉ループ環境音.wav」をドラッグ&ドロップします。



聞いてみましょう!!!!


――ミックスできてる!!!! 超簡単!!!!

ただ、いまのバランスだと

「環境音のボリュームがでかすぎる」ので、そこは抑えたいです。

あと『前置き無くいきなりはじまる』感が強いので、

『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

の「おまけ_単発効果音」から「湯おけ_リバーブ.WAV」をもってきて冒頭で鳴らし。
そこから環境音をフェードインして、声がはいる――というようにも整えてみましょう!

さて、どんな感じとなりますでしょうか!!!?

――おおおおおおおおお!!!!!!
はじめてでこれなら、かなりいいのではないでしょうか!!!!?

すばらしい!!!!!


というか、これ、前述のとおり、水野さんに素晴らしいお声とお芝居と魂だけでなく、『綺麗な音と、編集しやすい間』とまでいただけておりましたこと。
みんれっく太田さんが、めっちゃ綺麗な録音くださってましたこと。
あと

『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

が、ものっすごい使いやすい環境音+おまけ効果音であること。


が、大変に大だと思います!!!!

ああ!

『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

を「1DLでも増やしとこう」と思って自腹購入しておいてほんとによかった!!!!

税込で110円なので、まったくお財布も傷まないし!!!!!!


と、いうことで「編集、わたくしでもできそう!!!」ということが判明したので、次回以降はバリバリ編集していければと思います!

そのさなか、もろもろが許せば

『耳で聴ける! ディレクションってこういうこと。』

『足りない効果音は自分で録音してみよう!!』

なんかもやっていけるといいなと思います!!!


次回更新はあさって~やのあさってくらいのどこか予定!

ご期待ください!!!!

それでは、また!!!

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新井健史&進行豹

第17回:スタジオ収録をしてみよう!!! (進行豹

こんばんわです! 進行豹でございます!!!

新井健史&進行豹のお送りする 新シリーズの第一弾!
『商用フリーの100円ループ環境音 VOL.1 温泉湯船環境音(録音地:福島県飯坂温泉)』
https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ284159.html

をつかって、わたくしシナリオライター進行豹が、
初挑戦となる音声編集を含めてまるっと一本の無償公開バイノーラルボイスコンテンツをつくってみよう! というコーナー!

『バイノーラル音声作品をつくってみよう!』

前回の第16回
https://ci-en.net/creator/4364/article/325191
では、

声優 「水野七海」(@mzn773)さん。
からご依頼いただきました、水野さんのファンサイト向け
https://ci-en.net/creator/3210
の、「シチュエーションバイノーラルボイスドラマ」向けの短い台本『雨色の台本』の

「初稿」
「いただいたチェックバック」
「修正稿」

の全部をまるっと公開させていただきました!


ともないまして、
「両腕骨折温泉」「雨色の台本」ともに、収録台本が整いましたので。

いよいよ次のステップ=『収録』に臨むことになります!!


収録は、主に
『スタジオ収録』『宅録』の2パターンが存在するかと思います。


今回の場合は、
“2本まとめて収録するのであればスタジオの方がよろしかろう”ということで水野さんとご意見一致し、
『みんれっく』
https://minrec.jp/
様のお世話になることとなりました。


スタジオ収録にあたりましては

1:予算をたてる

2:台本を完成させる

3:台本の長さから、収録にかかりそうな時間の予想をたてる(わかんなければ、演者さんに『余裕をみて、何時間くらいスタジオ押さえればよさそうですか?』と聞いてしまうのが一番よいと思います)

4:「その時間」 * 「1時間あたりのスタジオ利用料」が、「立ててある予算」以下になり、かつ演者さんにお運びいただくことが可能なスタジオを探す

5:演者さんに、そのスタジオでOKかということと、OKである場合の収録可能日(できれば複数)とをお伺いし。その日でお借りできるかをスタジオに問い合わせして。もろもろ一致すればスタジオの予約を取る。

6:当日、スタジオに赴いて収録

――という感じの流れになるかと思います。


スタジオ収録にあたっては、演者さんの他に、

「レコーディングエンジニアさん」 (録音機材をあつかって、適正な録音をしてくださる専門家さん)
「スタジオ側のレコーディングディレクターさん」 (当日の台本を読み込んで、お芝居の方向性を明確にして、必要に応じたチェックなどをしてくださる専門家さん)
「メーカー/サークル側のレコーディングディレククターさん」 (上記と同じ役職。同時に、スタジオ側のディレクターさんの方向性が作りたい作品とズレている場合にその確認ができる唯一の役職)
「台本を書いたシナリオライターさん」 (専門用語や造語のイントネーションなどを教えたり、台本のミスをその場で修正したり)

――のメンバーがそろっていれば理想的かと思います。

特に、『収録が初めてで、まったくわかんない』という場合には、「スタジオ側のディレクターさん」がついてくださるスタジオさんにお願いすると、勉強できることめちゃくちゃ多くあるのではないか――と、わたくしは自分の経験から思います。


今回の場合は、エンジニアさんをつとめてくださったみんれっくの太田さんが、スタジオ側ディレクターさんも兼務。
わたくしがサークル側のディレクターとシナリオライターを兼務という形で、『水野さん』『太田さん』『わたくし』での、三密をできるだけ避けての収録ということになりました。


収録自体は

一:テストで台本をある程度読んでいただき、キャラクターを決める (と、同時にエンジニアさんに録音レベルを決めていただく)

二:どういう順番で収録するかを決めて、その順番に収録していく

三:長い台本であれば、例えば1シーンごとなどに収録をとめてチェックして。必要があればリテイクをお願いしたり、その時点で演者さんの喉がお疲れだったりする場合には、休憩をいれたりする

