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東横とこの悪魔創作紹介その5

今回は、序列31~40を紹介していきます

フォラス 
序列31位  総裁  長寿と局部が誇張される寿命の悪魔

概要
 フォラスは、ソロモン72柱において序列31位の悪魔である。29の軍団を持つとされている。

容姿
 屈強な男性の姿をしている。偉丈夫と解釈され特にあれがデカい。

能力・解説
 主に人間の寿命を延ばすための賢さを授けてくれる。
召喚者を透明にすると言われているが、これは文献によっては綴りが似ている「無敵化」とされていることが多い。寿命を延ばすという主能力と屈強な男性という姿を参照すると無敵化の方が合っていると言えるだろう。フォラスが与えてくれる力は肉体のみで精神については作用しない。
 他には薬草や宝石の価値・倫理論理についての知識を授け、なくしものを発見してくれる。

デザイン
 デザインはピンクのナース姿。巨乳という所が元ネタに即していると言い張らせて頂きたい。


アスモデウス 
序列32位  王  礼儀にこだわる遊びと色欲の大悪魔


概要
 アスモデウスは、ソロモン72柱において序列32位の悪魔である。
アマイモンの軍団に所属し、72の軍団を持つとされている。熾天使という非常に高い位であった。
 東方の王アマイモンの手下であり、宝物庫の管理を仕事としていることもある。アマイモンの部下の中の筆頭ともいえ、他の誰よりも信頼され、優秀であるとされる。

容姿
 人と牡牛と雄羊という3つの頭を持ち、尻尾は蛇、足いはガチョウのような水かきがあると恐ろしげな外見である。これらは一見統一性のない外見の組み合わせだが、全て貪欲な性にまつわるものとされる。地獄の竜に乗って口から絶えず火を吐き、足には水かきがあり、王冠をかぶり、旗のついた槍を持っているとされる。

 上司のアマイモンにあまりに信頼されているからか、召喚者との間にあったことを
すぐアマイモンに報告する癖があるようだ。「外国で儀式を行うべきである」との文面があり、これはその癖に対する対策として挙げられているように思われる。
これはソロモンがかつて存在したイスラエルのあるヨーロッパ大陸以外で召喚するようにとの意味であろう。
 アマイモンの干渉を避けることは、アスモデウスを扱う上でとても重要である。

能力・解説
 「7つの大罪」の色欲をつかさどる、破壊の大悪魔とされる。
数多くいる悪魔の中でも最も危険な部類といわれている。

 若い女や修道女に取り付いて性欲を暴走させて夫婦の調和を乱すのを得意とする。
並外れた性欲が有名であり、乙女の純潔を汚したり淫乱にしたり美を奪ったりする、徹底的な乙女の敵である。加えて夫の背徳行為を助長したり新婚夫婦を引き離す、夫婦愛の最大の敵なのである。(要するに夫婦の連携を破壊)。まさに乙女の敵という蔑称がよくにあう。
 性に貪欲ではあるが、召喚者にもたらす効果は学問、技術に関するものが多く、召喚者の性欲を満たすことはない。上記の性慾に加えて酒・賭博・演劇・舞踏も好む、遊び好きな性格をもしている。

 聖書の外典『トビト記』ではその悪行とアスモデウスのかつての姿が描写されている。
若い女に取り付いて相手の男を立て続けに殺しているが、最後には天使ラファエルに弱点を見抜かれて、取りついたサラという女性から脱出したところを捕縛されるのであった。この物語を、両者の過去の因縁として説明する説もある。
 外典とはいえ聖書に登場するため、他の多くの悪魔と違い、異教の存在が悪魔化した存在ではないのである。
 1世紀から3世紀ごろに書かれた『ソロモンの誓約』によれば、天使と人間の女性の間に生まれたとされている。そのため人の子であるソロモン王になかなか従わなかったとされている。世界中の人間に悪を芽生えさせ、新婚夫婦に不和を撒き、生娘の美しさを損ない、心を冷え切らせる能力があるという。
 パリの国立図書館には、アスモデウスの宣誓書が残っておりアスモデウスは他の悪魔とは違い現実世界で活動した証拠のある悪魔なのだとされる。

 さらに、ソロモン悪魔の中で唯一ソロモンに対抗した悪魔であり、ソロモン王を口車にのせて指輪を外させることで彼を国から追いやり、一時的に悪魔の王座についたことがあったのである。だがソロモン王の強運には勝てず、食べようとした魚から偶然指輪を得たソロモン王の凱旋によってその王座は終わりを告げたのであった。

 悪魔として召喚された時は、博学でしっかりとした性格だが、こだわりが強く機嫌を損ねると暴れだす。礼儀にうるさくこだわるため、怖がらず礼儀を忘れずにふるまう必要がある。
 礼儀を尽くして気に入られると召喚者に特製の指輪を渡すと言われ、この指輪をハメると上記の遊び好きに関連して賭け事に負けることがなくなると言われる。この指輪は、アスモデウスの天文学・幾何学・数学・力学・地理学・機械学・財宝のありかと多岐にわたる知識もあり、かつて魔術師にとって最も求められた物でもあるため、魔術師を自称する者はこぞってアスモデウスの召喚に明け暮れたという。
 魚を焼いたにおいと水責めに弱いとされている。

デザイン
 デザインは牛の角とヤギの角を合わせ持ち、コウモリの羽とガチョウの足で構成されて
いる、元ネタ通りの動物の要素を合わせ持っている。手に軍旗槍も持っている。服装は牛や羊を飼っている草原の民族という感じのする露出度の低い衣装であり、青で固められている理由は「色欲の色は青」だからである。


ガープ
序列33位  大公であり総裁  グループを作る悪魔らしい姿の悪魔

概要
 ガープは、ソロモン72柱において序列33位の悪魔である。
アマイモンの傘下にあり、66の軍団を持つとされている。かつて能天使の階位にあった。
 「四方の悪魔」の一体にも数えられることがあり、その時は北方か西方を担当するとされる。アスモデウス・べリアル・ベレトとともにソロモン悪魔を率いていたとされる文献もあり、その存在感のわりに大物悪魔と並び表記される書物が多く存在している。

容姿
 2本の角とコウモリの翼を持つ典型的な悪魔の姿をしている。

能力・解説
 レメゲトンの原文に「彼は4柱の偉大にして強大なる王たちの道行きを先導する案内役であるかのように、先振れを務める」とあり、案内の悪魔としての性質を持っている。
 哲学や教養学に長けているほか、相手から好奇心を奪い無知無教養無感覚にすることも
できる。哲学・過去現在未来について完璧に答え、地獄の学者の地位をほしいままにしている。

 召喚者が定めた特定の存在との間の関係を好きにすることができ、愛を芽生えさせたり憎しみ合わせることもできる。これによって自分の好きな人だけのグループをいともたやすく作り出せる。この効果は個人間のみならず国家単位にも及ぶことができるため、転じて平和と戦争を操れるともいえる。そして他の魔術師の使い魔を奪い取ることができる。
 この多芸さに加え召喚者にテレポート能力を与えることもでき、ガープ本人はそれを他の魔術師にとらわれた使い魔を救出するのに使っているとされる。
 太陽が南(正午)にあるときしか召喚できないので使い勝手は良くない。

デザイン
 2本の角と2枚の羽を持つ悪魔のイメージ通りの姿をしているという元ネタ通りだが、それらをピンクにしたデザインにしている。人間関係を操れる能力なのでハートとピンクでそれを表現した。服装は東横とこの世界の制服である。
 

