2023年2月5日 花粉によるアレルギー症状対策 鼻炎編

動画用のメモ書きです

どういう仕組みで起こるのかは
はたらく細胞1巻 第2話 「スギ花粉アレルギー」
https://comic-days.com/episode/10834108156632709172
を見てください


鼻水
鼻づまり
くしゃみ



抗ヒスタミン薬
第一世代
マレイン酸クロルフェニラミンなど
速効性あり
眠気・口喝の副作用が強い
前立腺肥大の人には禁忌


第二世代
フェキソフェナジン
継続服用で効果が出る
副作用は弱いが定期的に飲まないと効果が分かりにくい
(成分により副作用の強さや飲み方が違うので、自分の体質に合った物を選ぼう)



抗ヒスタミン薬を飲んでいる時は車の運転や精密作業は避ける




鼻づまり(鼻閉)には抗ロイコトリエン薬(モンテルカストなど)





α刺激薬(エフェドリン・ナファゾリンなど)
エフェドリンはマオウ(麻黄)の主成分。漢方薬にも入っている物が多い
ナファゾリンは点鼻

ドーピングに引っかかるため、アスリートには禁忌


フェキソフェナジンとエフェドリン(正確にはプソイドエフェドリン)が含まれているのがディレグラ
長期使用はせず、2週間程度の使用に留める





ステロイド
抗炎症効果が高い
市販薬では内服薬は存在しない(2023年1月末現在)

昔は第一世代ヒスタミンとステロイドを合わせた「セレスタミン」が頻繁に出ていた(眠気を訴える人がメチャクチャ多かった)

医者の指示通り飲む。自分の判断で飲むのを辞めない。気になることがあったら医者に報告する




フルナーゼ点鼻薬
抗炎症作用が強く、鼻づまりに特効
他のステロイド点鼻薬の使用期間も合わせて、1年間に3ヵ月を超えて使用しないこと


点鼻薬の使い方
最初は薬剤が出にくいので出るのを確認する
薬剤が出る穴を針などで突かない
一回に一噴霧で十分
開封後、一か月以上経った物は使わない

薬剤性鼻炎
ナファゾリンに多い

ナファゾリン(α刺激薬)
鼻閉に最適だが長期使用は避ける

クロモグリク酸ナトリウム
抗原抗体反応に伴って起こる肥満細胞からのヒスタミンやロイコトリエンC4・D4などのケミカルメディエーターの遊離を抑制することによって、アレルギー症状を緩和する
点鼻薬の第一選択



ヒスタミンの出るマストセル(肥満細胞)をレーザーで焼く外科的治療法も・・・


シダトレン(アレルゲン免疫療法)
専門の医療機関で医者の指導の下、治療を受けてください



ここまでは西洋医学

東洋医学(漢方薬)では

小青竜湯(虚証の人の透明な鼻水に使う)
マオウ・シャクヤク・カンキョウ・カンゾウ・ケイヒ・サイシン・ゴミシ各1.5g、ハンゲ3g


葛根湯加辛夷川芎(実証の人の鼻づまり・蓄膿症に使う
カッコン・マオウ各2.0g、タイソウ・センキュウ・シンイ各1.5g、ケイヒ・シャクヤク・カンゾウ各1.0g、ショウキョウ0.5gより抽出
https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/prescription/kakkontokasenkyusini.html


十味敗毒湯(アレルギー症状全般に使う)
サイコ・キキョウ・センキュウ・ブクリョウ・レンギョウ・オウヒ各1.5g、ボウフウ・ドクカツ各1.0g、カンゾウ・ケイガイ各0.5g、ショウキョウ0.16gより抽出
単味では鼻炎に効果は取れていない

抗ヒスタミン薬を使っていないので、眠気が少ない
子供も飲める
メーカーにより生薬やビタミン剤などを加えて独自性を出している商品が多い→同じ漢方薬を使っていても、効き目が違うことが多々ある



スギ花粉症患者は QOL(生活の質) や労働生産性など多くの面で影響を受けている
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrhi/49/4/49_4_481/_pdf


パナソニックは2020年1月に「社会人の花粉症に関する調査」を行いました(回答者1324人)。その結果、79%の人が花粉症の症状が自分のコンディションに影響を与えていると回答し、仕事のパフォーマンスが低下していると感じる時間は1日あたり平均2.8時間でした。
https://weathernews.jp/s/topics/202002/270095/

毎日お金を支払ってでも、生活の質や労働生産性を高めれるのであれば、むしろ安いのではないか?



日常的な対策
・マスクの着用
・メガネの着用
・花粉が付着しにくい服装
・うがい
・洗顔
・こまめな掃除
・規則正しい生活習慣
・適度な運動
・バランスのいい食事




参考図書
薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100
https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758109390/

OTC医薬品の比較と使い分け
https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758109437/

治療薬マニュアル
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/112135

フリガナ付傷寒論・金匱要略(朴庵塾のテキスト)
https://bokuanjyuku.com/


政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201102/2.html#section003

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