伝説の勇者トゥーラ=インクルの物語【準備中】

フォローしてくださった方々、本当にありがとうございます!

唐突ですが、フォローしてくださってる方々に心からお礼申し上げます。
今のところ全体公開の記事しか書いていないにも関わらず、フォローして頂けるのは本当に嬉しいですし、励みになりますー。
これからもゆるゆるマイペースに創作を楽しんでいきますので、もし宜しければお暇なときや気が向いたときに私の創作物やこういった記事に目を通して頂けると嬉しいです!

製作期間中は週1で記事を書くと決めているにも関わらず、今の作業がテキスト入力&組み込みのため、まともに報告できる進捗がありません。
でも週1の更新は守りたい…!
そこで告知がてら、こちらのゲームを簡単に紹介することにしました。
昨日と今日ずっとこのゲームの素材組み込みとプロット作りしてしまったー! 和風ゲー締切間近なのに何やってんだ!!

「俺は勇者なんかじゃない トゥーラ編」(仮タイトル)



(突っ込む所、そこなのかぁ。魔法使いさんは面白い人だねぇ byトゥーラ)

「俺は勇者なんかじゃない」を遊んでくださった方なら、名前だけはぼんやりと覚えていらっしゃるかも知れません。
300年前、魔王を封印して世界を救ったとされる伝説の勇者トゥーラ=インクルの物語です。
なんと、あのエルザーガがショタの時代です!
脳内でこっそりショタザーガと呼んでいます。語呂がいいので!
メインキャラの立ち絵イラストはいつもお世話になっている桃江もこ様です!
(サブキャラ、賑やかしキャラ、モブの立ち絵はフリー素材を使用しています)

今は『素材の準備』と『プロット作り』の期間でして、和風ゲーや賢者さん新作の息抜きに少しずつ進めています。
本格的に作っていくのは今年の10月からかなー。今からすごく楽しみ!!

まだ素材の準備とプロットを練ってる間なので、まともな紹介はできないのですが少しだけ…!
ジャンルはADVにちょこっとRPG要素が付いた感じの、ノンフィールドRPGになる予定です。戦闘はほぼイベント戦闘のみで、ほとんど会話を読んだり選択肢を選んだり……な感じになるかなーと思っています。
マップを作るのが究極に苦手すぎて、いっそノンフィールドにしたろっていう悪知恵が働いた結果です

ストーリー

「世界、そして人間を手っ取り早く絶望させるには、人間の一番の希望である『勇者』を潰せば良いのだ!」

そう考えた魔王の息子――魔王子エルザーガは、最も勇者の素質があるとされている人物を捜した。
そこで見つけたのは、10年前に勇者として旅をしていたトゥーラという男。
旅立って間もない頃に消息を絶ち、人々の間では死んだことになっていた。
だが、実は辺境の地で隠れるように息を潜めていたのだった。

「トゥーラよ。10年前の姿に戻してやろう。人々の為に再び勇者として立ちあがるのだ」
「いいよ、俺だって魔王を倒して勇者になりたいからね」

あっさり二つ返事で承諾したトゥーラ。
――これでいい、あとは愚かな人間共にこやつの復活を知らせ、再び希望を持たせ、勇者もろどもその希望を父上に潰して頂くだけ。これで、我は無能ではないと証明できる!
剣呑に口許を緩めるエルザーガを余所に、トゥーラは安堵と切なさを孕んだ笑いを零した。

「……魔王を倒して勇者になったら、ようやく俺は『死ぬことができる』」

勇者として人々から羨望と期待の眼差しを受け続けた勇者と、
魔王一族として期待もされず、無能の烙印を押された魔王子。
2人の抱えた想いが今、螺旋を描いて錯綜する――


……というオープニングを想定しています。
要は勇者と魔王が最序盤から一緒に旅をする冒険物です!
勇者と魔王が一緒に冒険したり過ごしたりする作品は結構目にしますが、ただの「勇者と魔王」ではなく「トゥーラとエルザーガ」だからこその衝突や葛藤などで差別化していきたいと思っています。