フルフル
序列34位  伯爵  雷雲を操る恋愛の悪魔

概要
 フルフルは、ソロモン72柱において序列34位の悪魔である。
26の軍団を持つとされている。

容姿
 大きな翼と燃える尻尾を持った、胴体だけが人間の牡鹿の姿で現れる。
その時は嘘しかつかない。だが特定の魔法の三角形の中に限っては天使の姿で現れる。
天使の姿の時は、嘘をつかず召喚者の願いを聞いてくれるようになる。

能力・解説
 主に雷の悪魔だとされている。天候を操る力を持っているとされ、特に稲妻・雷鳴・雷雨や突風に嵐といった雷を伴う天気が得意なようである。この気象コントロールという魔術の所持がこの悪魔の最も目立つところであろう。
 他には男女関係の願いをかなえる力があり、結婚やその後の生活などを保障する。恋の障害が現れた時や三角関係になった時もその整理をしてくれ、最終的には召喚者を勝者にしてくれる。特に結婚生活を円滑にしてくれるようである。
 知識については、神学が得意。

デザイン
 雷の能力に合わせて黄色と黄土色の服装で構成されている。鹿の角といびつな羽と尻尾という、元ネタ通りの装飾をしている。恋の能力も持つのでパンツの飲みえるスカートをはいている(意味がない)。


マルコシアス
序列35位  侯爵  正々堂々を好む武闘派悪魔

概要
 マルコシアスは、ソロモン72柱において序列35位の悪魔である。
30の軍団を持つとされている。

容姿
 炎を吐くグリフォンの翼を持った狼である。尻尾は蛇である。剣士の姿をとることもあるが、基本魔獣(モンスター)の姿である。
 名前自体がマーキス(英語で言う侯爵)である。他のソロモン72柱のグレモリーの乗り物だったのが、地位向上によって独立したとされる。

能力・解説
 基本的に誠実な性格でフェアプレーを好む。人間の姿をしているときは優れた戦士の姿となり、きちんと質問にも答えるとされている。翼に「炎の氷柱」を持っており、翼を使って戦闘機のように高速飛行して戦うと言われる。
 この悪魔の用途についてはほとんど解説されていないが、優秀な戦士として召喚者の闘争を助けるとされる。

デザイン
 デザインはエスキモーの服と長靴を装備している。これは「炎の氷柱を持っている」という記述が元ネタにあったため、冬の服装にデザインした。そして背中が羽ではなくジェットなのは、「戦闘機のように」という記述があったためである。4つのケモミミと3つのしっぽはモンスターらしさを出すためにつけくわえた。


ストラス 
序列36位  大公  知識を授ける初心者向け悪魔

概要
 ストラスは、ソロモン72柱において序列36位の悪魔である。
26の軍団を持つとされている。

容姿
 召喚者の命によってどのような姿にでもなれると言われているが、主に王冠を頭に載せた足の長いカラスのような姿になる。フクロウの姿という異説も存在する。

能力・解説
 天文学や植物・宝石の価値・自然に関する知識を完ぺきに授ける。学者のような性質の悪魔であり、邪悪さはあまりない。

デザイン
 デザインは、元が王冠を被ったカラスなので王冠とカラスの羽を持った単純なデザインである。スカートを覆う上層で鳥のしっぽを表現し、シルクハットで王冠の下部を強調している。


フェニックス
序列37位  侯爵  復活能力を誇る元神獣

概要
 フェニックスは、ソロモン72柱において序列37位の悪魔である。
20の軍団を持つとされている。

容姿
 不死鳥(燃え盛る鳥)の姿で現れる。その外見は鷲よりも大きく、首周りは金色で、赤紫色の羽をたなびかせている。常に世界で1匹しかおらず、その血を口にしたものは不老不死となるとされる。

能力・解説
 耳に心地よい子供のような声を持ち、その話す言葉は自然と歌になるというたぐいまれなる才能を持つ、天性の詩人である。
 文芸詞芸に詳しいが、特徴的なのは質問に答えるにしても韻文で応じてくる点である。その会話・話し方の心地よさに取り付かれ、一言も聞き逃すまいと耳を傾け続けると精神崩壊を起こして死んでしまうこともあるといわれるほどである。その聞き心地のいい話し方に耳を傾けるうちに、知らないうちに心が崩壊し死に至るともいわれる厄介な一面がある。黙らせるには人間の姿をとるよう命じなければならないが、人間の姿になると聞き苦しい声になると言われる。召喚者にとってのここら辺の扱いの難しさに悪魔たる一面が見られる。
 慈愛の鳥としても知られ、全ての者が太陽で焼き殺されないのは、フェニックスが太陽の周りを翼広げて飛ぶことで太陽光線の効果を和らげているからだとする説も存在する。

 不死鳥と言われているが、実際の寿命は500年であり、再生を繰り返して生きているのである。自分の死を悟ったフェニックスは、死ぬ予定の場所に小枝や香料を集めて巣を作り、そこで自らを火葬して死ぬ。そしてその中にあるフェニックスの死体から湧いた虫が鳥の姿になりフェニックスとなって再び生きるのである。この死と復活の性質を見て、イエスキリストの化身とする考えもあるようだ。
 悪魔でありながら上記の「キリストの復活」に関与したという噂が立つほどフェニックスは悪魔になってからも元天使としての面影が強く残る特異な存在である。

 不死の命を持つとされるフェニックスは古代の研究者にとっても特に関心の高い存在で
あったらしく、多くの文献にその名を残している。不死というモノのためにフェニックスの知名度はかなり高いものとなっているのは事実であり、純粋な憧れや人類のあくなき欲望を体現しているともいえる存在だといえよう。
 何より普通の人がフェニックスという単語を聞いて初めに思いつくのは悪魔としてではなく幻の鳥としてのフェニックスが先であろう。複雑な生い立ちと様々な解釈により善とも悪ともつかない存在と化したフェニックスなのであった。

デザイン
 ドレス型の派手な服装とドリルヘアーを持つお姫様風味な外見を持つ。羽は背中から生えているわけではなく本体から独立しており、魔力によって飛び回っている。羽は炎なので触れることも切り落とすことも不可能。


アルファス
序列38位  伯爵  人間のもめごとが好きな悪魔

概要
 アルファスは、ソロモン72柱において序列38位の悪魔である。
26の軍団を持つとされている。

容姿
 剣を持ったコウノトリまたは野生の鳩の姿をしている。かすれた声をしている。

能力・解説
 軍団と軍団がぶつかり合う大規模な戦争に関する能力に長けており、その能力は攻防一体である。防御としては街の建設と戦争の準備をし、攻撃としては築いた街・要塞に思いのままに兵器と兵士を配備させることができる点であろう。
 補給分野にも長けて、建物の中を武器や食料でいっぱいにすることもできる。兵士という人員さえ用意できれば、あとはアルファスが何とかしてくれるという、非常に強力なモノなのである。
 建築術の他には敵の聖堂や城壁を破壊する攻撃的能力も持つ。「死と破滅」と戦争を好む残虐的な性格であり、人間を食べることすらある。人々の間に戦争を起こすだけでなく、自らも剣を持って戦争に出かけるというもめごと好きなところもある。

デザイン
 もめ事好き→ハデ好きと解釈して派手な服装にデザインした。赤い蛍光色を基調にしている。鳩+天使の要素でデザインした。


マルファス
序列39位  総裁  腕が立つ薄情な建築家

概要
 マルファスは、ソロモン72柱において序列39位の悪魔である。
40の軍団を持つとされている。

容姿
 カラスの姿をとる。人間になることもできるが、声はしわがれている。宝石のついた服を着ているらしい。

能力・解説
 召喚者の敵の望みや考え行動を読み取る能力を持ちそれを召喚者に伝えてくれる。よい職人の使い魔を与えるともあり、そいつらとともに建築業をするともある。
 原典には「難攻不落の砦や塔を立て、敵の城壁を打ち崩す」という記述があり、アルファスとともにソロモン王の神殿建設を建築家として助けたという伝説もある。
 生贄を必要とするが、生贄を捧げたものを欺くこともあるずるがしこい悪魔。一般的な建築術にも長けており、一般家屋を作ることもできる。
 鳥の姿・建築能力で似通っているが、アルファスが好戦的な戦術家、マルファスが詐欺師な建築家といえよう。

