夢見月すぐる 2023/03/17 11:52

第13回 夢見月研究所 色塗りの話 全体は部分より大きい


CV:さとうささら(CeVIO)

知らない、分からないということは恐ろしい事

本題に入る前に、どうして絵の描き方の話をすると結論が出ず、平行線になってしまうのか、という話から。一通り話を聞いたところ、

例え話で考えると、魚の刺身の話で、
港が近い魚市場と内陸部とで比べたら、どうやっても内陸部に輸送するまでに鮮度が落ちてしまう。どうすればよいのか?という話をしたとする。お絵かき講座の人はこの時、漁師の立ち位置で、そこにこうすればいいんじゃないか、と意見を言う人は魚屋の人、という
論理構成で話が進むのに対して、全く関わりのない人が、その他大勢いて、そのうちの何人かが、「魔法で魚を内陸部まで転送させればよい」という意見を言ってしまい、それに納得する人が数千人ほどいる、という状況が絵の描き方の話。ここまでだと笑い話ですむのだけれど、その数千人の中には絵の塾や学校の関係者も混じっているので、笑い事では済まない事態となっている。
だから、活け締めをすればいいだとか、冷凍便や塩漬けにするよいいだとか、そういった意見がたくさん溢れていても、魔法が使えるのになぜそのような原始的な行為をするのか?あの人たちは愚かだ、と受け取られてしまい、世間の人が嘘をついているのだ、という意見が生まれ、どんどん増えていってしまっている。当事者は、どうして絵の描き方がこれだけ世にあふれているのに、何に悩んでいるのだろう、と答えのない疑問を投げかけます。天動説と地動説の関係のようなものです。

これがお絵かき講座で実際に起こっている社会問題です。
※専門家、関係者同士の話し合いをして、関わりの無い人を入れなければこんなことにはならなかった。まず関係者になることが大事。


意見は意見。論点をおさえて、何の話をしているのかを見極める

上記の問題の解決策は各々の判断に任せるとして、何の話をしているのかを見極めなければいけません。色を塗るという話はつかみどころがなく、明確な答えも説明も用意されていないので、非常に困惑すると思います。このことについて今回は考察していきましょう。

全体は部分より大きい

数学には大きくわけて3つの分野があり、幾何学(図形)、商業算術(足し算引き算など)、分析論(確率統計、成分分析など)がありますが、絵を描く時はこの中で幾何学にあたります。そのため、ユークリッド幾何学の原論を意識して考えると、より近い答えが導き出されます。色を塗るときは、「全体は部分より大きい」という考えが重要になってきます。

色は全体を表し、輪郭画は部分を表す

その日見た景色を色で表してみましょう。


何を表しているのかメモもあったほうがいいですね。その人のイメージなので、
実際に見た景色と一致していなくても大丈夫です。

続いて、部分のみを描き出した輪郭画を見ていきましょう。部分としては正しいのですが、何なのか分かりません。これに先ほどの景色を表したように色を塗ってみましょう。

こんな感じです。実際には適した色を選ぶことが難しいので、有志によるカラーセットを活用することをおすすめします。※クリスタの素材ストアでのカラーパレットなど

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