期待されることを望み、期待されることを嫌悪するRPG


今作のテーマは「期待されることを望み、期待されることを嫌悪するRPG」にしようと思っています。
ざっくり言うと「人から期待されたいって気持ちはあるけれど、その期待が時に重いことってあるよねー」みたいなお話です。
詳しく書きすぎるとネタバレになるので自重しますが、トゥーラは勇者として人々から期待されている存在で、逆に魔王子のエルザーガは妾の子という理由から無能扱いされていて誰からも期待されていません。
そんな相反する存在の2人が、最初は互いを利用する為だけに一緒に旅をします。

エルザーガは、トゥーラを魔王である父上に献上して自分の有能さを示す為に。
トゥーラは、『勇者になったら願いを叶えて貰える』という触れ込みを信じていて、自分の願いを叶えて貰う為に。

『勇者と魔王』というだけでも正反対なのに、この2人は性格も境遇もまるで逆。
そんな2人が旅を通じてどのように変化していくのか、旅の終着点はどうなるのか……。
一応、「俺は勇者なんかじゃない」では「トゥーラは魔王を封印して世界を救った伝説の勇者」ということになっていて、それは覆らないので結末は既に判明しているのですが、そうなる経緯や、「世界を救った」この言葉の真実はいかに!? ……といった感じで制作をやらせて頂いております。


エルザーガは「魔法使い」としてトゥーラと接しています。
(魔王子であるという正体を隠している)
「仲間だと信じている存在が、実は倒すべき存在だった!」という熱い展開がやりたかったんです!!

正論が正しいとは限らない

今作の裏テーマは「正論が正しいとは限らない」です。
これは前作の「俺は勇者なんかじゃない」でも忍ばせていたものです。
「俺勇シリーズ」全般のテーマなのかな、と思います。

正論は無条件で強い。正論には反論できない。
正論とは「時に人を追い込み、傷付けるものでもある」と私は考えています。

以前、元知り合い(今は縁が切れている)とこんな会話をしたことがあります。


私「私は外見で人目を気にしたくない。自分に似合わないカワイイ服でも、それが好きな服なら着たい。でも、『あいつ足太いのにスカート穿いてるpgrwww』ってされるのは嫌」
元知り合い「それっておかしいよ。似合わなくても好きな服を着たいなら、pgrされるのを嫌がるのは間違ってるよ」


この元知り合いは「自分には似合わないようなカワイイ服を着たい。でも、それで『似合ってないpgrwwww』されるのは嫌」という、私の矛盾した思い・葛藤を正論という言葉の刃で切り裂いたのです。
この元知り合いは、常に正論で相手を論破する癖があるらしく、「それが私だから(・∀・)」と、そんな自分が嫌いじゃない節を見せていました。

「あなたの言っていることは正しい。けれど、それでも葛藤してしまう事情があるんだ!」

こんな私の想いは、元知り合いには届きませんでした。
正論は正しい、強い、間違っていない。
だからこそ心をボロボロにする威力を誇っているんだなと、元知り合いから教わりました。

「期待されたいのに、されすぎると重いから嫌だ」って感情、一見矛盾しているようですが、私自身こういうのすごくあるなぁって思いました。
私自身、矛盾した葛藤を多く抱いて生きてるなあと日々感じます。
それを正論で片付けるにはあまりにも勿体ない。
せっかく葛藤を抱いているのだから、創作を通じて何か正論以外の結論を導きだしてみよう。
それが今回の「期待されたいのに、されすぎると重いから嫌だ」で話を書いてみよう、と思ったおおもとの切っ掛けです。
期待されすぎて疲弊したトゥーラも、誰にも目にかけて貰えないエルザーガも、互いが納得できる落としどころを見つけてくれればいいなと願っています。

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