デザイン
 アルファスと比べると地味であり、濃い青色と工事現場のヘルメットの服装である。カラスとはっきり明言されているため人外要素がカラスの羽だけである。


ラウム
序列40位  伯爵  プライドと信頼を壊す鳥型悪魔

概要
 ラウムは、ソロモン72柱において序列40位の悪魔である。
30の軍団を持つとされている。かつては座天使の階位にあった。

容姿
 派手な姿をしたカラスの姿をしているが、召喚者が望むと人間の姿をとる。背の高いやせた体格。

能力・解説
 王宮から財宝を盗むのが得意であり、それを召喚者の望むところに届けてくれる。人の心を操るのも得意で、都市を破壊したり他人の評判を貶め人望を失墜させる。
 相手の心の支え(プライド・自尊心)を壊すことが得意であり、それによって弱った相手の心に付け入ることで対象人物を自分の手中に収めることができるようになる。
 相手が上司であればその権力を・相手が異性ならばその心と体を自分の物に。評判と感情を操る悪魔なのである。

デザイン
 OLに猛禽の羽を加えた姿。タイトスカートで異性をたぶらして相手の心や地位につけ込む人間社会を暗躍する悪女をイメージしている。

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自作ADV「~CROISEMENT~ クワズマ」の紹介

この度、2013年に公開した自作の学園ADVゲームをリメイクしました。
それをこのページで公開したいと思います。
プレイはこちら
パスワードは2453.


ジャンル:学園恋愛アドベンチャー
傾向:一般向け
プレイ時間:1ルート1時間程度
システム
最初からあるもの:セーブ・ロード・スキップ
後から追加されるもの:サウンドテスト・CG集・1つ前の選択肢に戻る
CG数:27枚
ルート数:11+2つ
ボイスはなし

・ゲームの感想は、作者ツイッターに向けてお願いします。
・この作品に出てくるすべて(音楽・背景などの東横とこ製でないものを除く)は、無断転載や二次創作・キャラの盗用転用を許可しています。
・2014年3月17日に修正版を公開しました。
・2020年8月20日にリメイク版を公開しました。


この作品に関する文章(ゲーム内・このテキストファイル含む)・販促物(バナー)や絵・キャラ原案は無断転載しても結構です。

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東横とこの悪魔創作紹介その4

今回は、序列21~30を紹介していきます
ソロモン72柱の悪魔たちの女性化計画があったのだよ東横には


モラクス 
序列21位  伯爵  かつて生贄を求めた王族悪魔

概要
 モラクスは、ソロモン72柱において序列21位の悪魔である。
30の軍団を持つとされている。

容姿
 牛の頭を持ち、玉座に座った人間として描かれる。地獄会議に出席するほどの地位を持つ。名前の由来は「王」であり、バールと同じく神の総称として用いられた単語であったと考えられている。

能力・解説
 かつては人間の子供の生贄をとにかく求め、その子供の血と親の涙を全身に浴びて喜ぶという、悪意たっぷりな解釈のされた異国の神であった。
 イスラエルとエジプトの間にあるシナイ半島で農耕と収穫の神をしていたが、古代中東では生贄の習慣はありふれたものであったにもかかわらず、モラクスは晩年のソロモン王が信仰した異教の一つであることから執拗に取り上げられる。
 そのために生贄を嫌ったユダヤ人やキリスト教の学者の誤解と偏見によって、邪悪な異教であることが強調され、残虐な神そして悪魔とみなされるようになったと言われる。モラクスは聖書のいたるところで批判されており、モラクスはユダヤ教において最も敵視された悪魔であると言える。
 「自分の子を一人たりとも火の中を通らせてモレク神にささげ、あなたの神の名を汚してはならない」「自分の子をモレク神にささげる者は、必ず死刑に処せられる」という強い非難が旧約聖書にあった。新約聖書においても、モレクは異教の神の代表格として扱われている。
 現代ではその元となった資料にも翻訳にも実際に誤解が見られ、生贄という単語は実は単なる捧げもののことであると改めてみられるようになった。上記の生贄も、人間ではなく牡牛の死体を火の中に投げ入れて神の元へ届けるという重要な意味のある儀式であったとも。
 悪魔としてのモラクスは上記の誤解はなく、非常に賢くて解剖学に教養学、薬草と宝石の効能にも詳しくなっている。天使と悪魔の戦争においては戦士として大きな戦果を残した。その戦いにおいてはあのガブリエルと交戦し敗北するも、マルコシアスとともにしんがりを務めた勇敢な戦士であった。だが上記の生贄を求める悪意ある性質が後世で混ざり、「天で戦った者の中で最も獰猛」だとされることもある。

 ちなみに地獄を意味する「ゲヘナ」は、モラクス信仰が廃れた時代になってそのご神体がゴミ置き場になりその処理のためにを燃やすとき、その燃やしているところから悪臭がするのを見て人々が地獄を連想したのを、その燃やした地方「ヒンノムの谷→ゲ・ヒンノム」からゲヘナとなったとされている。

デザイン
 大人用のスクール水着に白衣を羽織ったエッチな服装をしている。
牛型悪魔なので牛の角とともにウシチチを強調しているデザインなのである。


イポス
序列22位  大公  勇気と大胆を司る地獄検事

概要
 イポスは、ソロモン72柱において序列22位の悪魔である。
36の軍団を持つとされている。

容姿
 ライオンの頭・ガチョウの足・うさぎの尻尾を持つ天使の姿で現れる。
ライオンは豪胆さを、ガチョウ・ウサギは体・頭の速さを表しているとされる。

能力・解説
 過去現在未来におけるあらゆる知識を持つ。
召喚者に対しては勇気と豪胆さを与えてくれ、それによって才気あふれる優秀な人物にしてくれる。この悪魔の持つ行動力・優れた発想力によって、仕事ができなかったり状況が行き詰った時に頼ると効果的である。
 天使と悪魔の戦争においては参謀を担当し、「滑り草」を考案してミカエルを驚かせた経歴がある。
 能力としては、鉱石や植物の知識があり、地獄では検事を務めている以外に詳しい記述はない。

デザイン
 元ネタには外見に関する多くの動物要素があるが、その中からほかの悪魔にはあまり見られないウサギを主として、天使の羽を付けた兎型悪魔としてデザインした。服装は高位の為政者が着るロングコートを選んだ。ロングコートとロリを合わせたデザインである。


アイム
序列23位  公爵  最適環境を提供する放火魔

概要
 アイムは、ソロモン72柱において序列23位の悪魔である。
地獄の26の軍団を持つとされている。

容姿
 美しい男性の体に、3つの頭が並ぶ姿で登場する。
人間の頭・蛇・猫の頭があるとされる。人間の頭となる部分には額に星が二つ描かれている。蛇の背中に乗っており、その手には松明がある。

能力・解説
 手に持った松明で街や城を放火して回る火事の悪魔としての要素が強いが、召喚者の持つ実力を最大限に発揮できる環境・知恵を常に提供してくれる悪魔でもある。とにかく燃やして回るため「火炎公」「破壊公」と呼ばれる。人々をだますことを得意としており、よく召喚者にも嘘をつく。つまり呪術としては相手に火難を与えるということだ。燃え上がる松明と猫の頭はエジプトの神だった名残とされる。古代エジプトは猫を崇拝したことで有名だからである。

