上顎 2023/12/02 18:00

ロボット少女は夢を見る - 制作記その40- 体験版を調整しよう

ロボット少女は夢を見る の40回目の記事は体験版を作っているときのお話です。

前回の記事でダメージ計算の話をしましたが、
そんなダメージ計算をきちん作った理由の1つがバランス調整です。

どんなにゲームの絵や音楽を丁寧に作っても、
戦闘のバランスがうまく調整できずにプレイヤーを不快にしてしまえば
ゲームの評価は低くなってしまいます。

またバランス調整は戦闘だけではなく、
・手に入るお金や武器、アイテムを上手に配置する
・ゲームを面白くするイベントをまんべんなく配置する
などの調整も必要です。

今回はそんなバランス調整を
前から作っている体験版を作る過程で色々考えさせられたので
その過程とともにまとめてみます。


まず体験版ではゲームの面白い部分を見せることが大切です。
本ゲームで言えば以下の要素

・使い回し無しで多くのキャラクターが出てくることを見せる
パーツカスタマイズで見た目や戦闘バリエーションが増えることを見せる
・特徴的なパラメータである「善悪」が増減するイベントと、
 それによって分岐する要素を見せる
ロボットバトルの大会に出ることが目標なので大会参加も見せたい



これらを1周遊んだら、
自然とプレイヤーがすべて触れられるのが理想です。


そんな感じで見せたい要素をまとめつつ、
まずは一度体験版を作って知り合いに遊んでみてもらいました。

自分1人で完結すればそれが良いのですが
問題点や想定外のプレイを見つけるためには他人にプレイしてもらうのが一番です。

実際に
・画面効果で振動すると文字が揺れて目に良くない
・選択肢によって出会えるキャラが少なくなるケースが割とあった
・戦闘の難易度が低くて手ごたえが少ない
・体験版の期間内にパーツを手に入れてカスタマイズする機会が少ない
・記憶開放画面の操作に一部気付かずに機能をすべて生かしていなかった
etc…

ビックリするくらい問題点が出てきました…

特に自分は
ゲームは気持ちよくプレイしてなんぼと思っているので
難易度は低めにしつつ、強くしたい特定の敵はかなり強めにする。
という難易度調整にしているのですが、
体験版の範囲だとうまく調整できていなかったり、

パーツもお店で購入すればそこそこ揃うようにしていたつもりが
そもそもお店に行くよりも人に会いに行くことを重視して
パーツがあまり揃わなかったり、

とにかく不親切な部分が浮き彫りになり、その修正として

・プレイヤーの選択に関係なく発生する強○イベントを増やす
・強○イベントで戦闘にバリエーションを持たせられる
 装備すると得しかない回復アイテムを手に入れられるようにする
・パラメータに防御力を追加して戦闘にかかる時間を微増して、
 さらに体験版後半の敵は何も考えずにプレイすると勝てないくらいには強くする
  →連続イベントで強いアイテムを入手する
  →お店で装備を整える
  →記憶開放の要素を活用する
 これらの要素を複数組み合わせれば何とか勝てるくらいに調整


他にも周回で試行錯誤できるようにセーブ機能を無くして
ローグライトに遊べるようにしたり、
その代わりにスキップ機能を強化して
設定画面でスキップスピードを上げれるようにしたりしました。


こちらは動画で編集したわけでなく、
ゲーム内でctrlを押すことですべての動作を倍速する機能です。


体験版のお話、いかがでしたか?

この体験版はまだ公開できていませんが、
今現在は不特定多数の方がプレイできる
クオリティの体験版にするためブラシュアップをしています。

目標として
おそらく2月頃に開催されるSteamNextフェスという
発売前のゲームのデモ版を公開するSteam上のイベントを目指しています。

日本語版はほぼできているのですが
翻訳やストアページ作成など作業がまだ残っています…

早く皆様にプレイしていただけるように
今後も鋭意制作していきます!

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