2023年11月25日 流行りの葉っぱの解説

引用・参考サイト
薬物乱用防止読本
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001038789.pdf

●こころの病気について知る
薬物乱用
https://www.mhlw.go.jp/mobile/m/kokoro/kokoro/youth/mobile/stress/know04.xhtml

埼玉県警察
https://www.police.pref.saitama.lg.jp/e0140/kurashi/hanzai-yakubutu1.html

南京条約
https://www.y-history.net/appendix/wh1303-031.html

田代まさし激やせ・頭がハゲて昔の面影なさすぎ!逮捕映像と昔の画像を比較してみた。 - Sky-Journal https://sky-journal.com/tasiromasasi-hage-gazou/2259/

18:35 大塚志郎先生 注意喚起漫画
https://twitter.com/shiro_otsuka/status/1722812371289387259

生還図鑑「道」〜タヒ亡回避マニュアル〜(通常盤)
https://umihan.booth.pm/items/5232550

米国がついに中国企業を起訴、強力な覚せい剤「フェンタニル」密輸
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75851

YOU TUBE 動画
https://www.youtube.com/watch?v=tPw-wdNyva8


今回の内容は厚生労働省が出している薬物乱用防止読本に書かれているので、それを踏まえた上での注意事項を加えていく形にします

数日前にHHCHグミが地域イベントで配られ、体調不良者が出て話題になりました
HHCHとは大麻の成分(THCH)をちょろっと加工して作った大麻由来の化合物です

薬物の言葉の定義
「精神に影響を及ぼす物質の中で、覚醒剤、大麻、コカイン、ヘロイン、MDMA、シンナー等習慣性があり、乱用され、又は乱用されるおそれがあるものをいいます」


何故薬物(麻薬・大麻・覚せい剤)は規制されるのか?

青少年向けにやんわり書かれていますね
・薬物の効果が切れた時に幻覚作用により反社会的行動(暴力や殺人)を起こす
・依存状態になり、薬物を常に求めるようになる
・薬物を求めるために、犯罪を行うこともある


飲んだ時にこういった症状が出ると思われてるのですが、幻覚症状が出るのは離脱時です
効果が出ている時はハイになっている(気持ちよくなっている)ので何も感じません

ハイと言ってますが、鎮痛作用によって痛みを感じてない上に判断能力が低下するので通常なら行わない異常行動をします

以上の理由で犯罪の温床になり、治安が悪化するためか警察署の管轄にもなっています


薬物の医療使用

モルヒネは鎮痛作用が強く、痛みを感じなくなるので通常ではやらないような行動に歯止めが効かなくなります
鎮痛作用を利用して、癌の疼痛治療に麻薬を使います
戦争中は兵士に麻薬を適量飲ませ、敵兵をコロしていたという話も聞きます

運動機能の低下・内蔵機能の低下・感情のコントロールが出来なくなる
は継続服用によって起こります
癌の疼痛治療のため、医者の指示通り使っている分には問題ありません
よくある副作用として、嘔吐・便秘・呼吸器症状があります


覚せい剤原料(成分名は伏せます)ではパーキンソン病の治療に使う物もあります

→適切に使えば治療薬になる

治療目的以外で使用した場合に「薬物乱用」と言われます


麻薬の効果が無くなって来る(離脱時)に幻覚・妄想が起こり、幻覚・妄想により反社会的行動を取ります
医療目的で医師の指導の下、適切に使用している分には副作用が起こりそうになっても適切な処置をして依存症を予防します


では、何故麻薬は法律で厳しく規制されているのかと言うと、

・薬物を辞めることが出来ない

からです。ほぼ100%自分の意思で中断することは出来ません。そしてほぼ100%廃人になります。
稀に抜け出せる人も居るかも知れませんが、薬物を使う環境とは複数人数で行うことが多いからです。
周囲に流されたり、縁を切る事でトラブルに巻き込まれたりすることが多いため、二回、三回と重ねていき、抜け出せなくなります。
薬物の凄いところは数回の使用で依存症になることです。
薬物漬けにしてしまえば確実に廃人に出来ます。

廃人を大量生産し、金儲けした国があります
イギリスです

アヘン戦争は清(当時の中国)にアヘンを密輸入し、清の国をアヘン漬けにしてイギリスが金儲けをしていました
アヘン漬けにされた清がイギリスに抗議したことから戦争に発展し、清が大敗した結果、南京条約を締結しました


薬物を使って国力を削ぎ、不平等条約を結んだ歴史的出来事です

今の国際社会で行えば、即経済政策が入るでしょうが、当時は国際社会という概念が無かったので強国の言いなりになりました

容姿も大きく変貌します
今の若い人は絶頂期を知らないと思いますが、「田代まさし」が覚せい剤所持で逮捕されたときに移送される映像を見て衝撃を受けた人が多かったです

ちなみに自分では誤魔化しているつもりでも、薬物中毒者には独特の体臭がありますので、臭いで分かることもあります
匂いの強い香水を付ければバレないと思うかも知れませんが、匂いの強い香水を使っていることを疑いますので意味がありません

以上の理由で薬物は一度でも使ってはいけない物です


取り締まられている成分を「指定薬物」と言います
中枢神経系の興奮若しくは抑制又は幻覚の作用(当該作用の維持又は強化の作用を含む。)を有する蓋然性が高く、かつ、人の身体に使用された場合に保健衛生上の危害が発生するおそれがある物

以上の作用が認められて、「指定薬物」になる

逆に言えば、取り締まられている化合物にちょろっと-CH3、-NH2、-CH2-CH3、-NO2、-OHなどを加えた化合物は指定薬物の定義から外れる
指定薬物では無いので闇で流通し、見つかれば指定薬物に加わるを繰り返す(いたちごっこ)

個人的には骨格で取り締まれば良いと思うんですけど、出来ない理由があるんでしょうか???