デザイン
 デザインは一本の長いスリットの入った中華風の服装に腰に巻き付けた蛇と、棒状に改造した松明に猫耳のついたサンバイザーである。このサンバイザーによって、煙や日の中でも視界が遮られることはない。


ネビロス 
序列24位  侯爵  栄光を取り戻すツル型悪魔

概要
 ネビロスは、ソロモン72柱において序列24位の悪魔である。19の軍団を持つとされている。

容姿
 3つの頭を持つ黒い鶴の姿を持つ。3つの頭という共通点からケルベロスと同一視されることもある。

能力・解説
 召喚されると魔法陣の周りを跳びながら、人間に対してはしわがれた声で芸術や自然科学・美術を教え、特に修辞学に長けている。どうやってかは分からないが、失われた地位や名誉を取り戻すこともできるとされる、名誉・権利の回復と大いに結び付けられる悪魔である。死者の魂を呼び寄せて質問する「降霊術」において、魔界では右に出る者はいないといわれている実力者である。
 『大奥義書』に似た名前(または同一名)の悪魔が上級6悪魔(精霊)の1体として存在しており、この悪魔とその悪魔が別である説が採用されている場合、この悪魔はナベリウスと呼ばれる事が多い、そしてその上級悪魔(精霊)ネビロスの配下だとされる。


デザイン
 3つの首を持つ鶴という元ネタだが、その元ネタに沿うためにおだんごヘアーで3つ首を表現している。黒い髪と黒い服で真っ黒の鶴という元ネタを表現している。鳥の足を表すためスリットの長さは短くしている。


グラシャラボラス 
序列25位  伯爵  殺人を統べる犬型悪魔

概要
 グラシャラボラスは、ソロモン72柱において序列25位の悪魔である。
36の軍団を持つとされている。

容姿
 有翼の子犬の姿をしている。カークリノラースという全く別の名前で紹介されることもある。

能力・解説
 人間を殺人に駆り立てる悪魔である。
可愛い外見とは裏腹に「流血と殺戮の元締め」「屠殺者の総統」の異名を持つ、悪魔の中でも特に殺人に秀でている。召喚者の指示通りに対象を殺人するが、時に召喚者に殺人をそそのかすことがある。
 知識については芸術・科学・過去・未来について語ることができる。人間間に友情を
芽生えさせる能力もある。人間をステルスにすることも可能だと記述されている。

デザイン
 元ネタ通り、羽の生えた犬でデザインしている。白い犬を基調としている。
暗殺に向いた軽装と、特徴のある2つの短剣でアサシン風味にしている。


ブネ 
序列26位  公爵  死体を守る3つ首の竜型悪魔

概要
 ブネは、ソロモン72柱において序列26位の悪魔である。
30の軍団を持つとされている。

容姿
 人間・犬・鳥の頭を持つドラゴンの姿をしている銀色の爪とヒスイの鱗を持つ。

能力・解説
 召喚者に対して愛想がよく、高く美しい声で話し、質問に正しく答える。『地獄の辞典』ではその美声を披露せずジェスチャーで応じるともある。召喚者に富を授け、賢くすることもできたり、会話術と人を殺す呪文を授けることもできる。自分の召喚者をきれいに飾り立てたり雄弁にして自慢するらしい。
 死体の安置場所を変えたり魂を集めることのできる降霊術師である。墓の下にある死体を操ることもできる。ヨーロッパでは火葬ではなく土葬が一般的であったため、遺体に飾り付けられた高価な装飾品を狙う「墓荒らし」が後を絶たなかった。つまり死体の安置場所を変えるということは、墓を掘らなくてもその宝が手に入ったり、遺体と宝を守ることもできると解釈できる。
 配下の悪魔たちを墓の上に集める能力もあるとされる。ブネの直属の部下はブニと呼ばれている。

デザイン
 デザインは、元ネタの3つの首である犬・鳥・人間を背中から生えた首と本人で表している。ヒスイ色で固めたベレー帽と3重の断層スカートが特徴的だが、それはヒスイの鱗という記述を参考にしているだけであまり元ネタに即してはいない。ドラゴンを人間で表すのは無理があったようだ。


ロノウェ
序列27位  侯爵  多国籍交流を助ける怪物悪魔

 ロノウェは、ソロモン72柱において序列27位の悪魔である。
19の軍団を持つとされている。

容姿
 どのような姿で現れるのかはわかっていない。単に怪物的とされているのみである。
『地獄の辞典』ではイラストが付いており、小さな子鬼のような姿をしている。

能力・解説
 教えることを得意としており、語学・魔術用語を教える召喚者の良い教師となりえる。特に外国語会話を流ちょうなモノとし、それをもって多くの友人や敵対者からの信愛を与えてくれる。

デザイン
 デザインは下半身が影のチアガールである。元ネタの怪物がどのような怪物かが言及されていないため勝手に下半身を影にした。


ベリス 
序列28位  公爵  赤ぞろえの嘘つき悪魔

概要
 ベリスは、ソロモン72柱において序列28位の悪魔である。
26の軍団を持つとされている。

容姿
 赤い馬に赤い服を身につけて金の王冠を被った兵士の姿で現れる。
顔には古傷が走っている。

能力・解説
 「残虐公」の異名を持つ悪魔である。性格は残忍で虐殺と○問を楽しむ。表裏ある性格として知られるうそつきの悪魔の代表ともされる。
 野望を持つ者に社会的地位を授け、人間社会での信頼を得させそれを不動にする力も持つ。これによって失われかけたプライドや信用を取り戻すことができる。
 金属を金に変えることができることから錬金術師に崇拝される。
現代訳するならば、金銭絡みの仕事を持つ召喚者を助けるのが得意であり、それについて
素晴らしい金運が約束される。
 過去現在未来について真実を語ることができるが、基本は非常に嘘つきなので、ソロモン悪魔序列13位のベレトに対して使うもの同じ魔法の指輪をはめるなど対策をしないと
必ず「嘘をつく」という記述が必ず見られる。

デザイン
 元ネタの通り、王冠を被った赤揃えの戦士の姿である。顔の古傷は片目であることで
表現している。


アスタロト 
序列29位  公爵  毒まみれな悪魔界の実力者

概要
 アスタロトは、ソロモン72柱において序列29位の悪魔である。
「サタンを支える四天王の1体」ともされることがある。40の軍団を持つとされている。「地獄の大公」と呼ばれ、西方を支配する悪魔ともいわれる。その影響力の大きさから、悪魔関係のお話や書籍には必ずと言ってもいいほど出番がある。
 地獄の大公爵とも主計長官ともいわれるほどの高い地位を持っている、地獄有数の実力者である。7大悪魔の「怠惰」に位置づけられることもある。

容姿
 ドラゴンのような地獄の獣に乗って、右手に毒蛇を持った有害な天使の姿をしている。黒づくめが特徴であり天使の姿とはいえ翼の色も黒くなっている典型的な堕天使である。

 元は異国であるカナンの地の豊穣女神アスタルテやメソポタミアの女神イシュタルである。だが元が女性であるにも関わらずアスタロトは大抵男性の姿とされる。元ネタである
アスタルテが美をつかさどっている(あの美の女神アプロディテと根源が同じともいわれる)ため、美しい天使とも美男子としても描かれている文献も少なくない。むしろこっちの方が原型に従っていると言えるだろう。かつては三日月の角をいただいた天の女神だったのである。だがその嫉妬心がすさまじく、人間の英雄に対する失恋をきっかけに大災害を起こした側面があったため、そこが悪魔アスタロトにも引き継がれている。
 元が豊穣女神だったために、性に関しては寛容であった。特にアスタルテは性愛・生殖をつかさどっており、神殿の性交を良しとする文化を持っていたために、それを厳しく禁じるユダヤ教・キリスト教徒によって汚らわしく醜い外見にされ悪魔とされたのである。