四:その繰り返しを繰り返し、全てのシーンを収録したら、録音データを受け取って、収録完了


――という流れですすむものかと存じます。


『チェック』では、一般的には。
エンジニアさんとディレクターさんとで分業し、それぞれの分野でNGな部分がないかを確認するんじゃないかぁと、わたくしは自分の経験からは、思います。


<<エンジニアさんのチェック事項>>

・ 声に(編集で除去できない)ノイズ等がかぶっていないか。
・ 声がボリュームのピークを越えてしまっていないか。
・ 誤読・滑舌・イントネーション・リップノイズ等


<<ディレクターさんのチェック事項>>
・ (複数キャラクターがいる場合には)つくっていただいたキャラが、他のキャラとかぶらないか
・ 演じているうちにキャラクターがズレてきてしまってないか
・ お芝居がおかしな方向にいっていないか
・ お芝居に別のオプションをご提案できないか
・ 誤読・滑舌・イントネーション・リップノイズ等


……とか、そんな感じになってくるかなぁ、と。


お芝居の方向性というのは、極端な話をすれば

『ドSの女王様』を演じていただきたい

というような「明快なゴール地点」(への道のり)のことです。


この場合は、リスナーさんは、思い切り罵られていじめられて卑下されることを期待してくれていることが明白(とメーカーサイドは思っているので)
その方向に沿ったお芝居を、当然いただきたく思います。


で、あるのにもかかわらず、

【女王】
「この豚っ! 鳴き声まで無様なのっ! せめてブヒブヒ! 豚らしく鳴いてみせなさいっ!!!!」

というセリフを。
おっとりとろとろふわっふわなロリボイスで

【じょおー】
「このぶた~~ なきごえまでなーーーんてぶざまなのぉ? せめてぇ ぶーひぶーひ ぶたらしくぅ ないてみせなしゃーい❤❤❤」

というトーンでいただいたりした場合、

『ちょ、ちょっと待ってください! 確認させてください!』とやるのが、わたくしの認識しているところの「ディレクターさんのお仕事のひとつ」であるかと思います。


もちろん、演者さんもお芝居のプランを立ててくださってます。

ので、例えばこのあと

【女王】
「使えない豚だねぇ――屠殺するしかないか」

みたいなセリフがあったとして。

「“屠殺するしかないか”でガラリとスイッチを切り替えてキレッキレの女王様にしたいんで、そこまではあえて甘ロリでやってみました」

的に、プランのご説明をいただけたりすることがほとんどであるような気がします。

そのようなときに、演者さんご提案のプランを「あり」とするか「なし」とするかの最終判断の責を追うのが、『メーカー側ディレクターのお仕事』かなぁと、わたくしは思っております。



また、上記のようなケースで、例えば

「甘ロリだと、その時点で聞くのやめちゃう人がでてきそうなんで、『凄く不慣れでおどおどしてる新人女王様って感じで、最初のセリフいただけますか?』」

的なご提案を演者さんにディレクターが提案するのも、もちろんありかと存じます。


そのようなやり取りの結果、ときには化学反応が引き起こり。
「最初は誰も予想してなかった方向性の、けれども予想されたどの方向性より素晴らしい仕上がりのお芝居」をいただけたりすることもあるのが、スタジオ収録のすごく楽しいところかと、わたくしは思っております。


というか!!!!!

今回一番重要なのは、この「わたくしは思っております」の多用にあるかという気もしております。


スタジオさんによって。演者さんによって。ディレクターさんによって。エンジニアさんによって。
「理想とする収録の形」はものすごい千差万別であるかと思われますので、「これが正解」というような形は――少なくともわたくしの認識においては、「無い」のではないかと思われるからです。


のでので

■ 収録前に、お世話になるスタジオさんのルールを確認しよう(守ろう)

■ 演者さんがルールを定めてらっしゃる場合には、それもあらかじめ確認しよう(守ろう)

■ わからないことははずかしがらずに都度都度確認したり、しらべたりしよう

――というあたりを守って、あとは場数踏んで慣れていくと、理想通りだったり理想以上だったるの収録をいただける可能性を、少しずつあげていけるようになるんじゃないか……とか、わたくしとしては思います。

その上で、化学反応が起きる可能性をあげたいのであれば

■ 自分の希望と食い違うことがおきても、すぐに否定せず、なぜそうなってるのかを確認しよう

というあたりも、あるいは役にたつ可能性がゼロってことはないこころがけなんじゃないかと、わたくしとしては思います。


ともあれどのような収録であれ、収録は共同作業です。

関わる各々が、自分以外の全員に対し、「それぞれのジャンルの専門家さん」へ向けるべき当然の敬意を示し。
全員が「より良い作品を作りたい」という意思を持ち。
であるのにも出てしまう食い違いやすれ違いを上手に処理していけるのならばきっと、素晴らしい収録が叶うのではないかと存じます。



で!

「両腕骨折温泉」も「雨色の台本」も、水野さんと太田さんのおかげさまを持ちまして!
台本のポテンシャルを高いレベルに引き上げていただく、素晴らしいご収録をいただけたものかと、わたくしとしては認識しております!!!


その「収録された音源」を活かすも殺すも、実はこの先の工程にかかってしまってくるのです。

その工程とは――『編集』

わたくしにとっては初挑戦となる工程です。

ここから先は手探りの試行錯誤であれこれしていくことになりそうな予感がいたしますが――

もしもよろしければ、どうぞ引き続きお付き合いのほどいただけますと幸いです!

それでは!!!

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