今回のHHCHはTHCHは指定薬物だが、水素を加えたHHCHは指定薬物では無いので食品として販売・配布されました
ネットで販売されており、10粒で7000円もする商品をタダで配られていました

基本として「知らない人からもらった食べ物は食べない」「拾った食べ物は食べない」は小学校で言われていると思いますが、
今回の巧妙な手口は「地方イベントに紛れ込んだ」ことだと思います

地方イベントなら出展者はちゃんと身元の分かる人だという思い込みもありますので、「イベント主催者が大丈夫と言っている人」からもらった食べ物になりますので、警戒せずに食べてしまうのは仕方のないと思います

同様に食中毒で話題になったデザフェスのマフィンや青森の弁当があります
こちらもデザフェスが認めた店や普段から弁当を売ってる店なので警戒せずに食べてしまった人が多数いました

食中毒はあまり話題になりませんが、毎年出ています


青酸コーラ無差別殺人事件
1977年公衆電話に置かれていた未開封のコカ・コーラを拾い、宿舎に持ち帰り、直に吐き出し、口も注いだが意識不明の重体になった
その後救急搬送され、胃洗浄をしたが死亡した
その後7件あり、コーラだけでなくチョコレートに青酸カリを混ぜた事件もあった

第3の事件では「自分は大丈夫」という心境でコーラを飲んだことが同僚の証言から分かっている

青酸カリを飲んだらすぐに死ぬというイメージを作った???
青酸カリの致死量は300mg程度で、結構な量を体内に入れないといけない
また、独特の臭いがあり、強アルカリのため飲み込む前に大半を吐き出してしまう
飲み込むことはほぼ不可能(一例目の人も直に吐き出している)


パラコート連続毒殺事件
1985年に起こった連続毒殺事件
除草剤のパラコートなどを飲料に混入させ、13人を死亡させた。
自動販売機の付近や商品受け取り口に、農薬で毒物であるパラコートなどを混入した清涼飲料水が何者かによって置かれた。

液剤の経口致死量は成人で8~16ml程度、解毒剤は存在しない

即死ではなく、数日~数週間後に死亡するので関連性が分かりにくくなる

また、模倣犯や自作自演も出た
(マスコミが手口を事細かに言うので、模倣しやすい)


以降、パラコートや青酸カリの入手が困難になった・缶への混入が難しくなったため、毒物混入事件は聞かなくなったが、2019年・秋田県横手市の自動販売機にてパラコート入りの缶ビールが置かれていたとのこと

かれこれ40年ほど前の事件になるので、40歳以下の人は知らないのも無理ないと思います

注意喚起の漫画を大塚志郎先生がweb公開されていたので、許可を得て転載します
5秒ほどで次のページに送るので、一時停止して読むか、概要欄のリンク先から読んでください


最近では飲料に異物を混入することはほぼ聞かなくなりましたが、タレントさんは手作りのお菓子などの差入は何が入っているのか分からないため、差入されても捨てるそうです

今回問題になっはHHCHもグミです
グミの他にはクッキーやチョコレートやキャンディに入れられます
甘味の強い食品に入れることで麻薬成分の味を誤魔化しているんでしょうか?

吸入目的でリキッドやワックスがあります

今回、祭りで配られた物はニュースで映像を見た限りでは個包装になっておらず、10粒がゴソッと入っている感じでした

先にも書きましたがお祭りで出店している人が配っていたら、警戒心が薄れるのも仕方ないです
ヤバイ物が配られてるなんてまず考えません

では何故地域イベントで無料配布したのか?
ニュースでは
「自分も食べていたし、気分が良くなるのでみんなに食べてほしかった」と説明した
とありますが、典型的なマルチ商法の手口です

ここで知り合った人を麻薬漬けにしてしまえば、10粒7000円ぐらい安いものです
もしくは闇バイトでそういう風に言えと言われたのかも知れません
(闇バイトで麻薬の運び屋は日給10万円だそうなので、1粒700円のグミを配ることに抵抗が無いのも当然です)


実は薬物の問題は日本だけでなく、アメリカでも問題視されています

ということで、中国はイギリスにされたことをアメリカに対して行っています

今回の大麻グミの出どころは何処の国か分かりませんが、ネットの普及で入手経路が分かりにくくなりました
複数の中継地を経由すれば足取りを辿ることは難しくなりますからね


ネットで「ハイになれる・気持ちよくなれる」と言われたら、ほぼ間違いなく薬物乱用のお誘いです
実際に現地に行ってしまうと逃げ出すことがほぼ不可能になりますので、行かないことが大切です
(警察に報告されることを嫌うので犯罪者にしてしまい、共犯者にする。日大問題と同じ構図)


今後もこういった「まだ指定薬物にはなっていないけど、よく似た成分の食べ物」を「食べ物だから安全」と言って勧めてくると思います
言葉巧みに騙してきますので、騙されないようにしてください

薬物もマルチも闇バイトも一度ハマると抜け出すことはほぼ不可能です
最初っからやらないことが正解です


追伸 薬剤師から見たら食品よりよっぽど医薬品の方が安全なのですが、マスコミによるプロパガンダにより、日本国民の多くは医薬品より食品が安全だと思い込んでいます

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