 『大奥義書』においては、なんとルシファー・ベルゼブブと並ぶ3大支配悪魔のナンバー3として悪魔界を支配しているとされている。、同書においては3大支配悪魔の下に上級6悪魔がおり、そのうち1体(ルキフグス)の配下にバールがいるということになりソロモン悪魔の筆頭がソロモン悪魔の1体であるアスタロトの下(ルキフグスの下)というなんとも複雑な権力構成が出来上がる。

能力・解説
 アスタロトを語るうえで重要なのは、その有害な毒息の存在である。
アスタロトの出す息は悪臭有毒で耐えがたいモノであり、不用意に傍に近づかないようにと様々な文献で注意を促されるほどである。
 悪臭を防ぐ魔法の銀の指輪を鼻の下に近づけるのが賢明な対策法としてよく取り上げられる。これがないとアスタロトの前には立つことすらできず、これをしたとしてもさらに五芒星や水晶など魔よけのついた装飾品を身に着けて召喚に臨む必要があるとされている。

 召喚さえできれば過去と未来を見通す・あらゆる秘密に精通する・天使の創造からその過ちそして失墜の経緯など、溢れるほどの諸学問(文法・論理学・修辞学・算数・幾何学・天文学・音楽・歴史)や技術といったものを快く授けてくれる。「隠されたものの管理人」とまで言われるほどの広い知識を持っている。ルシファーとともに天使たちが堕天した時のことも詳しく物語ってくれる、天使にも詳しい悪魔である。
 アスタロトは話好きであり、これらの知識は快く自らおしゃべりしてくれる。なんでも隠さずにしゃべるため、知らなかった方がよかったと後悔することがあるのが、欠点といえば欠点である。
 その博識ぶりからは想像できないほどの怠け癖を持っており、人間にその怠惰を強○することを求め、ともにだらだらを楽しむ一面もある。非常に博学だが怠惰で自由な性格をしている。その怠惰な性格から、7大罪の怠惰におかれることもある。

 ただ自分の今の立場には不満があるようであり、「私は天使時代の反乱には参加していない。だから悪魔である現状は理不尽である」ことのアピールはおしゃべりの際には絶対忘れない。存在感のデカい悪魔だが、事実アスタロトが反乱に加わった証拠は存在していない。アスタロトは純粋に天界に戻りたがっている悪魔のうちの一体である。

デザイン
 天使の羽と悪魔の羽の合わせて4枚の翼を持つことで、天使の姿と乗っているとされるドラゴンのような生物の両方を表現している。この小柄な体格に似合わない大きな悪魔の羽と頭部のツノ以外は花飾りだったり緑の園児服だったりとロリ表現全開なアスタ"ロリ"なデザインである。


フォルネウス
序列30位  侯爵  姿だけ魚のカリスマ姓名判断師

概要
 フォルネウスは、ソロモン72柱において序列30位の悪魔である。
29の軍団を持つとされている。その中には座天使や天使の階位にあった者の
集団もいる。

容姿
 巨大な海の怪物の姿で現れる。強い眼光と宝石でできた鱗に覆われた銀色の鮫ともいわれる。たまに水死体を抱えて登場する。

能力・解説
 召喚者にすぐれた演説力を与え、外国語を堪能にする能力を持つ。これによって指導者たるカリスマ的素質を持つことができる。そして姓名判断師の面もあり、人間にいい名を与えることもできる。
 味方や敵に好意を芽生えさせ、望む絆を与えることもできる、呉越同舟という言葉が似合う悪魔である。特に敵を作りやすい人にとっては強力な味方となるであろう。

デザイン
 左手にサメの歯をはめて武器にしている、サメ型の悪魔。衣装は銀がメインカラーである。サメの姿だが水の能力はない。

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東横とこの悪魔創作紹介その3

今回はソロモン悪魔序列11~20を紹介します。
アイデア持って行っていいぞ~



グシオン 
序列11位  公爵  ほんわかサル型悪魔

概要
 グシオンは、ソロモン72柱において序列11位の悪魔である。
40の軍団を持つとされている。

容姿
 ゼノフィルスに似た姿をしているとされているが、そのゼノフィルスが何なのかがわかっていない。文献においてはしばしばムササビともヒヒのような姿だとも解釈されている。薄紫の長いローブを着た男性の姿をしている。
 実際に召喚したとされる人の証言によれば、青い頭をした奇妙な生物だったと
いう発言が残っている。

能力・解説
 知識に優れた魔神であり、召喚者には過去現在未来についてのあらゆる質問に答える。
そして敵意の修繕をしたり誰にでも高い地位を与える。
 特有のなごみの能力を持って場を和らげ、それを持って召喚者に地位と名誉を授けるという。知識・地位・名誉・人間関係を満たしてくれ、それによって召喚者の成績を上げてくれるので、現代社会においてとても魅力的な悪魔である。
 だが口が下手なのでその意を解するには努力が必要とも書かれている。

デザイン
 諸説ある「ゼノフィルス」をサルと解釈したためサル型の悪魔とした。そのため如意棒を意識した武器を持たせている。薄紫の長いローブ問記述があるため紫が基調である。
知識に優れたタイプの悪魔なので魔女っ娘の外見としてある。


シトリー 
序列12位  大公  性欲に特化した最強の淫乱悪魔

概要
 シトリーは、ソロモン72柱において序列12位の悪魔である。
60の軍団を持つとされている。

容姿
 グリフォンの翼と豹の頭を持つ姿をしている。召喚者が命じると美しい人間の姿となる。

能力・解説
 この悪魔は印章を几帳面にしっかり描かないといけないとされており、それゆえ長年の
経験を積んだ術師にしか召喚できない難易度の高い悪魔とされている
 召喚者の異性に関する情熱を駆り立て、相手の異性が全裸になった姿を召喚者に見せる・または全裸の姿で召喚者の前に差し出すことができる。相手が目の前に居れば、ともに自ら裸になるよう仕向けることもできる。
 軽いところでは、片思いの相手にアプローチをかけたいときにいろいろと有利にしてくれると言えよう。
 「地獄の辞典」では、その能力を応用して女性の秘密を暴いて喜ぶともされている。
そしてのちに女を社会的破滅に追いやるという点が追加協調された。要するに女を破滅させる悪魔なのである。

デザイン
 ピンクのハイレグとピンクの髪で淫乱さを引き出し、翼の生えた獅子ということで
豹の手足と悪魔の羽を付けている。地位も高いので頭部にティアラを付けている。


ベレト 
序列13位  王  怒り狂う恐るべき王

概要
 ベレトは、ソロモン72柱において序列13位の悪魔である。
能天使の地位にあり85の軍団を持つとされている。

容姿
 青ざめた馬に乗った、威厳のある王の姿をしている。
召喚されるとトランペットなどの楽器を持つ音楽隊を引き連れて現れ、その音楽の中から現れる。『地獄の事典』ではホルンを吹く猫として書かれているが、文章で言及はされていない。

能力・解説
 男女間の愛情をかきたて、召喚者が意中の異性を手にするまで
男女の愛を活性化させ欲望を満たすことができる。
 人間界が大嫌いであり、呼び出されることを極端に嫌う。そのため召喚するのはソロモン悪魔の中でも特に困難であるとされる。いつも怒っているため、まずその激怒に耐えなければならない。

