上顎 2023/12/16 18:00

ロボット少女は夢を見る - 制作記その42- 名前の決め方

ロボット少女は夢を見る の42回目の記事は名前の付け方のお話です。

前回の記事はゲームタイトルでしたが
今回はキャラクターや地名の命名についてです。

タイトルに比べると重要度は下がりますが数が必要なので大変です。
今回はそんな命名のお話です。


さてまずは過去作について

私の過去作ライサント島では
島の名前の「ライサント」は「サンライト(太陽の光)」のアナグラムでした。

お話自体が太陽の女神と雨の悪魔のお話だったので、かなり分かりやすくしました。

それに合わせて村に名前も
デヒノ村(日の出)
ウコゴ村(後光)
など太陽や光に関係する名前から決めていました。

お話のコンセプトが決まっているとこの方法は決めやすくて楽です。

この方法で命名にちょっと詰まったり、
元の単語が分かり易すぎて嫌だ…という場合、
ライサント島では2つ以上の単語を繋げたりもしました。

これはキャラクター名ですが

味方サイドに見せかけて裏切りモノだった女性には
「晴れているのに雨が降る」ことを言う狐の嫁入りから
フォックス+ブライド=フォライド

敵組織の幹部…?の敵には
幹部+エリート=カブリート

みたいな命名もよく使いました。


と言った感じで前作は決めていましたが
本作ではどうか?

まずは舞台となる「アストロメア」という街の名前について

これはゲームタイトルに「夢を見る」と付けたので
それ繋がりで悪夢という意味の「ナイトメア」に

上記の夜のネオンの街が星空の様だったので
星の○○という意味の「アストロ」を組み合わせて「アストロメア」です。


さらにゲーム中ではその街をいくつかの地区に区分するのですが
ここは固有の地名ではなく
「商業地区」「港地区」…のような一般的な呼び方にしています。

これはライサント島のような村の名前みたいなのが
覚えにくかったので分かりやすいようにしました。

使える場合と使えない場合がありますが、
名前を付けなくても良いときは名前を付けない方が
作る側にも遊ぶ側にも良い場合もあります。


地名は数も少ないのでそこまで悩みませんでしたが
本ゲームではそれよりもキャラクターの名前が大変でした。

なんせ数が多い
既に50以上のキャラがいてまだ増えますからね。

まずよく使ったのが
先ほどの出したモチーフの単語から持ってくるやり方です。

司会のロボットにコメンタリーから「ターリー」みたいな名付け方です。

しかしこればかりではバリエーションが出ません。
そこで次に使うのがモチーフにしたものの発祥地の言語を使うパターンです。

例えばバレリーナをモチーフにしたロボットがいるのですが、

バレーの発祥地であるイタリアの一般女性の名前から
Aurora…アウローラという名前にしたりもします。

発祥地や起源を探すのは結構楽しいですし、
そこから新しいストーリーを思いついたりもあるので割と重宝します。


命名のお話いかがでしたか?

フィーリングで決めることも多いですが、
きちんと意味を考えてつけるとキャラに愛着も湧きます。

主人公ちゃんにも一応、名前入力でデフォルト名として
「スィン」という名前が付いていたりします。

意味は英語で「薄い、厚みのないやせた、ほっそりした、希薄な」という
ネガティブな意味があります。

これはゴミ捨て場に埋まっていたことや元々戦闘向きではない見た目から
あまり優遇されていない立場を表す意味で付けました。

しかし逆にそんなどん底から勝ち上がって欲しい!という気持ちもあり、
最終的に彼女がどんな結末を迎えるかはプレイヤー次第です。


…というわけで色々な気持ちを込めているので
しっかりと完成させて皆さんが早く遊べるように頑張ります。

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