上顎 2023/12/09 18:00

ロボット少女は夢を見る - 制作記その41- ゲームタイトル

ロボット少女は夢を見る の41回目の記事はゲームタイトルを名付けるお話です。

どんな創作にもタイトルがあります。

その作品がどんな内容か?
それは自分の求めているものか?

タイトルだけで買うか買わないかを決めることも珍しくありません。

今回はそんなタイトルについてのお話です。


まずゲームのタイトルってどんなのが良いのでしょうか?

例えば昔のゲームで結構多いのが
「スーパーマリオ」「ロックマン」のような
そのまま主人公の名前がタイトルになっているパターンです。

このパターンは主人公が分かりやすいですし
キャラクター人気が出ればかなり効果的だと思いますが、
インディーゲームのタイトルとしては良いか?と考えると微妙な気がします。

小規模開発のインディーゲームは
広告による宣伝もグッズ展開もそこまで出来ないので
キャラ押しを強くするのは厳しいです。

また、キャラクター名だけでは
ゲームの内容が分からない場合が多いのでそれもマイナスです。

ただ、このパターンでうまく名付けているものもあります。
近年のインディーゲームでもかなり成功している日本産のゲーム
「天穂のサクナヒメ」です。

サクナヒメはキャラクター名なのですが
「ヒメ」という単語が日本の歴史ものを連想させたり、

「米を育てる」というゲームの特異性と
それを連想させる「天穂」という単語がうまくマッチしていてスゴイなぁと思いました。

もしゲームタイトルで主人公の名前をタイトルに入れるのなら
名前だけではなく、何かつけ足しの言葉がある方が良いのでしょうね。

他にも分かりやすくてタイトルから想像が膨らむものだと
「メグとばけもの」とかもいいですよね。


私が以前作ったゲームの
「琴葉姉妹とライサント島の伝説」も名前としては似た感じですが、
発想は少し違いました。

というのもライサント島は
琴葉姉妹という既存キャラクターの2次創作ということもあり、
アニメの劇場版みたいな方向で話を作ろうと考えていました。

本編に影響を与えずに様々な事件や出会いが織り交ざる…
みたいなのを作りたいと考えていました。

そこでドラえもんやクレヨンしんちゃんの映画のようなタイトルにしよう!
ということでこのタイトルになりました。

ゲームのタイトルを考え出すと、
参考に他のゲームタイトルを探しがちになりますが
こうした他のジャンルの創作から参考にするのもアリだと思います。


では今作っている
「ロボット少女は夢を見る」はどのように決めたか?

まず主人公は記憶がないのでプレイヤーが名前を決めます。
ですので上記のパターンが使えません。

そこでタイトルをどうしようか悩んだ結果、
有名な小説の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」から影響を受けて
このタイトルになりました。
(といっても私自身、元の小説は読んだことないのですが…)

「夢を見るか?」という疑問形を「夢を見る」という断定に変えた理由は

ロボットが自我を持つお話では
必ずと言っていいほど「ロボットの人権問題」が話題になり、
重めの話になりがちで


(Detroit: Become Human とか)

個人的にそういう重い話ではなく、
ロボットと人が一緒に生活してるのが普通な世界を描きたかったので
「夢を見るか?」という疑問形ではなくロボットも夢を見て当然!
という意味を込めて断定のタイトルにしました。

まあ、夢は夢でも
眠っているときに見る夢と将来の目標としての夢で話が変わり、
ちょっとややこしいのですが…

タイトルとしては簡潔に収まっているので良いのではないかなと思っています。


タイトルのお話いかがでしたか?

個人的にタイトルにこのような思いを込めたのですから、
重いテーマにならないように
ロボットと人間の生活のずれから出るお話や
ロボットと人間の友情や恋愛を描けたらいいなぁと考えています。

そんなタイトルのお話でしたが
ゲームにおける命名は当然、タイトルだけではありません。

人名や地名の命名について書きたいことが色々あるので
次の記事ではその辺りを書きたいと思います。

それでは、また次回!

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