 いつも不機嫌でありいつも口から火を吐きだしているため、左手の中指に土星の守りを秘めた銀の指輪をはめ、それを常に自分の顔に押し当てたままにし、ハシバミの小枝で専用の「魔法の三角形」を用意し、その中にワインを置き、王族に対するように恭しく接するなどという厳しい条件をクリアしないと扱うことができない。その条件をクリアしたとしても、召喚者によっては出てこないことがあり、その場合は召喚者をバカにしているか無能だと評価しているとされる。
 他には、その銀の指輪をベレトに定期的に示す、ベレトの外見をほめる、王の階級を持つ他の魔神たちへの尊敬の意を示すことも重要である。魔界を好む彼は、他の王の階級を持つ魔神を兄弟だと思っているところがあるため、そういうところを気にするのである。
さらに召喚中も、召喚に使った指輪をちらつかせることを忘れてはならない。そうしないと召喚者に対して嘘ばかりつき、召喚者のみならずあたり一面を焼き尽くすほど暴走する。しかし召喚条件をクリアすれば召喚者の望んだ男女の間に必ず愛を芽生えさせる。
 この悪魔だけ妙に危険に対する対処法が確立しているが、それほど危険な悪魔だという
ことである。

デザイン
 怒り狂う悪魔大王というイメージなので、禍々しい青紫と赤紫を大いに取り入れた衣装にした。ホルンを吹く猫のイメージでラッパを衛星のように周りに浮遊させ、猫の耳に獣っぽい髪形にしている。土星と縁があるので頭に土星の飾りを付けている。


レライエ 
序列14位  侯爵  競い好きの弓兵悪魔

概要
 レライエは、ソロモン72柱において序列14位の悪魔である。
30の軍団を持つとされている。

容姿
 緑の服を着たきれいな狩人の姿で出現する。弓を持ち、背中には矢筒が付けられている。

能力・解説
 持っている弓矢で傷つけた箇所を膿化させて、犠牲者を苦しめる能力を持つ。これは傷の具合をコントロールできるとも解釈され、味方にすれば傷の進行を止めることができるともされている。
 他には戦争や競争・合戦や論争を引き起こす能力も持っている、勝負オタクな一面がある。勝負好きなためあらゆるスポーツに通じており、その力を召喚者に与えてくれる。
特に記録関連の競技においてその真価を発揮してくれるだろう。

デザイン
 史実通り緑色が基調の狩人。バルバトスでそれをしなかったためこの悪魔に
そのイメージを凝縮させた。


エリゴス 
序列15位  公爵  騎兵槍を持つ戦争の悪魔

概要
 エリゴスは、ソロモン72柱において序列15位の悪魔である。
60の軍団を持つとされている。

容姿
 馬に乗った立派な騎士の姿をしている。手には軍旗のついた騎兵槍(ランス)を持っている。もう一つの手には笏か蛇か木製の楽器を持っている。原典の『蛇』と訳される部分は、蛇の形をした管楽器の誤訳とされる説もあり、そちらに訳したほうが自然であろう。
その外見に悪魔らしさが全くないためか、コウモリの翼が付け足されたこともある。

能力・解説
 隠されたものの発見、戦闘における未来予知能力がある。
この能力で戦争の結果や戦場で出会う敵、倒すべき敵を召喚者に伝えることができる。
軍事面で人間を助ける戦争のエキスパートである。
 他にも召喚者が地位の高い人間から愛されるようにもなれる。相性の悪い上司の力を
借りたいときに頼りになってくれるのである。
 まとめると甘い愛と勇壮な戦いを人間にもたらす悪魔である。

デザイン
 鎧を身につけた騎士の姿をしている。コウモリの羽とマントによってより大きく見せるようになっている。


ゼパル 
序列16位  侯爵  赤くて屈強な男性専用悪魔

概要
 ゼパルは、ソロモン72柱において序列16位の悪魔である。
26の軍団を持つとされている。

容姿
 赤い服と鎧をつけた戦士の姿。

能力・解説
 女性に対して特定の男性を愛するように操ったり、望まぬ子どもができないよう対象の女性を妊娠させないようにするといった召喚者を男性に限った能力を持つ。
 これは、王家に子供を作らせないことによって後継者争いを起こさせるという意味では驚異的である。この特定の女性とは、既婚者であっても有効である。
 用が済んだら相手のその気をなくさせる後始末能力もある。戦士の外見でありながら戦いには関係ない能力である。

デザイン
 大斧を持った、見た目は戦士タイプな悪魔。服装は筆者の小学校の冬服を赤にしてかわいらしくしたものである。


ボティス
序列17位  総裁  離合集散を指揮するヘビ型悪魔

概要
 ボティスは、ソロモン72柱において序列17位の悪魔である。
60の軍団を持つとされている。

容姿
 醜い大蛇の姿で現れるが、命じられれば2本の角と牙を持つ光輝く鋭利な刀を手にする
人間の姿になる。その刀には毒がぬられているとされている。
ソロモン悪魔の中でも特に強く蛇と結び付けられている悪魔である。

能力・解説
 過去と未来のあらゆることを教え、友人や恋人同士の争いも仲裁する。
しかしその争いの仲裁の効果は一時的にしか続かないとされる。
姿以外は非個性的な存在である。仲間と敵を同じ数だけ持つとされている。

デザイン
 シスターの服を着ていること以外は元ネタと同じく2本の牙と角を持つ毒蛇で
デザインされている。


バティン
序列18位  公爵  悪魔界で一番優しい騎士型悪魔

概要
 バティンは、ソロモン72柱において序列18位の悪魔である。
30の軍団を持つとされている。

容姿
 青い馬に乗った、蛇の尻尾を持つ屈強な男性の姿で現れる。

能力・解説
 薬草と宝石についての深い知識を持つ。
地獄の世界では素早さと愛想の良さでは右に出る者はいないと言われている。特に愛想の良さはソロモン悪魔で一番であり、その治療能力もあって召喚者にとって最も優しい悪魔である。「人間を一瞬である国からある国まで移動させる」とあることからテレポート能力も持っているとされる。
 ルシファーの側近幹部の一人であり、普段は地獄の業火の底にいるという。バールが農耕神だったころは彼に仕えていた経歴があり、その下でも治療活動をしていたといわれる。

デザイン
 元ネタで屈強な体格と優しい性格で知られているため、体格のいい優しい女の子に
デザインしようとした。
 藍色でひらひらの多いメイド服に紺のタイツに地球を模した頭部のティアラで構成されている。メイドの姿なのはその方が優しさ・ルシファーに仕えていたという点が強調されると思ったからである。


ザレオス 
序列19位  公爵  酒豪で大人しい怪力悪魔

概要
 ザレオスは、ソロモン72柱において序列19位の悪魔である。
30の軍団を持つとされている。

容姿
 ワニにまたがり公爵の冠を被ったいかめしい戦士の姿で静かに現れる。その外見に似合わずほとんど戦わない大人しい性格。右手に盾・左手に槍を持つという、左利きの姿がよく知られる悪魔である。

能力・解説
 男女を相思相愛にする能力を持ち、男女両方に同時に影響を及ぼす能力を持つ。
女性が男性を求めるときに召喚するほうがより効果的な使い方だとされており、女性向けの悪魔だと言われている。
 「怪腕公」の異名とは裏腹に好戦的とは正反対の温和な性格。大人しく酒を飲んでばかりともされ、召喚者がやばくなった時に仕方なく戦うと言われている。

デザイン
 ワニに乗っているという点に注目してワニ型の悪魔にした。盾と槍を持って戦うために
緑のドレスを軽量化して着ているデザインにした。元の挿絵通り左利きの戦士である。


プルソン 
序列20位  王  トランペットを吹き鳴らす者

概要
 プルソンは、ソロモン72柱において序列20位の悪魔である。
22の軍団を持つとされ、その中には力天使・座天使の地位にある者もいる。

容姿
 ライオンの顔を持つ美男子の姿。手にはトランペットまたは残忍な蛇を持ち、クマに乗って現れる。悪魔らしい奇妙な外見であるが、元ネタ「レメゲトン」にはわざわざ「醜くない」と念を押されている。その時代に合った衣装で登場するともいわれている。

