夢見月すぐる 2023/05/08 10:28

第16回 夢見月研究所 人物の三面図とクロッキー

主に、美術の教科書や専門書をどう解釈したらよいのか、の話になります。

人物の三面図を描くときの考察をします。
考え方は、理科の実験にあるロウソクはなぜ燃えるのか?の検証と仮説の立て方の考え方と似ています。

地味で目立たない要素、注目の集まらない話題は省略されてしまう。

研究するとき気をつける所は、話題にならない要素は省略されてしまう点です。
例えば、口コミで手取り13万という話が話題に上がったとき、会社にいる間は光熱費がかからず、会社によっては賄いがでる場合がある。そうすると、2万か3万は生活費として給与に
上乗せされているという可能性があるので、一概には言えないという考察は、
話のテンポが悪くなるので省略されてしまって広まっていました。これは、世間話だけではなく、学問に関しても同じ現象が起こっています。

デッサン、クロッキー、平面構成。言葉だけが一人歩きしている

前回、平面構成の話をしました。平面構成は、なんとなく言葉から伝わると思うのですが、
ではデッサンとクロッキーについてはどうでしょうか。言葉からは何のことか伝わりません。これをどうにかしなければ、行動に起こすこともできません。

手がかりは洞窟の壁画、洞窟の比喩。埴輪の造形。人は何を見ているのか?

人は洞窟に住み、松明の明かりを頼りに物事の投影をみている。
現在はそれを輪郭線で表した「投影からの輪郭線」を見ている。
発展して映画になったり、この見え方は今も変わっていない。




投影は円筒形で表すことができる。円筒形から投影を作ることもできる。



これらを踏まえて、現在の感覚に合わせて解釈すると、
絵は観光地にある記念撮影でつかう顔出しパネルのようなもの、と仮説を立てることができます。その顔出しパネルのことをつくる構想を「透視図」と呼び、
形の取り方を「透視図法」と呼ばれているようです。
そして、その顔出しパネルを簡単に表すことを「平面構成」と呼ばれていて、


その平面構成を詳しく描く方法が「デッサン」と呼ばれていて、

物事を円筒形として捉え、仮の立体物、造形として描く方法が「クロッキー」と呼ばれているようです。

ここまでが今までのまとめです。では、人物の三面図とは何か?


と考えると、見え方、解釈の仕方が変わったのではないでしょうか。
そう、人物の三面図とは、顔出しパネルを3種類つくること、と結論を出すことが出来ます。そのとき、「平面構成」様子を見て、まず「クロッキー」から入り、「デッサン」をして、「平面構成」するという操作になります。この一連の流れを組むことを「論理構成」と言って、学校の授業で主に習うことであり、今回の話は「構造化分析」と呼ばれていて、これは家庭科の授業で習う内容です。

あとがき

正直、過去記事を読み返してみて、言葉遊びになっていて
迷走してるんじゃないかと不安になったけれど、
今回の記事でちゃんとやりたいことが出来ているというのが分かって安心しました。

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