能力・解説
 召喚された時には大きなトランペットが鳴り響きながら登場する。
 隠されたものを知り、宝物のありかを見つけ、知識は過去現在未来の出来事を召喚者に告げ、地上のことや神の事・世界の創造についてを知っている。時に作曲・音楽技術を授けることもある。動きは軽やかだと言われている。

デザイン
 オレンジを基調とした服を着ているが、実際は召喚された時代や場所によって変えているためこの姿は仮の衣装である。ラッパを持って獅子に乗っているので、ラッパを持った獅子の悪魔でデザインされている。

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東横とこの悪魔創作紹介その2

悪魔ちゃん紹介その1では、概要ばかりで紹介できていなかったので、ここではソロモン悪魔序列3~10を紹介します。
けっこう重要で説明の長くなる悪魔がそろっています。


ヴァサゴ 
序列3位  大公  特徴のない善の悪魔

概要
 ヴァサゴは、ソロモン72柱において序列3位の悪魔である。
26の軍団を持つとされている。

容姿
 「アガレスと同じ姿をしている・同質である」と明記されていることから、似たような姿で描かれることが多い。それ以外の姿についての詳しい記述はない。
少なくとも能力はアガレスと全く違うため、これは外見や支配領域のことである可能性もある。また、アガレスの別の側面が別の悪魔として独り歩きしてこの悪魔となった可能性もある。

能力・解説
 性格は温厚。善の性質がある悪魔である。
過去と未来について語り、なくしたものや隠された物を発見する。
また、偶然が重なって召喚者のなくしものだけでなく知識や情報を発見することもできる。悪魔なのに温厚な性格のため、召喚者にとっては扱いやすい悪魔だとされている。
 『悪魔の偽王国』にない悪魔4体のうちの1体である(他はセーレ・ダンダリオン・アンドロマリウス)。

デザイン
 元ネタで善の性質があるので白ピンクを基調とし、アガレスと同質ともあるから茶色も
持たせた色合いとしている。
 アガレスで持たせることのできなかったワニ・カラスを被り物にあしらい、服装は女賢者のイメージで作成している。


ガミジン 
序列4位  侯爵  死者とコネクトする魔術師

概要
 ガミジンは、ソロモン72柱において序列4位の悪魔である。
30の地獄の軍団を持つとされている。

容姿
 小型の馬かロバの姿で現れるが、人間の姿にもなれる。サミギナという全く違う別称もある。

能力・解説
 しわがれた声で古今東西の教養学を教える。
様々なジャンルの知識を得たいときに向いている悪魔であり、召喚すると広く深い知識を
得られる。特に詳しいのは死後の世界についてである。罪に染まったまま死んだ者や溺死した人間について語り、生き返すこともできるとされる。特に海で死んだ人を呼ぶことを
得意とする。
 用途として「こっくりさんの前に召喚しておき、儀式の精度を高める」「ガミジンの召喚に使った護符を枕に敷いて寝ると夢の中で故人に会える」とある。ヨーロッパにもこっくりさん似た「ヴィジャ盤」というものがあるため、日本でなくても役に立つ。そして夢の中で死者と再会できる能力も持つ。
 いったん呼び出されたら仕事をするまでしっかりと召喚者のもとに居続けるという責任感ある性格をしている。

デザイン
 緑を基調とした軽装の魔女っ娘の姿でデザインされている。馬の耳はそのままで、
スカートの内部からひらひらしている布で馬のしっぽを再現している。



マルバス
序列5位  総裁  近代技術を知る獅子悪魔

概要
 マルバスは、ソロモン72柱において序列5位の悪魔である。
36の軍団を持つとされている。

容姿
 黒いたてがみ血だらけの顔の大きな獅子の姿をしているが、命じられれば人間の姿にもなれる。人間の時は金の肌に黒髪の外見をしている。

能力・解説
 隠されたものや秘められたことについて真実を語るが、特徴的なのは病気を与えることも治すこともできるところである。さらに機械技術に通じており、それについて大いなる知恵と知識を持っている。
 他には敵の急所や秘めたる秘密を探ることが可能である。しかし機嫌を損ねると召喚者を動物に変える危険なところもある。
 召喚されたら「汝の望みを述べよ」という決まり文句を必ず召喚者にいうとされている。

デザイン
 元ネタの通り金の肌を持っており、それを強調するようにダークな青色のワンピースを
身に着けている。
機械に詳しいことを強調して工具を持ったりネジを頭に刺したりしている。



ヴァレフォル 
序列6位  公爵  盗賊に愛されるロバ型悪魔

概要
 ヴァレフォルは、ソロモン72柱において序列6位の悪魔である。
10の軍団を持つとされている。

容姿
 唸り声をあげるロバの頭をした獅子の姿をしている。
ライオンの頭とガチョウの足と兎の尻尾を持った姿という説もある。
命じられると白い鞭を持った黒い肌の男性の姿にもなる。

能力・解説
 盗みの達人とされており、盗賊と強く結びつけられる悪魔である。
「盗賊と関連性の強い悪魔」「絞首台に送るまで盗賊どもと親しく交わる」と紹介されている。この記述については、召喚者が死ぬまで仕えてくれると解釈でき、召喚者の良い使い魔になることが強調されている。
 雑事もこなしてくれるという召喚者にとって都合のいい能力・性格をしているが、デメリットとして召喚者に対して盗みを働くよう唆すこともある(盗みの才気・勇気を与えるともとれる)。
 魔法の薬の作り方も教えてくれるようである。それに関連してか、ヴァレフォルを他人に送り付けて病気にしたり、逆に恩恵を与える使い方も紹介されている。ただし便利すぎて召喚者自身の成長を阻害するというリスクも警告されている。
 召喚者は召喚リソース(紋章など)を盗まれないように。

デザイン
 盗賊でロバの悪魔なのでそのままデザインされている。迷彩色として緑色系にした。


アモン 
序列7位  侯爵  任侠溢れる地獄の人気者

概要
 アモンは、ソロモン72柱において序列7位の悪魔である。
40の軍団を持つとされている。「四方の悪魔」の中の「北の魔王」と称される文献もある。7大悪魔の憤怒に位置づけられることもある。

容姿
 狼をベースに蛇の尻尾を持つことが知られているが、フクロウの頭と犬の牙を持つ
男性の姿ともいわれる。どの説にも頭部が大きいという共通点があり、それによって相手に威圧感を与えるとされている。
 口から炎をはくことから「炎の侯爵」といわれることもある。名前の由来は「不可解な者」「隠されたる者」という意味があり、知名度の割に謎の多い悪魔でもある。
フクロウの頭という要素から、エジプトの神の一柱が悪魔にされたという説もある。
アマイモンと同一であるという説がある。

能力・解説
 地獄において権勢を誇る偉大にして最強の侯爵。ソロモン72柱の中では最強レベルの肉体と意志を持つと言われている。彼と正面から戦えるのはルシファー・ベルゼブブなどごく一部しかいないとされるなど、その強さが際立つ悪魔である。知識においては愛の知識を教えるという点が優れている。

 主な能力としては、恋人や友人間の争いを仲裁するという能力を持つ。このため友人と気まずくなったらアモンを呼び出すとよいとされている。よき仲裁者として、敵対心や自分のことを嫌う相手の気持ちを鎮めて良好な関係に持ち込める。
一方で敵対心をあおることも可能であり、縁を切りたいときにも役に立つ。人情の機敏に詳しい悪魔だ。この文章の前には気が向けばという一言が加えられているため、悪魔らしく必ずという訳にはいかないようである。

 アモンは悪魔には珍しく侠気(弱いものを助けようとする、いわゆる男気)を持っている。地獄で争い事もめごとが起こったらアモンの出番といわれるほどである。弱い者が嫌いと悪魔らしいことを言いながら最終的には助けるという、とらえようによってはツンデレ悪魔である。
 この義理堅い性質によって、ルシファーの神への反乱に際しては真っ先に軍団を編成して彼を助けに向かったと言われている。ルシファーが負けた時、彼とともに自ら堕天したが、アモンは彼を恨むことなく今でも慕っていると言われる。
 その威圧的な外見に似合わず詩(うた)も得意。かつての主ソロモン王にも認められたと言われ、この時の詩は「旧約聖書」の「詩編」に収録されていると伝えられる。
 その威圧的な外見もあり、アモンが姿を現すだけで場のトラブルが改善・終息に
向かうともいわれており、その貫禄や存在感は地獄でも一目置かれている。

ルシファーの盟友だとされているが地獄における地位はそんなに高くない。
しかし上記の侠気(男気)溢れる性質からアモンを慕う悪魔は数多く、地位の高い多くの
大悪魔も彼を認めている。
 多くの悪魔に慕われる地獄界きっての人気者、それがアモンという悪魔である。

デザイン
 デザインは狼をモチーフとした尻尾と耳、元ネタ通りの蛇のしっぽをしている。
衣装は赤・赤茶色という炎と火山をイメージした色ともふもふふわふわな
白いスカートで火山のふもとの白を表している。


バルバトス 
序列8位  公爵  動物と話すスナイパー悪魔

概要
 バルバトスは、ソロモン72柱において序列8位の悪魔である。
4人の高貴な悪魔とその部下の騎兵隊と30の軍団を持つとされている。

容姿
 猟銃を持ったひげ面の男性の姿。狩人の姿で森に現れるとされている。

能力・解説
 太陽がいて座にある時に現れ、4人の高貴な悪魔に続いて大軍を伴って登場する。
この大軍を伴って現れることについては、ヨーロッパの貴族や騎士が趣味の狩りをする時の一般的な風景であった。つまりこのことはバルバトスの狩人の面を強調していると言える。

 野山を駆け抜ける森の狩人にふさわしく、その領域にすむ鳥のさえずりや犬の吠え声、牡牛の唸り、その他のあらゆる動物の声を理解する能力を召喚者に授ける。ペットのいうことを完ぺきに知りたいときに力を発揮する悪魔だとされている。
 過去や未来の出来事に隠された財宝のありかを教えてくれ、その財宝にかかった封印系の魔法を打ち破ることもできる。仲間同士の諍いや権力者たちの争いを調停する能力も持つ。

デザイン
 元ネタでは緑が強調されているが、このキャラは帽子と重火器に緑が使用されている。
狩人の悪魔にはほかにレライエがいるため、この悪魔は狩人というよりは銃や重火器に
重きを置いた設定である。レライエには銃の要素はないがこの悪魔にはあるためである。


パイモン 
序列9位  王  西を司る大声マイペース悪魔

概要
 パイモンは、ソロモン72柱において序列9位の悪魔である。「四方の悪魔」といわれ地獄の西を担当している。つまり世界の4分の1の支配権を与えられるほどの屈指の実力者である。200の軍団を持つとされる。
 その軍団とは別に「ラバルとアバリム」という固有名を持つ手下の王族悪魔と堕天使軍団25部隊を別で持つ、他のソロモン悪魔とはケタが違っている大部隊を率いている。

容姿
 外見はヒトコブラクダに乗った、宝石のちりばめられた冠をかぶる女顔の王の姿で現れる。名前の由来は鈴の音を意味する「POMN」である。これは日本語訳すると「ちりんちりん」である。
 天に居た頃の地位も極めて高く、ルシファーに次ぐ地位であったとされる。ルシファーに最も忠実な存在としても知られている。

能力・解説
 まず、召喚する時は北西を向いていなければならないとされている。召喚される時はまず、トランペットやシンバルなどあらゆる楽器を持った、人の姿をした精霊の音楽隊による演奏が高らかに鳴り、上記の固有名詞を持つ手下と25の部隊が並び、その中からヒトコブラクダに乗ったパイモン自身が微笑みながら現れる。この音楽部隊は、召喚時以外は召喚者の望まない限り現れ続けることはない。そしてこの音楽部隊は上記の200の軍団とは別であるとされる。これだけの大部隊を持ちながら、気まぐれでたまに単独で出現すると言われる。

 パイモンの声はデカいうえ一方的にしゃべるため、まずは彼を屈服させて従うように指示しなければまともに話すことすら困難である。彼を屈服させるには驚かすか何らかの魔力で説得するか、下記するようにルシファーのお墨付きを得る必要がある。
 その能力は主に四大元素の炎の精霊と強く結びつけられている。他には地とはどういうモノか、水中には何があるか、風はどこからやってくるのか、精神とは何でありどこに存在するか、その他あらゆる現象について答えをくれる。このように四大元素と結び付けられているからか、他の要素である風・土・水といった自然現象の驚異を起こす能力も持つとされる。
 知識についても芸術・科学・秘術まであらゆる知識・技術を与える。しかもパイモンの授けた知識は一生努力しなくてもよくなるとまで言われる。溢れる富や威厳を授けてくれることによる存在感の増大や相手を従える力、有能な使い魔まで与えてくれるといった、
かなりの多機能ぶりを見せてくれる。知識を授ける悪魔は数多くいるが、パイモンほど幅広い悪魔は珍しい部類に入るほど多彩な能力を持っている。

 多機能かつ良質な悪魔であるが、パイモンを従えるのは容易ではない。彼は基本ルシファーのいうことしか聞かないため、召喚命令の際にはルシファーのお墨付きが必要であるからだ。このために扱いが大変難しい悪魔として知られる。

デザイン
 デザインは、ひん曲がったオレンジの角に赤いコウモリの羽に青系の王冠に真っ赤な
ドレスといった女王悪魔という言葉がふさわしい派手で威厳のある外見にしている。
髪型はドリルではなく丸いボンボンが連なったような形。これはラクダのコブを無理やり
イメージしている。
 炎の要素が強い大悪魔だとされているため、赤を基調としているのである。

ブエル 
序列10位  総裁  悪魔界の聖なる医者

概要
 ブエルは、ソロモン72柱において序列10位の悪魔である。
50の軍団を持つとされている。

容姿
 ライオンの顔とそこから生える5本の山羊の足の姿という、一度見たら忘れられそうにない強烈な姿をしているとされるのが一般的である。元ネタの『地獄の辞典』のイラストではこの説が採用されている。
 原典では星のような姿や*の印のようだとされており、この強烈な姿のために知名度が上がったと言ってもいいくらいである。この5本の足を使って、車輪のように転がって移動すると言われている。
 異説に半人半馬ケンタウロスの姿をしているともいわれている。

能力・解説
 太陽がいて座にあるときにしか召喚ができないと言われている。知識としては自然哲学・道徳・倫理の方向の知識を召喚者に授けてくれる。
 特徴的な能力としては、植物学や薬草学に詳しくこの世のあらゆる薬草の効能を熟知している点である。そして人間のあらゆる怪我や病を治す力を持っている。肉体的なモノだけでなく心の病・精神的な病も治せるとされる。特に精神的な病を治すことについては、心を軽くして問題点の解決の糸口となることともいわれている。
 だがブエルの治療を受けたものは一生星に祈りをささげ、苦しんでいる者を助けるという義務を負う。正義の味方が召喚者ならデメリットにはならないが…。
 外見はアレだが病の時には真っ先に召喚したい悪魔であろう。

デザイン
 デザインは、医術の悪魔として女の子で医者の姿にしている。史実通り背中から5本の馬の脚が生えている。

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